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蘇る言葉
「こっちこっち〜ヒナタぁー!」
「はやいってぇー、メグロくん〜!」
小学校に入学していないような幼い男の子と女の子がキャッキャとはしゃいでいる公園を通り過ぎようとした私は思わず脚を止め、公園に視線を向けた。
ヒナタ、ヒナタヒナタ、日向……
日向、ひな姉……
カツキのお墓参り、行かないと。
カツキのご両親とお姉さんに鉢合わせたら、どうしよう。
私って……つくづく罪な女性で、こうしてのうのうと生きている私を彼のご両親とお姉さんは許せずに悶々とした日々を送っているんだろうと考えると……
眼から涙が流れて、頬を伝い、アスファルトに涙が落ち、小さな黒いシミが出来た。
——また、カツキに会いに来てやってよ。リナちゃん。
カツキの姉である日向さんが、私を包み込むように抱き寄せ、背中を触れていた掌で背中を摩りながら言ってくれた言葉が、蘇ってきて膝から崩れ落ちた私だった。




