期待
「これが私の昔の話です。どうですか?同情でもしましたか?それとも哀れだと思いましたか?」
「………」
「言葉も出ませんか、まあそれは当然ですね私の過去の話を聞いたところであなたには一切関係のない話ですから」
ドン!
「!」
俺は静穂の過去の話を聞き我慢できず床に拳を叩きつけた。
「いや!関係なんくはない!」
「はあ?何を言ってるんですか?もう一度いいます。あなたには何の関係もありません。何故そんなに怒っているのかはわかりませんがこの話はここで終わりです。」
静穂は拳銃に引き金を引こうとしていたが一夜の言葉でその引き金は止まった。
「いや、まだ終わってない…俺に自分の過去を話したって事は少なくとも俺が静穂を助けられると思ったから話したんじゃないのか?」
「ええ、助けてくれるかはともかくあなたなら私にも何か影響を与えてくれると思っていたのですが期待外れでしたね」
「確かにお前の過去を俺には救う事はできないなんせその場に俺はいないんでねどうしようもできないからなしかもそんな風に嘆くという事はまだ俺に期待しているんじゃないのか?その言い草だとするならな…」
「何ですって?」
静穂は俺に殺す目をしながら睨み聞き返した。
これは一か八かだ静穂はまだ俺にチャンスをくれている。静穂はまだ救いを俺に求めているはずだならその正解を導くまで…
「俺に期待しているかどうかはともかくお前はまだ人間の心を持っている。人殺しはしたものの自分の中では後悔をしていないんじゃないのか?」
「それはどういうことですか?私は幼馴染やそのグループをも殺したんですよ?それがどうして後悔していないというのですか?」
「それじゃあ言わせてもらうがお前ここの組織に入って悔やんだ事はあるのか?」
「は?ありませんよだってここの組織に入った事で私は私と同じ待遇な人を罰せる事ができるんですから寧ろありがたいと思っていますね」
やっぱり静穂のやつ組織に対してはそれほど嫌な顔はしていないするとこいつの救いはこの組織にあるんじゃないのか?なら組織の事についてもうちょっと聞き出せば少なくとも俺の事を敵意として見ないでいてくれると1番ありがたいんだが賭けてみるか…
「そこまで組織に対して思いやりがあるって事は昔のアイリス達とも仲が良かったんじゃないのか?てかどうやってアイリス達と会ったんだ?」
「まあ別に隠す事もありませんから話しますけどあの後私は屋上から飛び降りようとしました。しかし下にはアイリスさんやミラさんそしてリリスさんがいて組織に入らないかと勧誘されたのです。最初は胡散臭話だと思っていましたしどうでもいいやとも思っておりましたが…なかなか良い時間を過ごさせてもらっていただきました。」
「あれ?千光がいないが、あいつはまだいなかったのか?」
「ええ、千光さんは私が入った後に入ってきたのでまだその時はいませんでした。」
「成る程…けどそれでもやっぱりお前には良い組織での友達ができたんじゃないのか?それでお前に何の不満があるんだ?」
「それもそうですね…私には友達が必要だったかもしれません…話せる仲間が欲しかっただけかもしれません…」
ビンゴ!このまま昔の話をしつつ静穂に友達という言葉を言い続ければもしかしたら…
「静穂さっきも言ったが俺じゃあお前を救えないしどうする事もできないだけどこの組織に入ってわかった事があるここは暖かい、仲間の思いやりが心に響くはずだそれはお前が1番よくわかってるんじゃないのか?」
「仲間…」
「ああ仲間もお前の事を認めてるしなにしろ言えない事を言うって事が仲間だと思う。」
「そうですか…あなたもそう思うって事ですよね?」
よし!食い付いた!後一押し!
「もちろんだそりゃあ言えない事や1つや2つある事かもしれないけどそれをいつか話し合えてこそ本当の仲間だって思うんだこんな事俺が言ってもなんの説得力にもならないと思うけどどうかこの組織を信じてほしい!そして俺の事も信じて…」
ズキューン!
「な?」
一瞬何が起こったのか分からなかったいきなり静穂の拳銃から弾丸が飛び出しそれが俺の頬をかすめていった。
「隠し事が1つや2つ残念でした。私はその隠し事を一切アイリスさん達にはなしていませんこれを話したのもあなただけです。なんせあの人達は私の事を遠ざけていましたから話すも何もまず仲間ではありません。」
「く!」
しまったボケツを踏んでしまった。そう言えばアイリスのやつ自分でも静穂の事を何もわかってないっていってたなそれを俺は静穂の感に触り怒らせてしまったって事か…
「それにこの話をしたのもあなたが初めてです。なにをわかったようにアイリスさん達なら私の事を認めてると分かってような事をほざいてくれましたね。見事に私を期待から裏切ってくれました。あなたなら私の悩んでる事を理解してくれるのとばかり思っていましたがやはりこの組織にいてはならない存在です。私の昔の幼馴染同様に私自らあの世へ送ってあげます。」
まずい!もう少し静穂と話をしとけばアイリス達との仲間意識に気づいてくれるとばかり思っていたがどうやら違ったらしいこいつの考えてる事は俺の存在自体が邪魔になるかどうかのはなしだった。アイリス達との関係もそうだが、やっぱり問題は俺だったてことか!
「それではここでお別れです。是非あの世で私がこれから生きていく様を見ていて下さいもしくは後悔を抱いたまま私に懺悔でもしながら死んでください。」
くそ!俺にもう一度チャンスがあるなら!こいつの心を救う方法を探り出しどうやって解決すればいいか一緒に考えてやりたいけどもう!
ぐわ〜〜〜ん
「な、何ですか目、目の前がクラクラと…」
「え?」
「こっちよ!」
俺はその言葉に従いながらエレベーターに乗っていたココリスの所まで走りスライディングしながら何とか乗ることに成功した。
「く!逃がしません!」
バン!
ズキューン!
カキーン!
静穂の目眩が何とか直りかけ弾丸をエレベーターに向かって放とうとしたが違う方向からの銃弾が静穂の銃弾を叩き落とした。
「まさか、あなたと戦う事になるとは思いませんでした。リリス。」
「それは私も同じです。静穂。」




