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「何だったんだ?」


 深海に沈んでいた旧文明。

 アンドリューというアメリカ人。

 重要情報はたくさん出てきたわけだが、つまるところ、それらが何の話だったのか、僕の足りない頭ではちょっと理解できなかった。


「……ふむ」


 いや、でも……考えるの面倒臭いな。

 僕の足りない頭で考えていてもしょうがない気がする。


「……ウィアド様。ご無事ですか?」

 

 なんてことを考えていた時、僕の傍へとベルカナが近づいてくる。


「……覚悟はあるか?」


「……ッ」


 そう言えば、僕にはルーンコードという頼もしい味方がいたな。

 孤児を集めて作った組織。ぶっちゃけ何となく組織があるとカッコいいから、という理由だけで設立させている為、その目的はない。

 なんか彼女たちは彼女たちで色々とやっているようだけど……その内容を僕は特に知らないからなぁ。


「アンドリューが言っていた言葉。それを探求する覚悟が」


 僕には恩があるはずだ。

 ちょっと僕の代わりに色々と頑張ってもらえないだろうか?ベルカナたちが何をしているのかは知らないけど、前に助けた恩のことだけで今やっていることをちょっと棚上げして、今回の件に関する調査やってくれないかな?

 無理かな?


「も、もちろんです。我らルーンコード。ウィアド様の信に答え、全身全霊で事に当たって見せましょう……!」


 あっ、いいんだ。ラッキー。

 なら、任せちゃお。


「この下に一部が詰まっている。故に、調査を命じた」


 元から僕がこの深海で見つけた者について、調査を頼んでいたからね。

 その件にちょっとアンドリューとかいう厄介な敵が増えただけという話もある。うん。頑張ってもらおう。


「。アンドリューについてそれを元に調べよ」


「ハッ!」


 一方的な命令に対し、ベルカナは力強く頷いてくれる。

 何とも素直でいい子だ。


「何かあれば、僕へ。一部は僕も知る」


「もちろんです!」


 まぁ、僕の知識が役に立つかどうかはちょっと怪しいところだけど。

 ただ前の文明で生きていた、というだけだからね。しかも、ずっと入院生活で外の景色なんてほとんど知らない。僕の世界は小さな病室と一つの小さな箱だけだ。


「それじゃあ、任せたよ。僕は王都に向かう。動乱が、あるだろう?」


「王都にもルーンコードのメンバーを向かわせています。彼女たちをお好きなようにお使い下さい」


「うむ。ありがとう」


 わぁ、至りせりつくせり。

 いい子たちを拾ったものだ。


「ここは任せた」


「ハッ」


 そんなことを思いながら僕はこの場を後にするのだった。

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