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告白

「……だっ誰な、んですか?あっあの綺麗な女子(ひと)……っは?」

「えっ……?だ、誰って……あの綺麗な、女子(ひと)って?どうしたの、いきなり?」

宮郷からの唐突な質問に間抜けな声が漏れ、聞き返した俺だった。

「四條原先輩の家の方から慌てた様子で走ってきてた人のことです……ストライプのスカートを穿いていた、肩に提げてた鞄に先輩と同じストラップを付けてた人。先輩が着てる服と同じ柔軟剤の匂いがその人からもしたんです……」

「うぇっ!?……あぁー、そっそれは……」

「交際してるんですか?あのぅ……綺麗な女子(ひと)と。先輩……教えて、ください」

瞳が泳ぐ俺に正面の宮郷が身を乗りだし、縋りつくように両手の手首を掴んできた。

「……え、えっと、その人は、姉で……って言っても義姉なんだ。父親が再婚してさ……再婚相手の連れ子が、その人な、んだ宮郷さん……」

「そ、そうでした……か。そ、その……結婚を見据えての、お相手かと……勘違いをしてしまい、ごめんなさいっ……微かに香ったシャンプーの匂いも同じ、だったのでつい……勘繰ってしまったんです」

頭を下げて謝る彼女に苦笑を浮かべながら思ってしまった。

末恐ろしいな、と慄いてしまった。

歩道で通り過ぎる通行人の衣服から匂う柔軟剤の臭いやシャンプーの臭いでそれほど勘繰るだなんて、この娘恐ろしいと。


一通り話し終えた俺に彼女がひと息吐いて、呟いた。

「四條原先輩……好きです」

色気を纏わせた艶っぽい声で、呟いた宮郷綾だった。

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