Death Martch
「うっ!」
「ココリス!」
粉々になって飛んでいった瓦礫のクズはココリスに当たってしまい軽い傷だと思うが頭から少し血が出ていた。
「おい!頭から血が出てるぞ!今すぐ手当を!」
「だ、大丈夫よそれよりもあの大男物凄く身体が赤くなり始めているわこのままだと私達本当にやられてしまう」
「もう一回あのスキルの弾丸は撃てないのか!」
「それは、もう無理よ、1回あの弾丸を放ってしまったら一度受けたダメージはもう蓄積されてはいないのだからまた最初から何もない状態に戻ってしまうつまり奴にもう一度私のHeavy destructionのスキルの効果が発動するには…」
「奴にさっきみたいなダメージをもう一度与え続ける必要があるって事か…」
「ええ、そうなるわね、うっ…」
「ココリス!」
ココリスはやはりさっきの瓦礫の破片で深手を負ってしまったのかどうやら立っているのも限界にきてしまっていたらしい俺はココリスを抱きとめ今の状況をどうやったら改善すればいいのか考えていた。
「緊急モード発動対処を目の前にいる女性を危険人物と判断し全ての防御を無力化にし攻撃モードへと移行」
「おおおおおおお!!!!」
大男は対象をココリスに変え俺達がいるところへと走って来た。
まずい!ココリスを抱えたままじゃこの危機を脱する事はできない何か!何か手は!
ヒューーーン
ドッカーン!
バン!バン!
ドッカーン!
「ううう!!」
突然上から降ってきた銃撃や爆弾が大男に向かって放たれていた。それを放っていたのはスキルや体力もほとんど残っていないリリスと静穂だった。
「あいつら…」
「私達が何とか時間を稼ぎます!ですのでその場から少しでも離れてください!」
「私達の力はもうほとんどありません!同じ力が通じないのは承知ですが一夜さん達が少しでもそこから離れてくれればまだ何とか!」
バン!バン!
ヒューーーン
ドッカーン!
「サンキュー2人とも!ココリス立てるか、少しでもここから離れてまた戦略方法を考えるぞ!」
「え、ええ…」
とはいったもののもう術なんかほとんどないやつにはどんなにダメージを与えても何とかモードやら再起動やメンテナンスですぐに復活しやがるこのままじゃ八方塞がりじゃないか!何とかしてこの危機をどうにかしないといけないが、何か、何かあれば…」
バン!バン!
かん!かん!
「な!弾丸を腕で弾き飛ばしました!」
「普通の弾丸やあなたのスキルでもう通じないということなのでしょうですが私の爆弾なら奴には通じるはずです!もう1発くらいなさい」
静穂はまだ自分のスキルで拳銃をグレネードランチャーに変え弾丸も爆弾に変えそれを装填し発射したのだが…
ヒューーーン
「ピピ!とある女性が使っていた力をコピーし爆弾の爆発を一時的に不発にするよう腕の力の中へ書き換えます。」
「グルル!」
ヒューーーン
かん!
ヒューーーン
かん!
ヒューーーン
かん!
「な!私のグレネードランチャーが効かない!」
大男の腕にシステムの力のせいなのかリリスが使っていたDestroy hackarの力をいつのまにかコピーされてしまいそれのせいで爆弾を不発へと変えてしまい静穂のグレネードランチャーの爆弾が効かなかった。
「恐らくですがそれも言ってしまえば只の爆弾です。あの化け物には私達の機械系の力はほとんど通じないのでしょう同じ技でも試行錯誤してもいっしょって事なのですねきっと…」
「それでもまだ!諦めるわけにはいかないのです!」
静穂は諦める事はせず残りの力を振り絞って全力のグレネードランチャーを放ったが全て不発へと変わってしまい無駄な弾撃ちを撃ち続けた。
「ここなら奴の目には届かない筈だ、ココリスまだ意識は保ち続けているか?」
俺は中央の真ん中で撃ち続けられている大男から少し離れた見えない角度の通路へと移動した。ここなら何とか奴に対しての打開策も考えれると判断したため気付かれずに移動ができた。
「ギリギリね、だけどそれも、時間の問題よ、あの子達が、時間を稼いでも、結局の所は、何も変わらないわ。」
「……」
そう打開策を考えるにしてももう俺達の力は全て出し尽くしてしまっていた。ほかに何があるとは考えられないとそう心の中で諦めかけていたとこある物を目にしてふと思いついた。
あの爆弾不発にはなっているがもしかしたらまだ爆発できるんじゃないのか?それに辺り一面には爆弾ゴロゴロと転がっている。もしこれが上手く行けばあるいは…
「やるしかなさそうだな…」
「え?なんか言った一夜?」
「悪いなココリスここからは命を賭けた戦いだ。お前はここで俺が上手く行くことを祈ってくれ」
「え、ちょっと、どういう事、ま、待ちなさい、一夜…」
う!身体がまだ上手く動かせないあいつまさか死ぬ気じゃないでしょうね!だとしたら止めなければけどもう立てる体力が残ってなんか、誰かあいつを一夜を止めて
「きゃあ!」
「きゃあ!」
上の階から下の階にいる大男を狙っていた2人は大男が下に落ちていた爆弾を拾い上げ2人に目掛けて投げなられてしまい爆発し負傷していた。
「うっ!私達、ここで、ゲームオーバーなのでしょうか…」
「けれど何とか、一夜さん達を、逃す事に成功しました。これで、私達の役目も…」
「まだ終わってないぞ!大男!」
「え?この声って?」
「一夜さん!どうして!せっかくの時間稼ぎが…」
一夜はワザワザ時間稼ぎをしてくれた2人の努力を無駄にし大男のいる広間へと移動した。
「グルルルル!!」
本当に怪物みたいだな…俺達がどんだけ与えたダメージを全てなかった事にするなんて芸当他のゲームだとチートを使ったバグの一種なんだがお前の場合チート以上の何かだよだけど…
バン!バン!バン!バン!バン!
ドッカーン!
ドッカーン!
ドッカーン!
ドッカーン!
ドッカーン!
一夜は柱の近くにあった爆弾を1つずつ撃ち抜いていった。それにより柱は崩れていき広間を保ち続けた支えが無くなり辺りは揺れながら崩れ始めていった。
グラグラグラグラグラ
ズッシャーーン!!
パリン!
ヒューーーン
ガッシャーン!!
「このまま俺と一緒に下へ落ちたらどうなるかな?前のビルじゃお前に似た奴を爆発に巻き込ませ消滅させてやったが下敷きになれば今のお前でもタダじゃ済まない筈だ」
「があああああ!!」
「さあ一緒に地獄へ落ちようじゃないか」
ドッカーン!!
ヒューーーン
ヒューーーン
「一夜さん!」
「一夜さん!」
「一夜!」
大男の叫び声と共に下へ落ちてしまった俺達はリリスと静穂そしてココリスに大きな声で名前を呼ばれたのだが心配しないようにと「後は任しとけ」という言葉を三人へと向かって言葉を発した。しかし爆発の音でかき消されてしまったのかそのまま三人には聞こえずそのまま下の階へと俺達は落下していった。
ヒューーーン
「17階からの落下はやっぱり高いな!けれどこのまま素直に落ちてはくれないよなやっぱり…」
かちゃ!
大男はまた懐の何処かに隠し持っていた拳銃二丁を取り出し俺方へ拳銃を向け発砲しようとした。
くそ!今の俺の拳銃と技じゃどうやってもダメージを負ってしまうこんな時アイリスかメルティがいてくれれば!
バン!バン!
バン!バン!
「ここまでか…」
バン!バン!
バン!バン!
「え?」
かん!かん!
かん!かん!
大男の2丁拳銃の弾が発砲されそのまま撃たれて死ぬと自分自身諦めかけていたその時下から別の拳銃音が聞こえ大男の2丁拳銃の弾を弾き飛ばしたその人物は…
「ご主人様!ご無事ですか!」
「メルティ!お前無事だったのか!って何か下にNPCの死体がめっちゃあるんだけど!」
「はい!全部私がやりました!」
てか同じ階でいったいどんだげのNPCを倒してたんだ?しかも1階留まってるのがすごすぎる。
「ご主人様危ない!」
「く!俺だって黙ってやられる訳にはいかねえんだよ!」
俺とメルティは2人で力を合わせて落下してくる大男を集中攻撃したのだがダメージがかなり通ったのか今度はより恐ろしいシステムが発動した。
「これ以上の負荷は認められません認められませんエネルギー分子の膨張を発動し自爆へと切り替えます。自爆まで後10秒」
なんだと!今度は耐えきれないから爆発するなんて!なんてめちゃくちゃなシステムなんだ!
バン!バン!
「ご主人様!その大男なんか見たことがあるような気がします!っていうよりなんか大きくなっていませんか!」
あいつ視力良すぎだろ!まだメルティの階からさほどしか落下してないぞ!そもそもあいつ普通の拳銃でなんであそこまで正確に大男の弾丸を弾く事が出来たんだしかも大男に命中してるのもありえないんだが…
「残り7秒」
「そんな事考えてる場合じゃないよな今俺に出来ることそしてアイツが只の爆発じゃないって事がありがたかったぜ!」
「残り5秒」
かちゃ!
俺は拳銃を大男に向けて自分が先ほど大男にまとわっていた粒子を無効にした技をまた撃とうとした。
「正直二度同じ技が使えないってわかってても爆発しようとしている今のお前はには関係の無い事だと俺は思うだからこれが本当の最期の技だ!」
「3」
「そのエネルギーを食らいつくし貫けDeath Martch!」
ズキューーン!!
一夜が放たれたDeath Martchの弾丸は大男の身体に撃ち込み中にあるエネルギーの粒子を吸い取り大きな黒い塊が現れ大男を食らいつくし黒い塊の中で噛み砕いき大男は粉々になっ部品になってしまった。
ヒューーーン
「上手くいったみたいだな!俺のDeath Martchあらゆるエネルギー物質を吸い取りその大きさの分だけより深いダメージを与えるもしくは消滅させる事のできる大技…粒子の時はそこまで多いエネルギーじゃなかったからこんな大技が出せなかったけど今は爆発してくれるシステムになってくれて助かった。」
粉々になった大男の残骸は一夜よりも先に下へ落ちていき1階いるメルティの階へと落ちていった。
「ご主人様!!その大男を倒せたのはいいですけど!どうやって落下の阻止をするんですか!!」
「うわあああ!!そうだった!!その事すっかり忘れて…」
ヒューーーン
え?今7階って見えたような?
ヒューーーン
一夜は大男と戦っている中既に7階付近まで落下していた事に気付いていなかった。そしてもう目前にまで地面へ激突しそうになっていた。
「うわうわうわうわうわ!!どうしましょう!どうしましょう!」
ヒューーーン
「うわああああ!!」
だ、誰か!助けてくれ!!
シューーーーン
「え?おわ!」
どし!
「あ、あれ?ここは?」
いつのまにか一夜達がいたバーチャル空間は元の訓練所に戻されていた。
「いててて、ここは訓練所?」
「そうみたいですね…いったい何がってご主人様怪我してますよ!大丈夫ですか!」
「え?ああこれぐらいの怪我ならなんともってイタタタ!!」
そういえば俺銃弾で何ヶ所かダメージを食らってたの忘れていた。今までよくこんな頭に耐えていたと自分で褒めてやりたいぐらいだった。
「ふぅどうやら間に合って良かったわね」
「!菜々さん!」
「ごめんなさいねこんな事に巻き込んでしまって」
「本当だよ!危うく命を失いかけたんですよ!あの落下で本当に死ぬと思ったよ」
「ええ本当にギリギリでシステムの起動をシャットダウンしたのそれをしなければあなたは今頃あの世界で死ぬのはまちがいなかったはずよ」
この人何あからさまに当然のように死の宣告を言ってるんだ。あんたのせいで死にかけたんだっての少しは反省の素振りでも見せたらどうなんだ。普通に自分の研究所に帰っていきやがったし…
「一夜さん!」
「一夜さん!」
「おお、2人とも無事って、わあ!!」
ドサ!
ドサ!
リリスと静穂は思いっきり俺の方へ走りながらダイブし泣きながら良かった良かったと叫んでいた。
「心配かけたな本当に悪かった。」
「本当にそうよ少しは反省しなさいよね」
「ココリス…」
ココリスは深手を負っていた為リリス達と同じ事が出来ない代わりに顔を見合わせながらお互い助かって良かったと頷きながら返事を返していった。
「てか2人とも離れてくれ身体がまだ痛いんだ俺もココリスと同じぐらい負傷してるんだから少しは気を遣って…」
「嫌です!絶対に離しません!」
「嫌です!絶対に離しません!」
「お、おまえら…ココリス助けてくれよ」
「仕方ないんじゃないのこれはあなたがこの子達に心配を掛けた罰なんだからちゃんと責任は取らないといけないわよね」
「う確かに…けど身体が本当に痛いんだよ〜てか2人とも締めすぎ!締めすぎ!ギブ!ギブ!ギブ!」
「ぷ!あはははってイタタタ」
ココリスは笑いながら痛がっていても何処か楽しそうに笑っていた。そして俺は2人に強く抱き締められながら痛い痛いと連呼し続けても結局離してはくれなかった。
「2人とも何やってるんですか!ご主人様重傷なんですよ早く離れてくださいーーー!!」
メルティは2人が俺に抱きついて痛がっているのを見て助けてくれるのかと思ったが後ろからダイブされ俺は痛みに耐え切れる事ができず意識を失いそのまま1週間入院した。
「ご主人様!!しっかりしてくださいご主人様ーーー!!!」
その頃俺達がバーチャルルームから脱したと同時にアイリス達の任務の調査が行われていた。
「すごい瓦礫の山ね本当に見つかるといいんだけど」
私達3人はビルの爆破でいなくなった黒い大男の調査をしにビルで戦っていたお兄さん達の場所まできていた。
「ミラ何か見つけられましたか?」
「いや何にも辺りには機械の部品やらビルの瓦礫しかみつからないよ」
「本当にちゃんと探しているのですか?」
「本当だよ!私の目に嘘はついてないよ!」
「千光あなたは何か見つけられましたか?」
「無視しないでよ!」
「うん、見つけたよ」
「本当ですか!」
「まじなの?」
私達は千光が見つけたという場所まで走り瓦礫に埋もれていた黒い大男の死体を発見した。
「よく見つけましたね千光」
「これぐらい普通、それよりも少し気になる事がある。」
「気になる事?」
「何々?なんかいいものでも発見した?」
「ミ・ラ?」
「はい…真面目にやります…」
千光が黒い大男の頭の部分をボタンがある事に気付きそれを押し頭のハッチが開いた。
「これは…人間の脳ですか?」
「へえ、これは面白いね機械の頭の中に人間のそれも死体の脳をいれてるなんてね」
私達は黒い大男の頭の中に人間と同じような仕組みで血が詰まった脳を植え付けられているのを見て特に違和感を覚えず観察していた。
「ただの人間の死体の脳じゃないよこれ…」
「何言ってんの千光?人間の脳じゃなきゃ動物の死体でも言いたいわけ?残念だけどこれは確実に人間だよ、形とかほとんど人間の脳だし動物にしてはやっぱりおかしい…」
「待ってミラ、千光あなたが言いたいのは人間の脳だけど違った人間の脳とでも言いたいわけじゃないの?」
「……あんましいいたくない…」
「ちょ!ここまで言っといて今更言いたいってそれはちょっと露骨すぎやしないか?せっかくなんだから全部言っちゃおうよ!私達にもわかるようにさ!ね?」
千光は無表情に近い顔をしていながらも何処か解せない表情な顔もしていた。
「千光これは私達で解決しないといけない問題かもしれないのだから話してくれないかしら?」
千光は少し溜息混じりに深呼吸しながら黒い大男の脳へ指を指し衝撃な言葉を発した。
「あれは子ども脳を使って動かしている。それもとても歪なやり方で子どもの脳を剥ぎ取り殺しているんだと私は思う。」
「な、何だって?子どもの脳?」
「子どもの脳をどうしてこんな大男の頭の中に…」
「気を付けた方がいい…この真実を知ってしまったらもう後戻りはできないよ…知らないフリをするのが1番だと千は強く言うよ」
「それは……いえここで考えても仕方ありませんここの処理は総括部に任せるように手配します。そして一度戻り話し合いをしないといけませんね。」
「え?話し合いって誰と?」
「もちろんこの事に詳しいと思われる人物それも一目置かれている悪魔の組織の1人に聞くしかないでしょほら2人とも車に急ぐわよ」
私は無線で組織の本部へと連絡し後処理を頼みこの場を後にし急いで車に乗りホテルへと戻った。




