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二人で並んでラーメン2

壁にビッシリ貼られた黄ばんだ短冊のような紙に視線を移した私に、田崎が話しかけてきた。

「どうよ、高校は?」

「ぼちぼち……ですかね、はい」

「警戒しすぎだってのー!あー、まあそりゃぁ良かったじゃん。そうかぁ〜ふぅ〜ん……あんときみたいじゃなきゃ、そらぁ幸いしたなぁ夙坂〜」

「友達が出来ましたし、中学んときよりはマシってだけです……寝れてます?」

「そう……寝れてないわ〜全然。アンタに憐れまれるって、ハハハ……ざまぁって思ってんしょ」

彼女は乾いた笑い声で返し、自嘲した。

「そんな……」

私は気まずくなり、お冷を喉に流した。

午後10時が迫っていた。

「彼氏って居たりする、夙坂はさぁ〜?」

「居ないです……」

「じゃあ、付き合いたいな〜って男子は居んの?」

「……居ないことも、ないって感じです、はい」

「そう。どんな感じの?」

「えっと、それは——」

俯きながら恥ずかしがって返答したのと同時に、オヤっさんが注文の品を出して、「ハイ、お待ちどー!」という声で遮られた。

「あー、ありがと!コレコレ〜いっただきまぁ〜すっ!!」

彼女は声を弾ませ、割り箸を割って麺を啜っていく。

私は彼女の食べっぷりに引いてしまった。

「あーっ、ほらほら早く食べないと冷めるって〜夙坂ってばぁ〜っ!!」

私は引きながらも彼女に急かされるままに割り箸を手に取り、割ってからラーメンの麺を啜った。

この時間帯に食べるラーメンは背徳感があるが、割り箸を持った手が止まらなかった。

レンゲでスープも吸うと、堪らなく美味かった。

「美味しい」

「でしょでしょ〜ここのラーメンは美味いんだよ〜ぅ!!」


私と田崎が食事を終え、そろそろ帰る時刻が迫っているようでひと休憩を挟んでから連絡先の交換をすることになった。

「ありがと、夙坂。帰ったら連絡するわ!また近いうちに一緒にどっか行こ!じゃーおやすみ、夙坂〜」

ラーメン屋の前でテンション高く、別れの挨拶をして駅の方へ駆け出した田崎だった。


私が帰宅したのは午後11時を過ぎていた。


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