第2話女神たち
本の中へきてしまったミックは、歓迎会で二人の女神にであいました。なにやら事件が・・・
歓迎会は、それはそれはなんともおかしなものだった。
「ほれ、これ飲んでみな。」
スカッチがなにやら変なものをもってきた。コップのなかを見ると天の川がみえました。
よく「星空ビールだうまいぞ。ただし酔っても体に悪くない、最高だ。」
スカッチは、グビグビ飲んでいるとボカっと杖で叩かれました。
「体に悪くないからって酔っていいわけあるか馬鹿者が。」
ポッツは、杖をふりあげて叩くのでスカッチは、ビールを飲みながら陽気に逃げています。
まるで、泥棒と追いかける警察官みたいです。
ミックはおなかが、痛くなるくらい笑いました。そして、ミックの笑う姿にポーは、
「ポポポーポポポ」
歌いながら踊りだしましました。
その光景に、スカッチや街のみんなも踊りました。
踊っているうちにみんなは、円になった。
その時、円の中心に突然、炎が降ってきた。
みんな、その炎に腰を抜かした。
酔いつぶれたスカッチも我に返っていた。
炎は、やがてメラメラと音をたてながらかたちを変え、やがて太陽の女神ジャンヌが現れた。
見物していた星やアフロディーテたちは急に、カーテンを閉ざした。
ジャンヌは、赤いバラのように美しくもちからずよい感じの女神でそのドレスは、真っ赤なルビーのような炎がメラメラと怒りを表すかのようだった。
「うるさい。人が寝てるときは、静かにしなさい。だいたいあんな変な布を私の星にかけないでくれる。私の星が汚れるわ。」
メラメラと怒り出すジャンヌにスカッチは小さな声で
「うるさいのは、そっちだ。静かにしてても起こるし歓迎会を静かにやるほうがむりなんだよ。」
その声にジャンヌは、気がつきました。
「スカッチ、なにかあるならいいなさい。」
するとスカッチが何か言おうとしたその時、
「 ポポポー」
ポーがジャンヌにバシャっと水をかけたのです。
その水は、すぐに煙となり蒸発してしまいました。
「水をかけないで。ポー、やめなさい。」
そういって逃げるように炎に形を変えて太陽へと帰っていきました。
これからまだまだいろいろあるのでおたのしみに!