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違う世界にきたのはいいが規制がかかって自由に技が使えない!  作者: Fantome
2章 第1世界 人と獣の世界 Line warrior
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これからの目標! この世界での事の流れ

山本一夜とメルティは1時間草原の中を歩き回りようやく街に着いた。


「はぁはぁ、まさか、1時間も草原の中を駆け回る事になるとは…」


山本一夜は歩き回って疲れていた。それは彼女が草原を近道した方が早いというので付いていった矢先にモンスターに襲われ、色々と違う方向を指指しながら当てずっぽうの様に歩き回され、ヘトヘトになっていたのだ。幸いモンスターは彼女が退治してくれたので助かったのだが彼女は天然でドジっ子でありながらもしかすると…


「君…もしかして方向音痴なんじゃ…」


彼女に聞いてみると


「ち、違いますよ!単に私の歩きたくない道がいっぱいあっただけです!」


彼女は見栄を張ったのか方向音痴である事を否定した。


「これはとんでもない、助っ人だな、ははは」


俺はとりあえず頑張ろうと溜息混じりながら彼女に飯屋を案内してもらおうとしたんだが…


「こっちですよ!ご主人様!ここがこの店で1番安くて美味しい店なんです。」


指を指さされた場所はベッドのマークつまり宿屋を案内された。俺はちょっと不安になって気になった事を彼女に説明した。


「なぁ、案内してもらって悪いんだけど飯屋ってあそこじゃあないか?」


俺は値段の札っぽい場所に、安くて美味しいよ!みたいな看板が掲げてあったので彼女に聞いてみた。


「へ?」


彼女はしまったという感じで


「あわわ、す、すみません!ま、間違いました!こ、こちらです!こちらです!」


慌てながら、俺が指した方向へと案内した。


「これは重症だな…」


俺は彼女が心配になってきて、本当にこの店であってたりするのだろうかと不安がまた増えてしまった。

そして、店の中に入り1番端っこのテーブルに座った。というのもあまり世界の話について色々と聞かれたくないからだ。


「うぉー、美味しそうだな!」


俺たちのテーブルにはご馳走が山程並んでいた。


「いいのか、こんな沢山のご馳走食べても!」


「もちろんですよ!、私がいうのもあれですが味も絶品なんです!どうぞ!どうぞ!」


彼女は俺に飯を食べさせるよう促した。


「い、いただきます!」


「では私もいただきます」


ご馳走を食べながら、山本一夜は話を切り出した。


「ふぅ〜、さてさっきの話の続きなんなんだけど…」


俺は彼女について聞き出した。


「この道中君にいろいろと助けてもらったんだけど、何故同じ技しか使わないんだ?」


俺は彼女が使っていた螺旋水臥?という技を何回かみてたので不思議に思った。なんかこだわりがあるのだろうかとそう思っていたのだが


「いえ、もぐ、特にこだわりが、もぐ、ある、もぐ、わけじゃない、もぐもぐ」


「食べてから喋ってくれていいから……」


彼女が食べながら喋っているので、それだと何言ってるかわからないので、少し呆れながら食べ終わってから喋るよう彼女に促した。


「すみません、つい夢中になってしまって私の技についてですか?」


彼女は自分の技について喋り始めた。


「私の技はって言うよりこの世界の人達は同じ技しか使えませんよ。」


俺は驚いた。同じ技しかつかえない?どう言う事だ?


「そうですね。説明しますと、この世界では町の中心部に技の習得のお手伝いをしてくれる。戦士通信というのがあるんですよ。そこで、自分が習得したい技を誰かに手伝ってもらうことで、強力な技ができあがるんです。なので強力な技は1つまでしか使えません。」


「何故1つまでなんだ?、他にも習得はできないのか?、違う技をいっぱい覚えた方が便利だと思うんだが」


俺はにわかに信じられなかった。彼女が使う螺旋水臥、どう見てもいろいろな技を覚え経験値を重ねなければ使う事ができない上級技じゃないのか?


「私にもよくわかりませんが、管理者がこの世界では1つの技しか極めてはいけないと文献に書いてありました。なので皆さんなにも怪しいと思う人はいませんね。」


1つの技しか極めちゃいけない?はぁ?なんなんだよ!異世界召喚されて、自由に技が使えて楽しい冒険が始まるんじゃないかとワクワクしてたのに、LAST BOOKがいう技規制?それを俺にだけじゃなくこの世界にまで規制をかけたっていうのかなんて悪趣味なやつなんだ!今度あいつにあったら無言でなんか使える技を放ってみよう!使えたらの話だが…もしくは無視しまくって泣かせてやる。山本一夜はLAST BOOKに対する、評価がまた下がってしまった。


「一応2つまでなら覚えられるのは覚えられますけど…」


「お!なんだ、1つだけじゃないんじゃないかびっくりさせるなよ」


俺は安心した。技が1つだけじゃ流石にこの先どうすればいいかと悩んでいたところだしかし


「あの〜、私たちが強力な技を1つ使える代わりにもう一つは威力の弱い技しか使えなくなります。しかも一からまた技を極めないといけないので、誰も2つ以降の技を覚えたりはしないのです。私が技を1つしか使えないっていった理由がそれなんです。」


「そ、そうなのか…」


2つまで技は覚えられる。だけど1つの技を極める代わりにもう一つの技は威力が弱いままでしか技を出せないだから誰も習得しようとしないらしい、これはなんともいえないな〜それにLAST BOOKのやつが2つしか技を覚えれないっていったのも納得かも…


「けど!レベルが上がればまた話は別です!上がれば上がるほど技の威力は上がりますし!極まってない技でもそこそこ威力はでるみたいです。」


「なるほどな〜因みにメルティは1つしか覚えてないっていってたけど他にもなにか覚えようとか考えてたりするのか?」


「まあ一応考えてはいますが…私もまだレベルが未熟なもので…」


「そ、そうか!それはすまなかった!」


俺は何か地雷を踏んでしまったのではないかと思い反省した。


「あの〜他に何か聞きたいことはありますか?」


「え?あーそうだな、メルティが使ってるのって技なんだよな?あれってやっぱり魔法かなんかの類だったりするの?」


「いえ!私達が使う技は魔法とかではありません。それに能力でもありませんね、自分がひたすらと修行して重ね重ねて編み出した。特技みたいなものですかね?主に地脈の原動力を元にして放てる技なんですよ!」


魔法でも能力でもなく地脈原動ときたか…また珍しい構成?なんだな。でもだとすると俺自身も地脈原動で技が使えるんじゃないのか?


「それ、俺でも地脈原動?みたいな力を借りて技が出せるのかな?」


「はい、多分大丈夫だとおもいますけど…」


「まじか!よっしゃ!」


俺はやっと自分が使えるという2つの技を手に入れらる方法が見つかって喜んだ。しかし…


「そうだ!レベルも上げないといけないんだった…後武器も買わなくちゃ…」


喜んだもののつかの間彼にはレベル上げをしないといけないが武器が無ければレベルは上げられないのだ。


「それでしたら、戦士通信を使ってみたらどうですか?あそこなら、一時的にですが、仲間になって、簡単にレベルがあがりますし、どうせなら技もそこで鍛えるのもありなのではないかと、武器も一時的にですがお借りする事もできますし、お金もたまりますよ。」


「おお!まじか!なんていい戦士通信なんだ!」

まるでマルチかなにかのゲームだな。俺は喜びに満ち溢れていた。だがここで話は終われなかった。まだ聞かないといけないことがあるのだから。


「もう1つきいてもいいかな?この世界に魔神っていうのがいるのか?それとこの世界ってなんか危なかったりするのか?」


そう、俺はこの世界を救う事と7魔神を倒さなければならないのだ、その事も聞かなければどう対処すればいいかわからない


「7魔神確かに噂には聞いたことがあります。けれど、7魔神がこの世界にいるかどうかは私にもわかりません。名前だけは、聞いた事があるのですが誰も姿形をこの世界の住人は見たことがないらしいです。

それにこの世界は今、3つの国が支配されていますね。危ないと言うよりは少し困ってるて感じでしょうか?」


「困ってる?」


俺は7魔神がこの世界に危機をもたらしているということをLBには聞いていたが、この世界とLBが言っていることはどうやらあやふやらしいそれはおいおい確認すればいい話なのだが、その3つの国が怪しいかもしれないなもしかしたら3つの国のうちの誰かが7魔神なのかもしれないと俺は怪しんだ。


「はい…私達が使える技って地脈によって使えるといいましたよね。その地脈を管理するのはどの国がいいかと言う話が広まっているのです。もしくは…地脈事態を消そうしている国もあったりなかったりと言う噂もあるみたいなんですが」


「うーん、確かに信じがたい話だな…けどどちらにせよその地脈をどうすればいいって言うのと3つの国だよな…」


俺はこの世界の事情を知る事もできた。だが今の俺にはどうする事もできない、地脈を管理する3つの国をどうにかしなければならないのだからだ。しかし今はとりあえず…


「よし!とりあえずまずはレベル上げと技習得だな!武器は…まあ技を覚えてからでも遅くはないだろう!メルティ良かったら一緒に手伝ってくれないか?」


俺は彼女にレベル上げの手伝いをするようお願いした。


「はい!もちろんですよ!私もご主人様のお手伝いがしたいですから!」


「ありがとう!」


とりあえずこれで第1の目標が決まった。俺たちはテーブルに置いてある食べ物を食べ終わり彼女にお礼を言った。


「本当に何から何までありがどうここの飯まで奢ってくれてレベル上げも手伝ってくれて本当にメルティは神だよ誰かと違って…」


俺はLBの悪口をいってメルティにお礼を言うと彼女がスープを飲んでいたスプーンを落とした。


「どうかしたか?メルティ?」


俺は彼女に何か変化があったみたいなので聞いてみると。


「えーと、私はてっきりご主人様がここの支払いをしてくれるのかと…」


「え?」


俺達は青ざめた顔でお互いもう一度確認した。


「待ってくれ!俺はメルティが美味しそうな飯があるから案内してくれると思って、てっきりご馳走してくれるのかと思ったんだが」


「私は!ご主人様が救世主様と聞いてお金がいっぱい持ってるのだと思ってここにあんないしただけです!」


「な!そんな勘違いあるか〜!普通ここは奢ってくれるんだと思うじゃないか!」


「ふぇ〜〜」


俺とメルティはどうやらお互い勘違いもとい確認できていなかった為今窮地の沙汰に追いやられていた。


「と言うことは俺達はもしかして一文無し……」


「はい……」


「!!」


俺はやばいと思い、何とかしてこの店を脱出しなければと考えていたのだが…


「お客様…お話はだいたい裏からきこえました。」


突然テーブルの前に現れたごつい男に


「支払いちゃんと払ってくださいね!」


周りから更に俺達を囲むように店の店員が集まってきた。


「お客様!ただ飯はゆるしませんので!食べた分の料金はきっちりと払ってくださいね!」


「わわご主人様…こうなれば…」


「お!」


俺は何か当てがあるのかと彼女に期待したのだが


「水の理に命ずる!螺旋…」


「わー!!待った!待った!」


彼女が徐に技を使おうとしたので俺は必死に止めに入った。


「ですが、こうしなければご主人様が悪者に!」


「そんな事をしたら余計に罪が重たくなるから!な!やめよ!」


「お客様早く代金支払ってください!」


「やっぱり私の技でこの店ごと…」


「だから!駄目だって!」


「お客様!代金!」


「ご主人様止めないで下さい!」


俺はメルティを止めながら店員さんにお金を払うように2人から板挟みをくらい困惑しながら


「もうやだ!誰か助けてくれ!てか、元の世界に帰して!!」


山本一夜は嘆きながらこの先もっと大変な目にあう事を彼は知るよしもなかった。


「お金!」


「技!」


「頼むからもうやめて!!」

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