登場人物紹介(鏑矢高校魔術部同窓会編)
※ネタバレ注意
この登場人物紹介には『鏑矢高校魔術部同窓会編』のネタバレが含まれます。まだお読みでない方は1話からどうぞ楽しんでいってください。
【鷹峰空理】
黒髪の短髪で野球帽がトレードマークな本作の主人公。目深に被った帽子の奥で琥珀色に輝く三白眼が特徴。理屈屋で一見して頭の良さそうな雰囲気をさせているが、実は学校の成績は中の下から下の上あたりで普通に悪かった。実家の古い家系特有の歪んだ価値観が合わず、弟を生贄にされそうになったところでプッツンした過去がある。それでも才能だけはあるようで、どれだけ本人が拒絶しても実家は彼を当主にする気満々で、手足をもいでも言う事をきかせるつもりだったが。先に佐奈毘にもがれてしまった。
【遠城霧花】
サラサラの黒髪をストレートロングにしたお嬢様系ヒロイン。少し古めかしい言葉遣いが特徴的で、少しトゲがあるがクールでしっかり者な性格。周囲からの信頼も厚く、空理のお目付け役としては申し分ないと思われている。無責任な許嫁と違って責任感が強く、魔術世界の秩序を重んじる言動が多く、それが社会正義だと信じている。子供の頃出会った空理の言葉で魔術師としての自分と向き合えたという過去があり、空理の事を本気で慕っているがイマイチ伝わってないようでモヤモヤしている。
【稲崎沙綾】
金色に染めた長髪や露出の多いファッションなど、どことなく不良という二字がチラつく雰囲気の女性。鏑矢高校魔術部同窓会の元部長にしてシンオウグループ創業家一族の稲崎家の御令嬢。日本一の金持ちと言っても差し支えない人物だが、彼女の姿や言動を見てそれを信じる者は非常に少ない。思い切りが良く破天荒な性格のため、周囲を振り回す事も多いが、いざという時には頼りになるリーダー気質。稲崎家は元は東北の大名主で、小作農から搾り上げた米で唸るような財を築いた一族。電子機器の発展と共に、それを扱う魔術的なハッキング技術を実用化するなどしてその存在感を大きくしたという背景のため、魔術界からは成り上がり者として侮られがち。
【沖田宗也】
メガネをかけているという事以外に特徴らしい特徴もない、黒髪短髪中肉中背の男。昔から面倒見がよく、色々と面倒を起こす沙綾のために東奔西走していた。三男のために実家にポストが無く、高校を卒業してすぐに大手のハンター事務所に就職したは良いが、三年前の富士樹海のスタンピードで事務所の戦力が打撃を受け。運の悪い事にそのタイミングで社長の贈賄が発覚、事務所が潰れてしまう。それからは沙綾の護衛兼世話係として稲崎家に雇われており、実は内縁関係にある。
【笹塚朗】
背が低く小太りな青年、学生時代は影島、鷹峰、笹塚の三人組でよく一緒に行動していた。異様に惚れっぽく、数打ちゃ当たる戦法で数々の乙女を射止めてきたが、その数十倍の女性にこっぴどく振られてきた過去がある。ちなみに色々ありすぎて、女には懲りたと本人は言っている。学力の差で大学は空理や幸馬とは別々になってしまったが、他二人が大学を卒業するまでの四年間は交流があった。新進気鋭の魔術工学者、鬼才として名の知れた男だが、一般家庭出身のために魔術世界の承認が得られず思うような研究ができていない。タイムカプセルに入っていた物品だけで五百km以上の飛行を可能とするオーニソプターを完成させるなど、その才能は本物。
【久瀬陽太】
霊視を可能とする特殊な眼を持つ男。一般家庭の出身ながら、その眼のために魔術部に入部し頭角を現した天才肌。魔道具を使った悪戯、オカルト話の収集、写真など趣味も多く明るい性格のために交友関係が広い。今回の同窓会参加者の中では唯一の既婚者。かつては雑誌記者として数々のスクープを飛ばしたやり手だが、争いばかりの業界が肌に合わず、現在はルポライターに転身している。物書きとしての才能はあるようで、そこそこの人気を得ている。今回の事件後、数か月ほどかけて書き上げた『九頭竜島サバイバル』が大ヒット、各所で話題になる事になる。
【武曽冴子】
肩の上で切りそろえた黒髪、能面のような無表情が特徴の美少女(?)。背が低く華奢なために学生と間違われる事が多いが、れっきとした成人女性であり、魔導警察所属という事もあって武闘派中の武闘派。学生時代から幸馬に想いを寄せており、三年前に幸馬が死んだ現場にも同行していた。空理とはそこまで深い仲ではないが、彼を野球観戦に誘うとほぼ確定で幸馬がついて来たため、よく一緒に野球場に行っていた仲。空理からは友人だと思われているが、冴子は好きな人の友達ぐらいにしか思っていない。
【影島美憂】
空理の親友、影島幸馬の妹。三歳年が離れているため、高校時代一緒になる事は無かったが、同じ鏑矢高校魔術部の出身。影島家の冷血人間達に暗殺者として育てられた過去があり、人形使いとしての技術はそこで培った。家から逃げ回ってちゃらんぽらんに生きている空理の影響を受けて兄妹ともども家を逃げ出し、今は気ままに魔術とは関係のない世界で暮らしている。空理と違って家業の才能はそこまでだったようで、家から引き留められる事もなく、家の情報を無暗に語ったら心臓が爆発する呪いをかけられるに留まっている。彼女が空理を意識しだしたのは空理と幸馬が大学進学した八年前のため、霧花に対して「私が先に好きだったのに」という感情を抱えているが、実は霧花の方が先だったりする。
【影島幸馬】
三年前に死んだ空理の親友。暗殺者の家系に生まれ、厳しい訓練を課されながらも、明るく前向きな逞しい男だった。変装のために髪を長くしており、綺麗な顔立ちや華奢な体つきから女と間違われる事が多かったが、笹塚と並ぶレベルの猥談魔人でクラスの女子からはドン引きされっぱなしだった。しかし、一部の女子からは異様に人気で、空理×幸馬という謎の掛け算が学内に蔓延していた。幸馬と違って特別顔つきが整っているという訳でもない空理としては納得のいかないところである。




