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夜電話

猫さん(昼も夜もすごく寝る)

主くん(超夜型)


携帯着信音が鳴り響く。


「ぬ…あい、もすもす、なん(何)?」

『あああ寝ぼけ猫さん方言が猫みたいでかわいい…』

「主くんか…今21時時だけど…」

『ごめんね、寝てたね。でも今時小学生でも起きてると思うよ?』

「寝る子は育つ…ふぁ」

『猫さんもう成長期完全に終了してる年齢だよね、それ多分横に成長』「切るよ」

『ごめんなさい!』

「そんで、どーした?」

『すごい眠そうなのに話聞いてくれる猫さん好き!結婚して。』

「ヤダ」

『一刀両断!』

「で?」

『…いや、声が聴きたくなっただけだよ。』

「ふーん、じゃあ満足した?」

『…まだ。』

「じゃあ話すけどなんの話でもいいよね。とりあえず主くんへの不満についてかな。」

『俺落ち込んでるのに容赦ないね!』

「うん、最初からそう言え。察してくださいは面倒だ。嫌いではないけど寝起きにはしんどい。」

『…仕事で、失敗して、怒られて…』

「人死んだの?」

『死なないよ!電話取次のミスだし!』

「うん、じゃあ挽回できるね、やり直しも。それに主くんはまだ入社一年目でそもそも数ヶ月しか経ってないでしょ、今から覚えて、同じ間違い繰り返さなければ大丈夫。」

『…うん。』

「と、当たり前のこと言われても慰めにもなるまい。私のミスを教えてあげよう。酷いぞ、私のミス。」

『え、何それ詳しく』

「電話の取次で保留にしたまま店内のバイトに捕まり数十分放置。相手方ブチ切れ上司ブチ切れ。」

『それは酷い』

「あとは脱稿データとボツデータ取り違えて印刷所提出。実費でお急ぎ便再入稿したよ…」

『お、おう』

「システム側からの指示書データ抹消してしまったり、共有フォルダ全消ししたり、パソコンのスペック低いのを相談せずに我慢してたらそもそもクラッシュして取り返しがつかなくなったり…」

『まだまだ出てくるんだ…。俺が言っちゃなんだけど、猫さん、だいぶ酷いね。』

「うん、それでもバリバリ現役、前線で社会人やってるしクビにもならないから。安心しろ。」

『あはは、そんな慰め方普通しないよ。』

「黒歴史話してたら私が落ち込んできた。寝る」

『うん、おやすみ、ありがとう』

「明日起こしてね」

『それは明日も俺の声が聴きたいとい』

「あ、つい切っちゃった…まぁいいや、寝よ」

お久しぶりですみません。

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