4話
### **第4話:輝く日常の中で**
「ユウくん、今日はどこ行くの?」
声をかけてきたのは**リナ**。彼が通う大学のキャンパスで有名なキャビンアテンダント志望の4年生だ。
彼女は、航空会社の内定も決まっており、華やかな雰囲気を纏った女性として後輩女子たちから憧れの的だった。
「ちょっとコンビニに寄って、それから図書館に行こうと思ってる。」
「そうなんだ! じゃあ私も付き合っていい?」
「もちろん。」
リナはユウの隣を歩きながら、軽やかに話し始めた。
彼女はもともと積極的な性格だが、ユウと話す時はどこか距離が近い。彼に向ける視線には明らかに好意が滲み出ていた。
「ユウくんって、本当に優しいよね。周りの子たちもそう言ってるよ。」
「そうかな、普通だと思うけど……。」
「ううん、普通じゃないよ。なんだか、ユウくんといるとすごく安心するの。」
リナの言葉に、ユウは「モテモテール」の効果を実感しつつも、少し照れくささを感じていた。
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その日の午後、ユウは図書館を出た後、友人とカフェで落ち合う約束をしていた。
しかし、その途中で意外な人物と遭遇する。
「ユウくん、奇遇ね。」
そう声をかけてきたのは**彩華**。彼女は人気女優であり、テレビや映画でよく見る顔だ。
一般人とは一線を画すオーラを纏った彼女が、ユウに話しかける様子は周囲の人々を驚かせていた。
「彩華さん? どうしてここに?」
「ちょっと撮影の合間に散歩してたの。それで偶然あなたを見かけて……。」
彩華の視線は真っ直ぐで、その美しい瞳に吸い込まれそうになる。
「少しだけ時間ある? 近くのカフェでお茶でもどう?」
「え、あ……もちろん。」
こんな偶然が起きるのも、「モテモテール」の力だろうかとユウは考えつつ、彼女に誘われるまま近くのカフェに入った。
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カフェの中で彩華は、普段の仕事の忙しさやプレッシャーについて語った。
彼女は世間では華やかな存在だが、その裏では多くの苦労や孤独を抱えていることが分かった。
「ユウくんって、不思議な人ね。こんな風に仕事の悩みを誰かに話すなんて滅多にないの。」
「そう言ってもらえるのは光栄だけど、俺なんて普通の大学生だよ。」
「そんなことないわ。あなたの声を聞いてると、すごく心が落ち着くの。まるで、仕事の疲れが消えていくみたい。」
彩華の言葉に、ユウは再び「モテモテール」の効果を意識しながらも、彼女の真剣な表情に心を打たれた。
「彩華さん、無理しすぎないでくださいね。たまには自分のために時間を使うことも大切だと思います。」
「ふふ、ありがとう。ユウくんにそう言われると、なんだか素直に聞ける気がするわ。」
その笑顔はスクリーンで見るものよりも柔らかく、自然なものだった。
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カフェを出た後、ユウは一人で街を歩いていた。
途中、ショッピングモールに寄ると、ラウンジエリアに一人の女性が座っているのが目に入る。
彼女は**エミリ**という名の社長で、ユウが以前訪れたビジネスセミナーで話したことがあった女性だ。
30代半ばながらも美貌を保ち、成功したキャリアウーマンとしての風格を持つ彼女は、ユウを見つけると手を振った。
「ユウくん、偶然ね。」
「エミリさん、こんにちは。今日はお仕事の途中ですか?」
「ええ、少しだけ休憩中なの。それにしても、最近どこに行ってもユウくんの噂を聞くわね。」
「噂ですか?」
「ええ、魅力的な大学生がいるって。特に女性たちの間でね。」
エミリの言葉に、ユウは少し戸惑いながらも、その魅力が「モテモテール」によるものだと内心で納得していた。
エミリは優雅な身のこなしで席を立ち、ユウに近づくと軽く微笑んだ。
「ユウくん、あなたには不思議な力があるわね。たとえ短い時間でも、一緒にいると元気になれるの。これって、ビジネスの世界でもすごく重要な才能よ。」
「そう言っていただけると嬉しいですけど、俺には特にそういう自覚はないんです。」
「謙虚ね。でも、それがあなたの良さなんだと思うわ。」
その後、エミリは仕事に戻るため、ユウに別れを告げたが、彼女の残した言葉はユウの心に深く刻まれた。
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家に帰り着いたユウは、今日一日を振り返りながら、あまりにも多くの出来事が重なったことに少しだけ疲れを感じていた。
しかし、それ以上に新たな出会いや関わりが増えていくことへの期待も膨らんでいた。
「こんな風に毎日が変わっていくなんて……。」
彼は香水の瓶を手に取り、静かにそれを見つめた。
「でも、この香水がなくても、いつか自分の力でみんなと関わっていけるようになりたいな。」
そう呟いたユウの胸には、少しずつだが、自信と成長の兆しが芽生え始めていた。
そして、その夜もまた、彼の夢には数々の女性たちが登場し、それぞれが彼に笑顔を向けていた。
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### **エピローグ**
翌日、ユウの元にはさらなる新たな出会いが待っている。
「モテモテール」の影響は広がり続け、彼の生活はますます彩り豊かなものへと変わっていくのだった。
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