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うたた寝のはずが

夕飯を摂り終え、風呂の湯が沸く間、妹とソファーに座りながらテレビを観ていた。

妹の聞きたくもない愚痴など聞かされ続け、テレビからは最近めっきり笑えなくなったつまらないバラエティー番組が流れている。

小学生の頃くらいまでは面白いバラエティー番組が多くて、笑うことが多かったが今ではもう面白くないのでアニメを観るためにテレビをつけるといった感じだ。


「──って、聞いてる?」

「うぅん、聞いてるよー。もう風呂に入れるから入ってきなぁー」

「絶対聞いてなかったよ、その感じぃー。もうそんなに経ってた?ちょっぱやで入ってくるからぁっ!」

「てらぁー......ふあ~ぁっ、寝みぃー」

ドタドタと足音をたてながら浴室へと駆けていく妹に手を振り、欠伸をしたら瞼が下がり始め、うとうとしてきた。

一分も経たずに意識が遠退いて、視界が暗くなっていく。



「──ねぇ、──たら──めじゃん!──もぉーし?」

腹に圧迫感を感じながら、耳もとで囁かれているような感覚に襲われ、瞼を上げると妹が馬乗りになりニヤついていた。

「起きたぁ。なんで寝ちゃうかな、もうぅー!風邪引いちゃうよ」

「もうでたのかぁー。40分も寝てたのか......」

「50分くらいだよ、たぶん。10分も起こし続けて、やっと起きたから」

「うたた寝じゃなかった、のか......そろそろおりてくんない?」

「ああぁ、ごめん。っしょっと......もう部屋いくね。おやすみぃー」

「おやすみぃー」


風呂に浸かって、寝るか。


蜜牧先輩がエプロン姿でキッチンで料理をしている夢をみて、不思議とその光景に違和感を感じなかった。


彼女のエプロン姿なんて一度も見たことがないというのに。


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