勝負
「けどそんな情報いいのか?俺ココリスのスキルについて今初めてしったんだが?」
「あら?そうなのですか?私はてっきりアイリスさんの妹だからそれなりにしってるものとばっかりとってそう言えば自己紹介の時一夜さんびっくりしていましたしね、うっかりうっかりです。」
「……」
本当にうっかりなんだろうか?この話の中で自分のスキルについては一切喋らなかった。確かに他の人のスキルに関してはミラと千光の事については話していないけど…ココリスのスキルについてはうっかり喋っていたのに自分のスキルはうっかり話さないってもしかすると俺の事を感潜っているのか?
「てかこのカオスの状況どうしたらいいんだ?」
そうもはやメルティとリリスとココリスは我を忘れてしまっているため現実だと敵のど真ん中で変なダンスを踊りながら殺して下さいと合図をしている哀れな状況だった。
「まあ暫くしたら三人とも元に戻りますよ…」
「たく!だれよ、勝手に訓練場を使ってる馬鹿な子は?ってあれ?」
突然階段下から降りてきたのは白衣を着た少しだらし無いお姉さんが現れた。
「あら、菜々さんじゃないですか?一夜さん紹介しますねこちらここの訓練場の管理をしている子華嵯峨 菜々(しかさぎ なな) さんといいます。菜々さんこちらは…」
「ああ、知ってるよ知ってるあのビルの依頼を無事に達成した子でしょ?お姉さん君に会えてちょっと感激だよ!」
「えーと、どうして俺のことを?」
「そんなの決まってるわよ、ここの組織ではねイレギュラーな任務が発生することがあるのよだからあなたがあの凶悪犯罪魔を倒したって聞いた時物凄く驚いたんだからそれでこの組織内ではあなたの事は一躍有名になったわけ」
「そ、そうだったのか!静穂その事をお前は…」
「………あ」
「その顔忘れてたって顔だな」
「何のことでしょう?」
静穂は笑顔のまま何事も無かったような顔をしてニッコリと笑った。
「まあ、その事を伝え忘れていたアイリスにも問題があったのもあると思うけど、そこは目を瞑ってあげてそれよりもあなた達!いったいここで何をしているの!」
「えーとこれはその〜〜」
「あれ?私いったい何を?」
「お、お兄ちゃんはどこに?」
どうやらココリスだけは早く我を取り戻し残りは2人は今元に戻ったみたいだ。そして3人は勝手に訓練場を使った事に対して怒られ正座をさせられ反省していた。
「へぇ〜、一夜くんのブサ男っていうあだ名で勝手に訓練場をつかって勝負をしたって事なのね?」
3人が何故勝手に訓練場を使った理由を俺と静穂が菜々さんに簡単に説明した。
「本当に下らない事でよくも使ってくれたわね私がいない間に…」
菜々さんは煙草を吸いながらさぞご立腹で3人にお説教した。おかげで争いは何とか収まってくれたのかと思いきや菜々さんさらに問題を引き出してしまった。
「まあこれぐらいにしときましょうか」
「う〜〜、足が痺れちゃったよ〜」
「私は特に正座は慣れっこなんで…」
「ううっ、あ!」
ココリスだけは立ち上がろうとした時足の痺れがマックスまできたせいか顔を地面に突きつけてしまい号泣に泣いていた。
「お、おい大丈夫かココリス?」
「だ、大丈夫よ!アンタなんかに心配されるぐらいなら!他の奴らに撃たれて死んだ方がましよ!」
「な、なんて事を!俺に心配されるだけでそこまで死の覚悟ができるなんて…なんて恐ろしい子なんだ!」
「あんた…絶対にアタシの事馬鹿にしてる!アタシが足の痺れで動けないからって言いたい放題いって!後で覚えてなさいよ!」
「やれやれ全く反省していないみたいね…そうだ!」
菜々さんはなにかを思い出したのか近くにあるモニター式のパソコンでキーボードを撃ちながら何かをセットしていた。
「よし!これでOK!ねえ3人ともまだ一夜くんの事で決着をつける気はあるかしら?」
「もちろんです!」
「ええ、私も一夜さんに謝ってもらうまでは引く気はありません」
「わ、わたし、だって、って、あ、足が〜〜」
まだ足痺れたままなのか…なんか可哀想に見えてきた。
「ふふ、なら私の試作エリアで決着をつけてもらうわそれから静穂ちゃんと一夜くんだっけ?あなた達2人にも参加してもらうわよ」
「ど、どうして俺達まで!」
「そうですよ私達はあくまでも見張りでここにいるのです参加する義務なんてほとんどありません。」
静穂と俺は頑なに拒否をした。もともと3人の争いなのに何故俺達まで巻き添えにならないといけないんだと言い放った。
「あら〜その2人がちゃんと見張ってれば3人が許可なくこの訓練場を使うこともなくちゃんと許可を取れれば私に迷惑をかけることもなかったんじゃないかしら?って事でこれはそこの3人の罰を引き継いでもらいます。」
「な、なんて横暴な女なんだ!」
「全くです…」
俺達は菜々さんに言われた通り皆んな訓練場の場所にまで移動した。
「皆んな配置についたけどこれからどうするんだ?」
「ええ、みんなちゃんとバラバラに移動したわねならスタート!」
スタートという掛け声で俺達の周りがなんとビルの中へと移動した。それも見たことのあるビルに変わっていたのだ。
「こ、これは?」
「ここって?」
「何処ですか!ここ!」
「な、なんなのよ!ここ!私はいったい!何をされたの!」
「ここは…一夜さん達が任務で送られた場所でしょうか?」
「はーい!正解よ!静穂さすがね!ここは実際に一夜くん達が戦ったビルを元に再現させてもらったバーチャルなエリア一応この声皆んなに聞こえいるはずだから聞こえなかったら銃とかで合図してね」
ビルのエリアに飛ばされた俺達は菜々さんの言う通りに誰も聞こえてないかチェックをしていた。とりあえず耳を傾け聞こえてないかどうか菜々さんは画面越しに俺達の存在を確認して聞こえているかどうかを確認していた。そして銃声の音が無いため全員自分の声が聞こえていると判断をし話を進めた。
「OKみんな聞こえてるとみてこのまま話を進めるわよまず、皆んなそれぞれ違う階に移動してもらってるわ最大階数は20階までになってるから後で確認してね因みに全員何処の階にいるかは口に出さなくて結構出してしまえばそれぞれの自分が何処にいるかわかってしまうからね、それも後で自分が何処の階にいるかも確認できるから安心するように」
「安心ってちょっと!私達はこれからどうすればいいのよ?何か勝負するルールとかあるの?」
「それはもちろんそれじゃあ簡単に説明をする前にまずはこれに反応できるかな?ポチッと!」
「な、なんだ?」
ズキュン!
バン!
バン!
ズキュン!
「え?何の音って、そこか!」
ズキュン!
俺は微かに見えた人影を撃ち近くに行きながら確認した。
「え?これって?人間か?いや人間にしては何か違和感が……」
そもそもおれ人間を撃ったことなんてなかった。もし本当に撃っていたなら多分俺は…
「……」
「はーい!皆んな流石に気づいてくれたわねそうそれはそこのビルに潜む虐殺の人間をインプットしたNPCよそいつらも銃で撃つけどあなた達に痛みは感じないから安心してねけど何回撃たれたかはカウントされるから気をつけるように」
「それもわかりましたが…私と一夜さんでここにきた虐殺の人間はほとんどいませんでしたよなのにそれを似たNPCを出すという事ですか?」
「その通りよ、そしてこれからが勝負のルールを説明するわね、さっき私がいったNPCを何人かインプットします。それに倒した人数によって結果を出してもらいます。」
「なるほど!つまり先ほどの的当てゲーム?みたいなやつって事ですね!」
「ええ、それで間違いはないわメルティちゃん、けどそれだけじゃ面白くないわだからこの中で誰かが共闘して生き残るかもしくは1人になるまで生き残るかの対戦ゲームをやってもらいます。」
「なるほど…つまり生き残りゲームって事ですね…しかし私達にダメージが通らなければそのまま生き続けてしまい勝敗は決まらないのでは?」
「それも大丈夫あなた達がもし銃撃戦を行なえばNPC以外は痛覚ダメージが通りちょっとした気絶が出てしまうわ。なので何発かによっての蓄積による精神ダメージで決定する事になるわねこれはもう本人の精神面での話になっちゃうから何とも言えないけどそこは気をつけてね?」
いやそんな可愛らしく大丈夫だよ?みたいな顔されても困るんだが…てか場合によっては精神的なダメージで死に至る場合もあるんじゃないのか?しかもここ試作段階とかなんか言ってたし本当にこの勝負で死人がでなければいいんだが…
「それじゃあ粗方ルールは説明したわよ制限時間は30分どれだけのNPCを倒せるかもしくは生き残る事ができるか!さあ!楽しい楽しいパーティーを始めましょうか!」
菜々さんはそう言いながら開始ボタンを押しそれぞれの階にNPCが出現し皆銃を構えながら暗殺をする仕事モードへと切り替わった。




