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本当の家族

「これでお話しは終わりです。」


「………」


まさかちよっとした不幸の女の子の話がリリスだったとは驚いた。


「どうしました?やっぱりあなたも私のことを悪魔の子だから他人だし関係ないと思いましたか?」


「……それは…」


やっぱり彼も私の事を蔑ろにしている。所詮は他人アイリス頼まれて仕方なくチームを組んでますが、これが終わったらアイリスに頼んで彼とは2度と


「さて…話はここまでにしときましょう後1分もすればハッキングは終わります。なので警戒だけは十分に気をつけて…」


「俺は君が悪魔の子とは到底思えない…」


「え?」


リリスはまさかの一夜の言葉が返ってきた事に驚いた。


「どういう事ですか?今の話ちゃんと聞いていましたか?私は仮の両親から恵まれたものを貧相な子ども達に食事や水を与えそれを知ってしまった貧相の子どもの両親が私の両親に訴えかけたまたま幸せそうな子どもを見ただけで別の誰かに殺されてしまった事を言い訳に慰謝料を払わせてしまったのですよ!これが悪魔の子でなければ何って言うのですか!」


リリスは少しイラついた声で喋り一夜の事を攻めだした。しかし一夜はちゃんと言葉に応えていた。


「たしかにお前は貧困な子ども達に食料を与えその子ども達は殺されその両親もそしてお前の両親もお金を払う羽目になって不幸になったかもしれないそれはお前が悪魔の子って言われるのも仕方ないと思う。」


「だったら!なんで悪魔の子じゃないって言うんですか!私はまた違う父親に引き取られ不幸な目に合った!これはあの時いた場所での罪だと私は思った。それも我慢してやっと教会が私の居場所になると思ったけど違った。あそこも私を拒絶したの父親に売られそうになった時私は初めて人を殺せるのだと意識をし、もう何も信じられなくなった!」


「……」


「どう?これでもって言うぐらい私は自分が悪魔の子だって言うのを理解してくれましたか?」


俺はこの子の事を少し理解した。恐らく彼女は自分で気付いていないのだ。もう既に持っている事と何か欲しいのかを…


「リリスはもしかしてさ本当の家族が欲しいだけじゃないのか?」


「はい?なんですか急に今はそんな事関係無いじゃないですか?」


「いいや、お前は恐らく仮の両親でもその汚い父親でも本当の家族が欲しかった。自分を家族として認めてくれる場所がほしかったんじゃないのか?」


「わ、私は…」


「お前は家族に裏切られた。その事で家族はもういらないと思い組織に入っていつか自分の恨みが何処かで復讐できると思ってアイリスの組織に入った。違うか?」


「だから何だと言うんですか…」


俺はリリスの近くまで行き手を頭に乗せリリスが気づいてない事をはなした。


「お前はそんな事しなくてももう自分の家族を持っているじゃないか、メルティがお前らに攻撃をした時お前は皆んなと同じ行動をした。自分では気付いてないかもしれないがそんな行動を起こす理由は自分の場所を家族を失いたくない気持ちが無いと出来ない行動だと思う。」


「そ、そんな事は…」


リリスは顔を下にうつむかせながら泣くのを堪えていた。


「こんな事を言って何がわかるんだと言いたいかもしれないが、アイリスはお前や仲間の事を大事に思っているそれは確かだじゃなきゃワザワザ、リリスが俺の事を信用してないのに信用できるんだろうと思って一緒に組ませたんだと思う。まあこれはただの憶測だけどな」


俺は苦笑いしながらリリスの頭をポンポンと叩いた。それをリリスは嫌がってはいないが少し濁した言い方で俺にきつい言葉を当ててきた。


「あなたがどうこう言おうが私はアイリスに使われるだけです。あなたの言う家族が欲しいのとかどうのこうの言っていましたがそれもただの憶測です。私はあなたの事を家族だと認たわけでは無いのであまり調子に乗らないでください」


うわ〜きっつい言い方けどまあ確かに俺が言っているのは彼女の心の中にある物を悟っただけこれも憶測だけどまだ彼女の家族の闇はまだ祓われて無いと思う。それも家族を作るのに恐怖を感じているのは確かだ。アイリスに使われるって言う言い方これも家族でと言う言葉で表した物じゃ無い…駒だ…彼女は自分自身を駒扱いで認識している。きっとリリスはそれを利用してアイリスの組織をどうにかしようとしているのじゃないかと思う。


「けど…少しはあなたの事を信用してあげます。そこまで私の事を考えて喋ってくれるなら何か証明をしてほしいです。」


「証明?」


「はい何かを裏切らないという証明を」


俺は彼女にとって証明できるものそれはこの話の流れでこういうしか無いと思った。


「なら俺は決してお前を見捨てたり置いて行ったりしない事を約束する。」


「そうですか…ならその約束いつかは証明してくれる事を期待してますよ」


「ああ…裏切らないさ!だって俺もこの組織の家族に入る事になるんだ!だから家族であるお前を見捨てたりしないそれだけは約束する。」


俺は真顔のままリリスに裏切らないという目線を向け正直に思っている事を喋った。


「!家族ですか……」


リリスは小さな声で呟き少し頬を赤らめながら笑った?様な表情を浮かべながら自分のコンパクトサイズのパソコンを閉じ腰に巻きつけていた小さな鞄にしまった。


「えーと聞こえているかしらお兄さん?」


「え?その声は?」


「この声アイリスかもしれません…」


突然車の人から付けるように言われた無線のイヤホンからアイリスの声が聞こえた。


「ああ、聞こえているどうかしたのか?」


「ええ、作戦はどうなったのか気になって連絡したのだけど大丈夫そうかしら?」


「ああ、ちゃんとリリスが情報を仕入れて今から戻る所だ。」


俺はリリスに顔を向けたのだが何故かそっぽを向かれてしまった。何故だ?


「そっちはどうなんだ?何か変わったことはないか?」


「そうね…こっちはミラの班から5人ほど捕まえて話を聞こうとしたのだけど千光が我慢できなかったのか5人とも情報を聞き出す前に殺してしまったみたいなの」


「ええ〜〜」


千光ってやつはよほどの短気なのだろうか?


「まあ問題はそこじゃないんだけど」


「……」


いやいや問題だろ!いきなり虐殺組連中を殺す方がおかしいからなこの組織の判断基準おかしいだろ!


「それで何が問題なんだアイリス?」


俺はため息をつきながら話を戻した。


「お兄さん達少しおかしいと思いませんか?」


「何がだ?」


「こちらでは5人の組織組を殺しそっちではそれなりにではないにせよ周りがどうも静か過ぎるの…いえむしろおかしいのは…」


「ビルでの警備が薄い!しかも静かすぎます!私が単独で侵入した時それほど人がいなかったのにも驚きましたがこれはもしかしたら…」


リリスは自分の手をパソコンに触れパソコンの電源がつき始めた。しかも画面はノイズが走っているだけリリスはいったい何をしているのだろうか?


「リリスどうですか?何か分かりましたか?」


「こ、これはこのビルに爆弾が設置されています。しかも元々このビルを爆破するつもりでセットされています。後5分もすればこのビルは爆発します!」


「な、なんだと!」


「少し情報がズレてしまいましたね今すぐそこから逃げてくださいここからは私ができる限りサポートします。他のみんなには撤退命令を出していますので何とか自力で逃げてください」


俺とリリスはお互いに首を縦に振り分かったと合図をし素早く廊下に飛び出した。その時横からチェーンみたいなのが飛び出し扉が壊された。


「な!」


「な、なんですかこの巨体の黒人物は…」


「な、なんで今でてくんだよ!」


俺達は退路を塞がれてしまい別のルートで逃げようとしたのだがチェーンの男はリリスに思いっきりのチェーンを放ち攻撃をした。


「!」


「くっ!」


俺は何とかリリスを庇い腕にかすり傷を負ってしまったがそんなのは気にせずリリスの手を引っ張りながら逃げだした。


「か、一夜さん、腕に血が!」


「んな事言ってる場合か!早くあいつから逃げてこのビルから脱出しないと俺たちは死ぬんだぞ!いいから走れ!」


「ううう〜〜」


チェーンの男はまたリリスにめがけてチェーンを放とうとしたその時窓から弾丸が入り見事にチェーンの頭に命中したのだ。


「こ、これは…」


俺は窓をみたが何処から弾丸が離れたのか分からないぐらいの距離でチェーンの男の頭に見事命中したのに驚いた。


「いったい何処から…」


「!逃げますよ!一夜さん!」


「え!いやもうチェーンの男は…」


「その男はまだ生きてます!何故かは知りませんがまだ体に生体反応がありました。なので早くこのビルから出ないと!」


「え?生体反応?お前いったい何を…」


俺達はとりあえずビルから出られる出口を探し下の階へと降りて行った。しかしあの時遠くに離たれた銃声はいったい?それにリリスの生体反応という言葉も気にかかるいったいリリスはどうやって離れているチェーンの男から生体反応を読み取ったんだ?






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