表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/66

予想外なことに火照るひますらなく

登校し、高校に到着するとスニーカーを下駄箱に突っ込み、スリッパを足元に落とし履く。

スタスタと長い歩幅で歩み始めた俺だった。

階段を上り、三階の二年生の教室が並ぶフロアに着いたと同時に階段の手摺付近から女子に声を掛けられた。

「昨日の後輩くんだよね、君?てっきり欠席かと思ってたから驚いたよ......」

「蜜ま、き先輩......昨日はご迷惑をお掛けしてすみませんっ!......て、ありがとうございましたぁっっ!」

勢いよく頭を下げて、謝罪と感謝を彼女に伝えた俺。

「意識が戻って何よりだよ。注目を浴びてるから......ちょっと来てっ!」

周囲から視線が集まったようで、彼女にしては荒々しく俺の右手の手首をガシッと掴み、歩きだした。

「えっ?あっちょっ......」

返すのもままならず、彼女に手首を掴まれたままで連行された俺だった。

廊下で談笑中の上級生が俺と彼女に視線を向けてきた。中にはコソコソと囁きあう連中もいた。


四階を通り過ぎ、屋上に続く階段を上がりきった彼女はそのまま屋上の扉のドアノブを回して、扉を開け放ち、屋上へと出た。


数歩進んで掴んでいた俺の手首を離し、クルッと振り返って俺に屋上へと連れてきたことを謝ってきた彼女。

「ごめんね、いきなり屋上まで連れてきて」

「驚いたくらいで......謝られるほど気には、してないです。それに、むしろ......先輩から触れてもらって、嬉し......かったで、す......」

目を合わせられず、ポリポリと後頭部の髪を掻いて照れながら後半の言葉(セリフ)を呟いた俺。



他作品のちょっとしたお知らせですが、今月中におさこくの方でのクリスマスの話は書けるかは分かりません。


なので、今月中はたぶん無理かもしれませんがご了承ください。

クリスマスの展開は番外編にはならず、付き合って初のクリスマスパーティーでしっかり本編なのでご安心を。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ