ワガママとヤンデレ
「ツナのオムレツ作って食べたい」
「卵はあるけどツナはないね!猫さんのために買ってくるね!コンビニしか開いてないけどいい?」
「…シュークリーム作りたい」
「牛乳とバターがないね、それにオーブンもウチのじゃ火力足りないよね! 来週までに買っておくね!待ってて」
「…」
「猫さん?」
「…あのさ」
「うん?」
「主くん、何ならノーっていうの?」
「猫さんの為なら何でもできるよ?何なら他人を◯せるかな。」
「放送禁止だね、それを頼むことはありえないから落ち着いて」
「猫さんそこまで人に興味ないよね」
「確かに憎んだり怒ったりする前に興味なくなるからね、って話逸れてる。」
「うん?そうかな」
「主くん新卒薄給だよね?」
「そうだね、諸税金除くと手取り14かな?」
「そこまで暴露しなくていいよ!? …で、私の手取りも知ってるよね?」
「猫さん割と高給取りだよね!」
「その女からねだられた物をホイホイ買うな!! 普通に買えるだろ!」
「猫さんの頼みなら…餓死してもいい」
「やめて、罪悪感で埋まる。」
「むしろその罪悪感で身動きできなくなった猫さんをさらに捕まえたいな。」
「えっ」
「猫さんの所為で死ねるなら本望だよ?」
「君のために死ぬなら見たいな言い回しだけど押し付け度がハンパない」
「俺の命そのものを押し付けてるからね」
「自覚あるのか」
「むしろ自覚してやってる」
「怖いよ」
「嫌いになる?」
「いや、まぁ知ってた」
「猫さん、結婚しよう」
「待て待て待て」