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なろうを馬鹿にされて悔しい人!あと十年だけ待ってくれ!!

作者: プラム博士

自分が好きなものを馬鹿にされるというのは辛いことだ

それが筋の通った指摘や批評ならともかく、最初から結論をキメきったレッテル貼り、偏見であった場合言葉にし難い怒りに襲われるのも仕方のないことだと思う


"小説家になろう"というのもまた、批判にあいやすいものの一つだということはご存知の方も多いと思う

もしこれを読んでいるあなたが「え!? なろうって馬鹿にされたりするの!?」と驚いている場合、それは大変すばらしいことだ。

どうかこんなしょうもないエッセイなど読むのを辞めて他の名作を見に行って欲しい。


そうでない方……怒り、悔しさ、悲しさ色々とあるだろうが、どうかあと十年だけ待って欲しい! たった十年でいいから!

なぜなら十年後にはなろうに対する決めつけのような偏見や嘲笑は間違いなくなくなっているからだ。

順を追って説明しよう。


まず、なぜ『小説家になろう』及び『なろう系』というのは度々馬鹿にする人間が現れるのだろうか?

例えばyoutubeで批評を超えたレビューという名の中傷を上げる者、アングラな掲示板でなろう叩きに精を出す者、それを掲示板にまとめて広告費を稼ぐ者、そこのコメント欄で叩く者……

なろうが好きな方がこれらの光景に遭遇した場合不愉快な気分になるのは想像に難くない。


こういった輩はなぜ現れ、なぜなろうは馬鹿にされてしまうのか……

展開が似通っているから? 表現が稚拙だから? 素人のものが商業化されて粗が目立つから? 異世界モノに飽きたから?

どれでもない、全部ハズレ。


理由は……"新しいものだから" これだけ。


小説家になろうというサービスが開始されたのは2004年、まだ20年も経っていない(前身となるものはあったけど)。

これを長いと見るか短いと見るかは人それぞれだが、それこそ何百年も続く長い長い小説の歴史で言えばまだまだ駆け出しと言える。

開始当初に生まれた子が18歳かそこらと見ると、子供の頃からなろうが身近な世代というのは極端に少ない。

これこそがなろうが度々馬鹿にされる理由だ。



人は、というかオタクは自分が若い頃最初に見た作品を原典と思い込み極端に心酔する傾向がある。

歳を取れば取るほどそれ以降に出会う作品は何かのオマージュ、劣化、酷いときはパクリに見えてしまうのだ。


『最近の作品はレベルが低い。やはりあの頃が黄金期だった……』というやり取りは百年単位で繰り替えされてきた。

今でこそ明治やらの文豪たちの作品は揺るがない名作として評価されているが、当時は小説自体の扱いが低く子供の読むものといった扱いだった。

時代が変わってライトノベルが生まれ、今度は名だたる文豪たちの作品こそ価値があるともてはやされるようになる。

なろうもその繰り返しの只中にいると言えるだろう。


オタク、というか人は歳を取って世代交代というものが起こりだす。

ファンタジーばっかりだとか、異世界転生ばかりだとか、文章がどうのとか。主人公が苦戦しなさすぎだとかみたいな批判はその人がそれまでに読んできた作品との比較によって生まれる感想だ。

常識というのは生まれてから身につけてきた偏見を言うみたいな言葉があるが、そういった色眼鏡を持つことすらせず成長した場合なろうに対する悪感情は弱まるだろう。


もちろんこれからの若者皆がなろうに好意的になるとは思わない。

好きな子はいるだろうし、嫌いな子もいるに違いない。

ただ"嫌いな人"の割合が減少し、"なんとも思わない"という人が著しく増大するのは間違いない。嫌う土壌が存在しないからだ。


こうなると何が起きるか。

"なろうを公然と批判する"ことが難しくなる。


例えば

『【悲報】最近の漫画、レベルが低すぎるwww』とか『なんでイマドキの漫画はつまらないか考察してみた!』とか『漫画やラノベを読んでるやつは現実がうまくいっていない』

みたいな主張は最近見かけない。

なぜならそんなことを声高に叫べばヤバいやつだと思われて距離を取られたり、考えが古いと馬鹿にされてしまうから。

言い換えればそれらを好きな人の割合が多く、批判し差別する行為に同意が得られにくいからだ。


前述の通りなろうは歴史が浅く、作品もファンも全体の中ではまだまだ少数派。

そのため一方的な偏見でも差別でも賛同する母数が多く、反対する熱心なファンもまた少ない。


これが世代交代によってなろうが好きな層、嫌悪感が薄い層が増えれば

「え?なんでそんなこと言うの?」

「好きな人もいるのにわざわざそんなこと言うなよ……」

みたいな素敵な同調圧力が増大することによって、馬鹿にされるモノという差別的な共通認識は失われていく。そうなればこっちのものだ。


それに時間が経てば経つほどアンチ的な感情は減っていく。

何かを持続的に嫌い、妬むという行為は好きでい続けるよりよほど難しい。

嫌いなものに興味を維持するのは苦痛なことだし、批判や中傷を書き続ける行為は一番最初に見る自分へダメージが溜まる。


こうして今なろうを憎んでいる層は衰退し、好きまたは無関心(悪印象がない)層が増えることにより馬鹿にされる風潮はなくなるというわけだ。



いかがだっただろうか?

私は別に専門家じゃないし、このエッセイも衝動的に書いたもので粗も多いだろう。

でもなろうはそんなのを投稿しても全然OKな素晴らしい場所だ。

気楽に書いて、気楽に読んで、自由に楽しんでいい。


そもそもなろう馬鹿にしてるやつなんてろくに読まずに適当言ってるだけだから。マジで気にしなくていい。

「そんなら何作品くらい読んだの?」って聞いても全然答えられない。

適当な一作の一話読んだだけとか、コミカライズチラッと見ただけとかその程度の認識で語ってるのがほとんど。


もしなろうを馬鹿にされて嫌な気持ちになってる人がいたら、十年後見てろよ!と思ってまたなろうライフを楽しんでくれると私もうれしい。

それでは。

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― 新着の感想 ―
[一言] ああ、よくある日本人が好きな誹謗中傷。 なろうを何故馬鹿にするのだろうか。 それは、あまり褒められない人もいるかもしれない。 けど、全員が全員そういうわけではないからなろう民を馬鹿にしないで…
[一言] 最近だとボカロがそうなってきましたね。 10年前だと、ボカロや初音ミクがオタク文化で一般受けも悪く、"キモイ"ものだったと思います。 それが今ではボカロPから有名アーティストが生まれたり、T…
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