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魔術の名家に生まれたが、人権意識がカス過ぎる(旧題:実家を継ぎたくない魔術師がなんだかんだで飛ぶ話)  作者: 夏川ぼーしん
蔵空村人狼事件編

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登場人物紹介(蔵空村人狼事件編)

※ネタバレ注意

この登場人物紹介には『蔵空村人狼事件編』のネタバレが含まれます。まだお読みでない方は1話からどうぞ楽しんでいってください。




鷹峰空理(たかみねくうり)

 今回実は獣耳属性だった事が明かされた本作の主人公。人間でありながら一部狼としての特徴を持つ彼の負の感情は、鷹峰家の魔術に必要な動物の呪と同質のものであり、魔術の威力という点で他の鷹峰家の魔術師を圧倒する才能を持っている。満月の夜以外にも、魔力が高まっていると耳が生えてきてしまうため、普段から帽子で頭を隠している。その間は八重歯が伸びるなどの他の身体的変化も同時に起きるが、耳に比べれば微々たるものなので対策していない。耳が生えている間は耳の数が四個になっているが、上も下も両方聞こえている。


遠城霧花(えんじょうきりか)

 婚約者の獣耳を見て性癖の扉を開きかけた本作のヒロイン。彼女のファインプレーによって、来翔の手紙は無事に空理のもとへ届けられた。今回の事件で空理がダメにならなかったのは偏に彼女と、兄想いの弟のおかげである。現在大学四年生で、鷹峰ハンター事務所に実質内定が決まっているため、現在大学生としては非常に暇な期間であるが、忙しいという事にしていると仕事を手伝う時に感謝してもらえる事に気付いた。


薬師慶昌(やくしよしまさ)

 蔵空村の村長にして薬師家の当主の座に就く老齢の魔術師。空理の母方の祖父にあたり、今回あまり出番がなかったが、一応今回の直接の依頼主という事になっている。事件中は村の上層部もバタバタしていたため家をあける事が多く、空理の歓迎会にも顔を出さなかった。裏方としてとても頑張っていたが、悲しい事に出番は捻出できなかった。ごめん。


薬師久宜(やくしひさのぶ)

 薬師家の長男にして空理と同じ次期当主の立場にある男。隠れ里管理委員会蔵空支部の警備部の統括をしており、村でも顔の知られた実力者。ちょっとお堅い雰囲気の苦労人で、融通がきかず余裕のない感じが家族からは微妙に侮られている五十歳。その本性はトカゲ人間、茶色の鱗と俊敏な手足と毒の牙を持っており、自分の毒を喰らいすぎて舌がやられた究極の味音痴。


薬師泰富(やくしやすとみ)

 薬師家の次男で熊のような大男。武闘派で、こと戦闘に関して薬師家でこの男の右に出る者はいない。隠れ里管理委員会蔵空支部の外征部に所属しており、外部での魔物討伐任務に従事する一線級の魔術師。姉の薬師花乃に最後まで勝てなかったことがコンプレックスになっており、もう姉貴を食って姉貴のような強い男になるしかないと本気で考えていた狂人。その本性は熊人間、白銀の体毛と体高三m越えの巨躯を誇る怪物。実は秋祭りの供物に細工をして人狼事件を引き起こした張本人、なんでコイツが処罰されてないんだおかしいだろ。


薬師涼子(やくしりょうこ)

 薬師家の末の妹で霧花と同い年の二十二歳。姉とは違い、根本的に魔術の才能に恵まれなかった正真正銘の一般人。現在は学生時代にバイトで雇ってもらっていた蔵空村の書店で正社員登用され悠々自適な実家暮らしを満喫している。書店に置いてある使えもしない魔導書を読むのが最近のマイトレンド。


薬師斗真(やくしとうま)

 薬師家の三男で、蔵空村人狼事件の最初の被害者。花乃の存在を空理に知られるわけにはいかないため、死後の証言を許されず除霊された哀れな男。実は四男なのだが、一つ上の兄は何十年も前に外征部の任務で殉職しているため実質三男。


薬師花乃(やくしかの)

 薬師家の長女で空理の母親。元は才能に溢れた魔術師だったが、神獣の肉を食わされた事で体質が変化し秘伝魔術を使う事ができなくなったという過去がある。また、そのせいで体質が弱く、病弱だったために鷹峰家に嫁いでも子供を一人しか生むことができなかった。その事を不満に思った鷹峰家が余計な事をしたせいで停滞していた異形化が進行し、本編での姿と成り果てる。空理や、人狼としての姿からは想像もできないような明るく朗らかな性格で、何か一つでも違えば幸せな一生を過ごせただろう事がうかがえる。


鷹峰来翔(たかみねらいと)

 十年前、空理が霊翔環をタイムカプセルに入れた原因になった儀式の生贄候補。空理の手によって鷹峰家から逃がされ、蔵空村にやって来た。空理に助けられたことを本人は好意的に捉えており、作中ではその感謝を手紙で伝えている。空理としては、自分のために殺されそうになったのを自分で助けたマッチポンプという認識で、感謝されているとは全く考えていなかった。薬師慶昌を後見人として蔵空村で一人暮らしをしており、家族も家業もないため、この村では珍しい高校卒業後の進路がない人間。その事でちょっとした孤独感を抱えている。

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