5話
### **第5話:王女とメイドと忘れられない夜**
ユウの生活は「モテモテール」によって一変していた。出会う女性たちが次々と彼の虜となり、彼のもとには多種多様な愛情と支援が集まる。そんな中、彼の元に突如として舞い込んだのは、思いもよらない出会いだった。
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その日は大学が休みで、ユウは街のショッピングモールでブラブラと時間を過ごしていた。
カフェで飲み物を片手に休んでいると、突如として周囲がざわめき始めた。
「……誰だろう、あの人……すごく綺麗……」
そんな声が聞こえた方向に視線を向けると、一人の女性が現れた。金髪に深紅のドレスを纏い、その姿はどこか現実離れしている。彼女はモデルか何かだろうか。いや、それ以上の存在感を放っていた。
その女性がこちらに向かって歩いてくると、彼女の後ろにはさらにもう一人、シックなメイド服を身に纏った女性が付き従っていた。
「失礼、あなたがユウ様ですか?」
金髪の女性はそう言って立ち止まり、ユウに目を向けた。その声は澄んでいて、高貴な響きを持っていた。
「え、ええ、そうですけど……」
「初めまして。私は**レティシア**。とある小国の王女です。そしてこちらは私の侍女、**ソフィア**です。」
突然の自己紹介に、ユウは困惑するしかなかった。王女?それは冗談ではなく、本当なのだろうか。
「あなたの評判を聞き、どうしてもお会いしたいと思っておりました。」
「評判……?俺、ただの大学生なんですけど。」
「いいえ。あなたはただの大学生ではありません。多くの女性を魅了する、不思議な力を持つ方だと伺っています。」
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### **邂逅の理由**
レティシアがユウのことを知ったのは、彼女が日本に滞在していた際に耳にした噂からだった。
日本では多くの女性たちが「ユウ」という名前を口にしており、彼の存在が彼女の耳に届いたのだ。
「私の国では、男性が女性を魅了することは稀なことです。私たちの文化では、女性が強く、男性は控えめであるべきだとされています。しかし、あなたのような方がいると聞き、大変興味を持ちました。」
「いや、それほど大した人間じゃないですよ……」
ユウがそう答えると、レティシアは小さく微笑んだ。
「謙虚なところも魅力的ですね。」
その後、彼女はソフィアに指示を出し、隣の席を確保した。
「少しの間、ここでお話をさせていただいてもよろしいですか?」
「もちろん。」
こうして、ユウは初めての異国の王女との会話を楽しむことになった。
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### **レティシアの告白**
レティシアとの会話は驚きの連続だった。
彼女の国では、女性が社会の中心に立ち、男性が家を守る文化が根付いている。そのため、彼女にとってユウのような存在は非常に珍しいものだったという。
「ユウ様。私、あなたのような方ともっとお話したいです。そして、できれば私の国にも来ていただけないでしょうか?」
「俺が……あなたの国に?」
「ええ。あなたの魅力をぜひ、私の国の人々にも見ていただきたいのです。」
レティシアの申し出に、ユウは少し困惑した。彼女の真剣な表情を見る限り、冗談ではないことは明らかだった。
「まあ、すぐにとは言いません。あなたが日本での生活に区切りをつけられたら、その時にぜひ。」
そう言って、彼女は再び優雅に微笑んだ。
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### **ソフィアの視点**
その一方で、侍女のソフィアは少しだけ距離を置いて二人の様子を見守っていた。
彼女はレティシアがここまで感情をあらわにする姿をほとんど見たことがなく、内心驚いていた。
「ユウ様……どんな方なのかしら。」
彼女もまた、ユウの言葉や仕草にどこか引き込まれるような感覚を覚えていた。しかし、主であるレティシアに対する忠誠心が強いソフィアは、決して表にそれを出そうとはしなかった。
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### **忘れられない夜**
その後、レティシアとソフィアはユウと共にショッピングモールを見て回ることになった。
「日本の文化は本当に興味深いですね。」
レティシアがそう言いながら立ち寄ったのは、伝統的な工芸品を扱う店だった。彼女は日本の扇子や陶器に興味津々で、ユウがその使い方や意味を説明すると、彼女は感動したように頷いた。
「ユウ様、本当に物知りですね。」
「いや、普通のことしか言ってないですよ。」
「それでも、あなたの言葉には不思議な温かみがあります。ソフィア、どう思う?」
突然話を振られたソフィアは、一瞬驚いた表情を浮かべたが、すぐに礼儀正しく答えた。
「ユウ様は、とても素敵な方だと思います。王女様が惹かれるのも無理はありません。」
その言葉に、レティシアは満足そうに微笑んだ。そして夜になると、三人はモール内の高級レストランでディナーを楽しむことになった。
「ユウ様、この夜を忘れられないものにしましょう。」
レティシアのその言葉は、彼にとっても特別なものとなった。
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### **次なる展開**
こうしてまた一人、ユウの周りに新たな女性が加わった。
しかし、彼はまだ知らない。この出会いが、彼の人生にどれほど大きな影響を与えることになるのかを。
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