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under 500 Ⅱ

キミは追い込まれたとき、遠くを見る

おはよう。


そう伝えたが、目覚めは最高に悪かった。


朝起きてすぐに、彼のスマホを覗いてしまったのだ。


よせばいいのに私の手は、勝手に動きを加速させていた。


朝の彼は、戦闘力がかなり落ちる。


だから、朝に繰り広げれば、勝機はある。




スマホには、女性とのラブラブなやり取りがあった。


目を擦りながら寄ってくるキミに、証拠となるスマホを、印籠のように掲げた。


するとキミは、すぐにスマホから視線を逸らし、その上に広がる空間に視線をぶつけ始めた。


これで、もう確定だ。


キミは追い込まれたとき、遠くを見る。


それは、浮気を認めたことを意味していた。


私は、浮気をする人が大嫌いだ。


でも、キミのことは大好きだ。


ずっと、あなたの一番でいたい。


だから、反省して私の胸に入ってきてほしい。


そう思っていた。




しかし、そんな願いは叶わず、突き放す言葉を次々と溢すキミ。


気付けば私は、窓から微かに見える、山の奥の奥の方の景色を、ずっと見つめていた。

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