表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
森の賢者の優しい恋のお話  作者: テディ
13/68

第12話 混乱

 第12話  混乱


シャアルから告白された夜、アリシアは恥ずかしさに悶えて

枕を抱きしめベットをゴロゴロ転げ回っていた。

マリーがあきれたように、ため息をつく。

「アリシア様、まだゴロゴロ転がっているんですか?

そろそろ枕を離してください。ふかふかの枕が

台無しになってしまいますよ」

そう言ってアリシアから枕を引きはがした。

「だってマリー……、どうしよう……

どうしたらいいか分からないんだもの」

「あんなに露骨に求愛行動をされていたのに、

気がつかないのはアリシア様くらいですよ」

「求愛行動?」

「だんな様や奥様は、獣族が恋に落ちたらどうなるか

なぜお教えしなかったのでしょうねぇ?」

「それって、皆 知ってるの?」

「そうですね、たいていは話題に上ると思いますよ?

学校でお友達からも、お聞きにならなかったんですか?」

「……それが……獣族の(つがい)のお話は

私に関係ないと思って……そのっ、ちゃんと聞いていなかったの」

「……なるほど……さては、休み時間に古文書を読んでらしたんですね?」

「……うっ……えっと、借り出しできない本がたくさんあったから……」

「ま、今さら ちゃんと会話をしなかった事を嘆いても、しようがありません。

これから見聞きなさると良いですよ。アリシア様も求婚されたんですから」

「きゅっ、求婚?!告白されただけよ!!

だってシャアル様は、ゆっくりとお互いの事が分かりたいって……。

確か、そうおっしゃっていたもの !!」

マリーは、また盛大なため息をついた。

「アリシア様……、獣族の告白は求婚と同じですよ」

「……そうなの?!」

「そうです」


マリーは、シャアルがアリシアが気がつくまで

ずいぶんと気長に待ったもんだと思っていた。

『大切に想われている証拠なので、良いのですがねぇ……』

ただアリシアが気が付いたからには、

ここから怒涛のような愛情が注がれるだろう。

なにせ相手は猛禽類なのだ。先を思ってマリーは首をひねった。

『アリシア様がついていければ良いけど……』


心配するマリーの前で、アリシアは真っ赤になりながら

口をポカンとあけていた。

「さぁさぁ、アリシア様。おやすみ前に奥様から、お話を聞くのでしょう?

サロンでお待ちですよ」

「そうだった!!」

アリシアは夜着の上に大きなストールをまとい、

サロンへ急ぐのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ