人の想い 本当の気持ち
「ざまーねーな、ティアっ!」
俺はティアの前に出る。
ちょうどヘルハウンドが炎の塊をティアに放つところだったのだ。
そこで水属性ポーションを投げ込み、炎を中和した。
あたりには水蒸気がまう。
俺はティアを見る。
「ティア、俺を騙してその姿か?」
「……」
「それに勘違いするなよ、ティア。俺はお前を助けにきたんじゃない、罰しに来たんだ」
「エクトっ!」
ティアが俺を見て驚く。
まさか俺が来るとは思っていなかったのだろう。
「ティア、下がっていろ。まずは俺がヘルハウンド達を倒す」
「エクトが…」
ティアは驚いている。
それもそのはずか。
(俺は生産職だからな)
でも、秘策がある。
「ティア、大丈夫だ。俺を信じろっ!」
俺はポーションを2つ持つ。
特別に調合した、水属性と炎属性のポーションだ。
そのポーションを同時にヘルハウンドに向かって投げる。
2つの瓶がぶつかった瞬間。
―――ドゴンッ!
物凄い爆発音が起こる。
反対属性のポーションがぶつかりあい、拒絶反応を起こしたのだ。
通常ではありえないが、調整配分しだいでは稀に起こすことが出来る反応。
ポーション調合で起こる事故を、人為的に起こして攻撃に転用したのだ。
~~~~~~~~~~~
具体的な仕組みは、『ポーション調合の4段階』に由来する。
集約:各属性の精霊因子を集める
形成:精霊因子を固定化させて枠を作る
放出:枠の中で精霊因子を現象に転化して出力する
固定:液体の中に放出状態を固定化する
精霊因子とは、『炎』『水』『雷』などの魔法を行使する際に影響を与える因子である。
魔法は基本、空気中に分布している精霊因子に働きかけて行使するのだ。
空中から突然炎が出たり、水が出たりしているように見えるが、実際は精霊因子の反応なのだ。
そして。
ポーションは使用する際、瓶の中の液体が外気に触れることで、固定状態から放出状態に変化する。
放出状態になることで、傷を癒す、各属性を与えるなどの魔法現象を発現させるのだ。
その際、2つのポーションの放出状態がぶつかった時に、稀に奇妙な反応が起こることに俺は気づいていたのだ。
世間では稀に起こる事故だと思われているが、俺はひそかにその原因を調べていた。
そして拒絶反応を起こす調合割合を導き出していた。
そのため、拒絶反応を任意に起こすことができる。
これが俺の武器の一つだ。
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ポーションの爆発。
拒絶反応の爆発に巻き込まれるヘルハウンド達。
「GUOOOOO!」
バタンッ
ヘルハウンド達は一瞬でチリとなった。
「まぁ、こんなもんか」
俺は敵が消えたのを見届けると…
ボロボロになって倒れているティアを見る。
俺を裏切ったティアを。
「ティア、俺を騙してボロボロだな。鎧も武器もない。綺麗だった髪も土と血で汚れている」
「エクト………」
「じゃあ、さっきいったとおり、俺を騙したつけを払ってもうおうか。俺はティアを罰しにきたんだ」
「えっ……」
俺はティアに近づき、手をふり上げると……
「ひぃいっ」
ティアは叩かれると思ったのか、小さな悲鳴をあげる。
だが俺は…
ポンポン
優しくティアの頬をなでる。
叩くのではなく、優しく頬に触れる。
(叩こうと思ったけど、やっぱりティアは叩けないな)
(どんなに怒っても、ティアを叩くのは無理だ)
(なぜなら…ティアだから…)
俺はすぐにライフポーションを取り出して、倒れているティアに渡す。
「ほら、ティア、使うと良い。怪我してるだろ」
だがティアは、ライフポーションを受け取らない。
あまりのことにポカンとしている。
だが、直ぐに表情を変える。
俺を睨むのだ。
「エクト…なっ、なんで、なんで私を助けにきたのよっ!!!」
「……」
「何?私を笑いに来たの?復讐でもしにきたのっ!!」
「……」
「ボロボロになった私を見て満足した?ねぇ、嬉しい?気持ちいい!?楽しいでしょ!!」
「……」
「でも残念っ!もう私、何も持ってないからっ!私はなにもないよっ!すっからかんっ!エクトのアイテムもないからっ!!全部なくなちゃったから!!」
「……」
「どう、怒った?ガッカリしたでしょ!?私が憎い!?」
「……」
ティアが俺に向かって叫ぶ。
いつもは笑顔で接してくれるティアだが、今はボロボロで泣き叫んでいる。
とても弱弱しい。
初めてみた彼女の姿だった。
ティアはいつも俺を優しく抱きしめて、慰めてくれた。
でも今はティアが泣き叫んでいるのだ。
子供のように泣いている。
俺はティアに聞く。
「…そうか。ティア、俺のこと好きか?」
「はぁっ?なにっ?あんたなんか、あんたのことなんか…最初から好きじゃないわよっ!地味な生産職なんてっ!大嫌いっ!!」
ティアが叫んで、石ころを掴んで投げてくる。
俺の顔にあたり血が出る。
「そうか…俺は傷ついた…数日前のことで俺は傷ついた。でも、それから色々あって考えた。いや考えるしかなかった」
「エクト…なにいってるのよっ!」
「ティア、俺は傷つけられた。ティアを嫌いになったし、怒った」
「やっぱり、怒ってるんだっ!」」
「何度もティアのせいで泣いたよ。自分で情けないぐらい泣いた」
「えっ……」
「でも…でも、それでもティアが好きだっ!俺はティアを嫌いになれないっ!ティアが俺のことを嫌いでも…俺はお前のことが、死ぬほど好きだからっーーー!!!」
「エクト……」
「だから…だから……俺はティアを助けるっ!!!どうしても好きだからっ!!!助けるんだっ!!!」
「……」
「それに俺達は同じパーティーだろ。仲間だっ!」
「………」
「だから俺が、お前を…守るっ!!!」
「…エクト……」
放心するティア。
俺はティアの頭を、再びポンポンと撫でる。
「大丈夫か、ティア。これまで悪かったな。俺がティアに甘えすぎていた」
「なにいって?」
「ティアがいなかったここ数日で気づいたよ。ティアが優しくしてくれて、毎日ぎゅっと抱きしめてくれて、それがどれだけ俺の力になっていたか」
「あれは別に……」
「いいんだ。理由なんて。俺は癒されていた。それは事実だ。それに俺は自分の事しか考えてなかった。ティアのことを考えてなかった。ティアだって俺と同じように誰かに優しくされたがっているって、考えたこともなかったんだ。ほんとバカだよな」
「…」
「だからな、これまでありがとな、ティア。よく頑張ったな」
「エクト…」
俺はギュッとティアを抱きしめたのだった。
いつもとは逆に、俺がティアを抱きしめて頭を撫でた。
「でも、私、皆を裏切ったんだよ。わたし、わたしっ…」
「知ってる。でもそれは、妹のためにお金が必要だったからだろ。そのことは知ってる。グラントから聞いた」
「…えっ、なんで知ってるの?わたし……誰にもいってないのに…」
「グラントは言ってたよ。時々寝言で、ティアが妹のことをつぶやくと、しかも泣きながら」
「…」
「よく、これまで一人で頑張ったな。ティア。ごめんな、俺が気づけなくて」
「え、エクト……」
「ティアはずっと一人で泣いていたんだもんな。もっと俺が早く気づけばよかった。こんな俺に惚れないのも当然だ」
「え、え、エクトぉお……」
「ティア、ほんとにごめんな。こんな俺を許して欲しい」
「う、う、う、うぅううううううぅう………」
瞳を潤ませるティア。
涙をこらえるようにして唸る。
俺はティアの潤んだ瞳を見ながら話す。
「でもなっ、ティア、それでも……俺はお前が大好きだっ!」
「うううぅうううううううう………」
「ティアだって人を騙してでも、妹を救おうと思ったんだろ。俺も同じだ。ティアに騙されたって、何されても、お前のことが心から好きなんだっ!!この気持ちは変わらないっ!!!」
「う、う、うぅうう、エ、エクトぉおおお………」
「本当、ティア、大好きだっ!」
「ううう、うえぇええええええええええーーーーーーん!!!」
ティアは俺の胸で泣くのだった。
俺の胸に頭をうずめ、子供のように泣いた。
「よしよし、ティア。暫く休むと良い。これからは、一人で背負わなくて良いから」
「うええええええええええええーーーーーーーーーん。エクトぉおお………ご、ご、ごめんなぁぁあい。わたし…わたし…これまでぇぇ……エクトにぃいい、ひどいことぉして……ごめんなさぁああああいっ!」
「いいんだ、ティア。今は何も言わなくて……ただ泣けば良い。全部分かってるから」
「エクトぉおおお…ごめんなぁさあいぃ…わたし…わたし……ううぅぅぅぅうううううう」
俺はティアの頭を撫でる。
「よしよし、ティア、ほんと、全部分かってるから」
「エクトぉおおお、ほんとぉおぉおにぃいい…ごめなさぁいい……うううううぅぅぅxx」
―――この時、初めてティアは喜びの涙を流したのだった
―――名前の由来の、喜びの涙を流したのだ
俺は腕の中で泣くティアを抱きしめながら、頭を撫でた。
彼女の悲しみを受け止めたのだ。
なぜなら、俺は数分前に決意していたのだから。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
俺は宿でグラントの話を聞いた。
「エクト、ティアの首から下げているメダルを知ってるか?」
「あぁ、あの古いメダルだろ」
「あれは、2枚に割れるんだ」
「中に何か入ってるのか?」
「写真だよ。家族の。やけ焦がれた写真」
「そうか…」
「で。気になって調べたら分かった」
「何が?」
「ティアの家はもうない。4年前になくなってる。両親は死んでる。家ごとな」
「そんな。ティアはそんなこと一言も…」
「ほんと、悲しい過去なんて忘れた方がいいのにな。ティアは律儀に今も覚えているみたいだな」
「ティアが…」
「あぁ」
「ティアも……きっと……忘れられない理由があるんだろう」
(いつも楽天的に見えるティアだけど…)
(ティアにも…忘れれない過去があったのか…)
(あのティアに……)
俺はついつい自分の過去を思い出してしまう。
(俺の過去を…)
(俺の目標を…)
(俺が叶えなければいけない…目的を………)
「なんだエクト?お前にも何かあるのか?」
「それは…知らない」
「まぁ、誰にだってあるかもな」
「そうかもな」
「それにエクトは知らないかもしれないが、よくティアは寝ながら泣いていた。どうやら、死んだ日のことを思い出しているようだ」
「あのティアが…」
「あぁ、だから俺も、エクトには悪いと思っていながら、ティアと別れることはできなかった。一人にすると危なかったからな」
「そうか…ティアが涙を…」
(あのティアが泣いていたのか…)
(ずっと涙をみせなかったのに)
(ティアが……)
事実。
俺はティアの泣き顔などみたことがなかった。
魔物に襲われて怪我をしても、ティアは涙を流さなかったのだ。
「それに、ティアは妹のために金を集めてる。妹を救うためになっ」
(!?)
「どういうことだ?」
「ティアの妹は公爵家に半ば捕らえられているらしい。それで、ティアは金で買い戻そうとしている」
「妹のためにか…」
(自分のためではなく、誰かのために……)
(そんなことを…)
(あのティアが…)
俺はティアは目的を知った。
知らないティアの一面を知った。
~~~~~
そして。
~~~~~~
「エクト、俺が言えた義理じゃない。本来なら俺がティアを助けに行くべきだろう。それが筋だ」
「エクトにはティアを助ける理由がないかもしれない。でも、ティアのことは頼みたい。彼女を助けてやって欲しいっ!頼むっ!」
盛大に地面に頭をつけるグラント。
あの硬派なグランドが土下座をした。
~~~~~~
ティアの真の目的。
それに、裏切られてもティアを助けようとするグランドの姿を見てから。
俺はずっと考えていたのだ。
俺にとってティアとは何だったのか…
ティアは俺を騙していた。
ずっと好きなふりをしていた。
でもそれは、どんな理由があろうと俺の力になっていたのは事実だった。
ティアと一緒にいて、毎日楽しく暮らせたのだ。
毎日頑張れた。
たとえ、ティアが俺のことを好きでなくとも、愛していなくとも。
ティアは俺を支えてくれたのだ。
それは事実だった。
それに…
俺は孤児院のリンに慰められて気づいた。
誰だって慰めが欲しいんだと。
慰める側も、誰かが欲しいんだと。
リンと一緒に寝て感じた。
だから…
ティアが俺のことを好きにならないのは当然だったのだ。
俺はティアのことを考えているようで、まったく考えていなかったのだから。
一方的に思っていただけだったのだから。
彼女の心を見ることはなかった。
(ティア……)
ティアはいつも元気で、皆の中心だった。
そこに何か強いものを感じた。
ただの空元気じゃない。
それは、妹を助けるために常に自分を鼓舞していたからなのだ。
だから強くならなきゃいけなかった。
俺はそんなティアに甘えていた。
勘違いをしていたのだ。
俺が好きだから、相手も俺のことを好きだと。
でも、そんなことはありえない。
俺の願望だった。
でも、俺はティアが好きだ。
それは本当だ。
裏切られた今でも愛している。
ウィズとリンのためにティアを助けると決意した。
そう納得させてきたけど…
実際は違う。
――ずっとティアのことが好きだった
――裏切られても、衝撃シーンを見ても…
――心の底ではずっと彼女のことを好きだったのだ
だから、ティアを助けたかったのだ。
ティアのことを好きだから助けに来たのだ。
それに、ティアにはこれまで散々世話になったのだから。
俺は臆病者だった。
ただ、自分の想いが受けいられないのが怖かっただけなのだ。
だから彼女を忘れようとした。
でも、それじゃいけない。
俺の想いは本物だし、ティアのことが好きだから。
ティアが俺のことを嫌いなら、それを受け入れないといけない。
ありのまま気持ちを受け入れないといけない。
(………)
今は思う。
たとえティアに受けいられなくても…
ティアが俺のことを好きにならなくても…
愛してくれなくても……
それでいいと。
―――俺はティアが好きだっ!
その気持ちは本物だ。
嘘じゃない。
誰にも否定させたりしないっ!
俺は大好きなティアを助ける。
そこに理由や見返りなどいらない。
何もいらないんだと。
―――好きの気持ち以外には、他には何もいらないんだっ!
俺は悟ったのだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
暫くティアが泣いた後。
俺は少し離れて、地面に転がっている焼けこがれたメダルを拾う。
「ティア、ほら、大事なものなんだろ。持ってろ。離すなよ」
「う、うん。エクトォ、ありがとうぅ」
メダルを受け取るティア。
「それでティア、お前をそんな目に合わした奴はどこにいる?」
俺が聞くと。
「ダメ、エクト…エクトじゃ、勝てない」
「大丈夫だ、ティア。俺がティアを守るっ!俺は負けないっ!」
「でも相手は、私よりも、グラントよりも強いよ。元とはいえ、B級だよ、それに加護持ちだよっ。1万人に1人の天才。そんな奴に、F級のエクトじゃ…」
「ティア、俺を信じろっ!」
ティアをぎゅっと抱きしめ、涙に濡れる瞳を見つめる。
「う…うん」
「で、どこにいるんだ?ティアを泣かした奴はっ?」
「この先のぉ…洞窟。でもあいつ、ギルデインは魔物を何匹も使うよぉ。ヘルハウンドだってぇ」
「そうか。分かった。ありがとなっ」
俺は最後にぎゅっと抱きしめてから、ポンポンっとティアの頭を撫でて離れる。
そして茂みを見る。
「ウィズ、もう出てきて良いぞ」
「えっ?」
ティアはポカンとする。
すると…茂みの中からウィズが出てくる。
魔法使いの△帽子に葉っぱがついている。
ウィズはちょっと恥ずかしそうな顔をしている。
俺とティアのことを知り、おまけにティアの泣く姿を初めてみたからだろう。
きまづそうな顔をしている。
同じようにティアも恥ずかしがる。
一応ウィズのお姉さん的立場であったティアだからだ。
妹分のウィズに情けないところみられてしまった。
「エ、エクトぉ…ウィズが先にいるならいってよ。わたし…ウィズにこんなとこ見られて…ダメ」
「悪い、でもいったろ、ティア。俺は嘘をついたティアを罰しにきたんだ」
「えっ?」
「ウィズに泣く姿を見られて恥ずかしがってるだろ。これが罰だ」
「えっ、エクト…」
「それにいいだろ。仲間なんだから。誰だって泣く時ぐらいある」
「もう…エクトのバカっ」
プクッとするティア。
泣いてスッキリしたのか、晴れた笑顔をしている。
(やっぱりティアは綺麗だな)
「それともう一つ、ティアに罰がある」
「え、何?」
俺はティアの華奢なアゴをクイっと持ちあげる。
放心状態のティア。
目元に涙の跡がついているティア。
(でも……)
(綺麗で、とっても魅力的な顔だ)
俺はそんな彼女の唇に、キスをする。
「………」
「………」
(俺とティアのファーストキスだっ)
(甘く…切なくて…しょっぱい味)
(涙の味がする)
(ティアの悲しみと…喜びの味だ)
(色んな想いがつまっている)
「んんっ!?」
ビックリするティア。
唇から動揺が伝わってくる。
「え、エクト、な、何やってるのですか?」
ウィズも焦っているようだ。
俺は唇を離す。
「ちょっ、エクト、い、いきなりっ、な、何するのよっ!」
顔を赤くするティア。
てんぱっている。
(まったく、かわいい奴だ)
「ティア、罰だよっ…罰っ」
「え、エクト…」
動揺するティアと固まっているウィズ。
だが俺はすぐに動き出す。
固まっている時間はないのだ。
「ウィズ、ティアを頼むなっ。俺には、まだやることがある。奴を倒してくる」
「エクト、私もいくのです」
ウィズが俺についてこようとするが、俺は止める。
「いや、ウィズはティアの手当てを頼む。それにここは森だ。魔物がいる。ティアを一人には出来ない」
「でも、エクト一人なら……」
心配そうに俺を見るウィズ。
俺がギルデインに勝てるかどうか心配なんだろう。
ティアの話では、相手は元B級、上級冒険者。
それに対して、俺はF級の最底辺冒険者だから。
(でも……)
(でも……)
「大丈夫だ、ウィズ。まかせろっ!俺は勝つっ!」
俺は言いきる。
(なぜなら…絶対に負けるわけにはいかないから)
(大好きなティアをこんな目に合わした奴を……)
(俺は許すことなど出来ないから)
(絶対に…)
(そんなこと出来ない)
「エクト…分かったのです。ここは私に任せるのです」
「ウィズ、頼んだ」
こうして俺は、ギルデインが待つ洞窟へ向かった。
ティアの悲しみを果たしに行ったのだ。
―――五大精霊を加護を受けた生産職、最底辺、F級冒険者のエクト
―――元B級、上級冒険者、魔物使いのギルデイン
―――今、2人の戦いの火蓋が…切られようとしていた
※補足です
愛の『ざまぁ』?です。
――そして…キス。
WEB拍手&感想&評価ありがとうございます。
明日も投稿です。
■前話の後書きに、投稿後に追記したので記載。
※前話に追記した後書きと同じです。
以下の部分修正しています~~~~~~~~~
話数:『エクト・ライヴ 衝撃の日』『リンとの出会い』
修正内容:3G周り
話数:【パーティー:ティア4 記憶】
修正内容:途中の展開、一部変更
その他、誤字脱字等を修正。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■感想欄の設定変更について。
現在、山場を迎えている
&
WEB拍手で毎日10件以上感想を貰っていますので。
なろうユーザーでなくとも、どなたでも感想を書ける設定に変更しています。
※今まで通り、WEB拍手の方でもかまいません。