どうしたら…
午後10時を過ぎ、自室の扉をノックされ、返事した。
「あっはぁいぃ!どうぞっ」
ギィーと扉が開き、蜜牧先輩が入ってくる。
扉を閉め、扉の前で佇み近づいて来ようとしない彼女。
「どうしました、蜜牧先輩?」
「えっと……こうは、四條原くんに言いたいことがあって——」
「……そうです、よね。父さんが勝手に決めたみたいで、すみません。父さんが言ってた以前のような心配はしなくていいって、どういう——って、言えないようなことであれば無理にとは……」
父が彼女にかけた言葉が引っ掛かり訊くが、彼女の表情が強張っていくのに気付き、言い淀む俺。
「今はまだ……マ、お母さんは離婚してるけど、浮気みたいなのと違うから」
「うっ……えっ?一目見たときから咲苗さんがそんな感じに見えませんでしたよ。父さんはあんな感じですけど、見る目あるんです。なんていうか、慣れるには時間がかかりそうだなぁ〜って不安くらいです……」
「えっと……これからよろしくお願いします。至らない事ばかりですが、どうか——」
「ああっと、その……えっと、俺の方こそっ、よろしくお願いしますっ」
頭を下げられ、慌てふためき、彼女に頭を下げて挨拶をした。
咲苗さんと蜜牧先輩は一泊していくことになっている。
乾ききっていない彼女の髪が妖艶さを際立たせてる感じで、正直なところ危ない。
理性が……といったところだ。
抑えろ、抑えるんだ……俺っ!
自室に俺と蜜牧先輩の二人だけ……
ああぁっ、どうしよう……どうしたものか?
どうしたらいいんだ〜ぁっ!




