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「海だぁーッ!」


 僕たちの行先はイマリ王国。

 オールウェイズ学園が所有しているそこのリゾート地が目的地だった。ここでの授業で普段、オースティン王国で暮らしていたら触れることのない海について触れ、多くの学びを得るのだ。


「水着に着替えていきなさいよー」


 宿に荷物を置き、浜辺にまで出てきた生徒たちに向け、先生が声をあげる。


「あっ、ゼノンくんはちゃんとした更衣室があるから、そこで着替えてね」


「はーい」


 僕のいる前で、僕に見つけるように女子生徒たちが服を脱ぎ始める中、僕はそれをスルーして男子用の更衣室に案内される。

 幼少期からお姉ちゃんたちがお風呂に突撃してきて、普通に女体には見飽きているからな。今更、着替えを見たところで興奮はしない。


「……頑丈すぎんだろ」


 僕の案内された更衣室。

 そこは決して覗きなど出来ないようびっくりするほど立派に作られた場所だった。絶対、こんな厳重にする必要はない。トーチカかな?って思ったもん。

 鉄で作られた巨大な空間ってヤバすぎるでしょ。


「……うーん、動きにくそう」


 まぁ、良い。

 更衣室はともかくとして、僕個人的に文句があるなら、用意された水着だな。

 肌の露出がないよう長袖長ズボンの水着で、水にぬれても透けないよう生地も分厚い。


「ラッシュガードとしてまだ長袖はわかるけど、下は短パンじゃない?」


 この水着は何となく僕のイメージに則していなくてノーサンキューな形だった。


「あっ、これで良いじゃん」


 なんてことを思った僕はふと目に入った別の水着を手に取る。

 恐らくはスケベな奴が願望で作ったであろう水着へと僕はサクッと着替える。


「前は閉めなくていいでしょ」


 適当にラッシュガードを羽織った僕は更衣室から出ていく。


「……な、な、何その恰好!?」


「ち、ち、ち、……ちくっ!?」


「……んなぁ」


 更衣室から出てきた僕を見た生徒たちの間に動揺の声が広がる。


「……まるで僕を痴女みたいに」


 別に僕の格好は前世基準ではそうおかしなものじゃない。

 短パンの水着に薄いラッシュガードが一枚という図。この世界基準じゃ露出多い判定だろうが、別に僕的には違和感ない。


「ひゃっほーっ!」


 だから、いいのだ。

 僕は他の視線のことなど無視し、海へと突っ込む。


「ざっぶんっ!」


 僕の体が海水へと浸かり、ひんやりとした水の感触が僕の体温を奪っていく。


「うわっ!しょっぱい!本当にしょっぱいんだ!」


 初めて入る海。初めての体験に僕は頬を綻ばせながら、伝え聞いていた海水のしょっぱさを前に感動する。


「……良いね」


 楽しい。

 今、僕はずっとテレビで見ているだけだった、あの海に入れているのだ。


「ぶくぶくー」


 僕は楽しく海の中へと潜り、川で泳いでいた時と同じように海で泳ぎ出す。


「……グルグルグル」


 そんな僕へと、1つの影が近づいてきていた。

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