森に誘われし敵…
何処からと聞き覚えのある声その声に耳を傾けその場所やあちこちに視線を向かわせるがその場所にはおらず身を隠しながらどうやらコチラを伺っている者がいる。
「この声まさか…」
シュタ!
聞き覚えのある人物を探そうとしていたが、向こうからどうやら姿を現し木の上から覗いていたのか降りてきて声をけてくる。
「君達ここで何してるの?それぞれの森で手筈通りにピープル達を始末するのが仕事だったんじゃないの?」
「それを言うならトマソだってそうだろう。どうしてここにきたんだ?」
「ん?まぁそのあれだね。森がやたらと騒がしかったからその騒がしい方へ来てみたんだけど、何やらここへ集まって話している君達がいたから上手くここへこれたって事になるかな。いや〜にしても偶然にしてはですぎてる話しだよね本当に…」
「ふーん。所でさトマソさっきのあの妙な言い方あれはどう言う意味での発言なんだ?ああ〜何だもうほとんど終わってたんだ。コレじゃ隠れて上手く事が運ぶのは無理そうだねって…あの言い方まるではなっから俺達の事を観察していたような言い方だったが…」
「うんそうそう。実は前から隠れて様子を伺ってたんだ。君達が何か面白そうな事をしたいたから、急に割って入ったらまずそうと思って上手くどうにかして助けるタイミングを測ろうとしたんだけど……隠れて上手く事が運ぶにはやっぱり私にはできっこない事だったかもしれないね。」
「まぁ人それぞれだからな。と言うよりダークエルフそれぞれと言った方がいいのか…上手く助っ人をしようとしてもかえって失敗する可能性もあるし、それだと今回はその考えは正しかったんじゃないか。」
「ちょっと待ってちょっと待って!それはおかしいよ!そうするんだったらガヴがこうなる前に助けてほしかったよ!」
「あははごめんごめん。でもちゃんと助かってるんだから何も問題ないでしょう。それにピープル退治も順調みたいだし、このままワータンの言われた通り残りのピープルも倒しちゃおう。確か後一匹だよね?なんだかんだ言って楽勝だったね。コレで妖精の宝玉も手に入って万々歳だ。」
「そんな楽観的な事じゃないと思うがな。」
「……そのダークエルフとても危険だ。」
「え?」
突然ライがトマソの事を危険認知しだし何やら不穏な空気となる。
「あ〜ライこのダークエルフは見た目はちょっと危ない女性かもしれないが、根は優しくてとても強いダークエルフなんだ。きっとライは気に入ると…」
「思わない。というより本当に言ってるとしたらやっぱり君達は騙さてたんだね。このダークエルフ…君達が知ってるダークエルフじゃないよきっと…」
「は?何言ってんだ。この人は紛れもなく…」
「何で残りのピープルの数をダークエルフが感知できるの?ダークエルフはそんなの分からないし、誰かに聞かないと把握できないはず…そして話しから察するに森で散り散りになって動いてるのに誰からかのピープルを倒したという吹聴みたいなのはなかったはずだよ。」
「いやトマソはここからずっとみてたんだろ?なら数もここで確認して把握してるんじゃ…」
「そんなの私が直ぐに気付くし上手く言葉を遮って誤魔化したりするよ。けどそう言う風にしなかったのはその子が暴走したピープルの中に入っていて転がってた時点でまだそのダークエルフの存在はなかった。だって私のフーアのピープルがちゃんとそのダークエルフを抑えてたはずだから。」
「抑えてた?何でそんな抑えるようなマネを?」
「ねぇそこのダークエルフの子君はいったい何と戦ってここに来てたのかな?」
「え?それは勿論ピープルと対峙していたに決まってるじゃないのよ。その他に意味なんてあるの?」
「ふーん。だってさ!どうなのフーア?」
ガサガサ!
ライの言葉に森の茂みからひょこっと出てくるフーア。
あんな小さなポックルみたいな感じなのがフーアなのか?
俺が思っている脅威のピープルが何か訳の分からない事になってきたな。やっぱりゲームでのピープルの方がまだ可愛げに描かれていただけだったのか…
「返り討ちにあった…」
「え?」
「その子に返り討ちにあった。しかも勝手に私の泉を荒らしていって、とんでもない馬鹿力でここまで連れてこられた。まぁ私自身その子を連れてここにきたかったんだけど…」
「返り討ちって…そうなるとトマソは普通にピープルを倒してここへ来たって事にならないか?まぁ話の流れ的にやっぱりトマソの一存が正しい感じではあるが…」
「そうじゃない…その子私の力を奪ったんだよ。ダークエルフがピープルの技を盗めるってそんな事ありえない。そして力が増大に膨れ上がるっていったんどんな力なのかて全く想像できずにやられた。というかあまりにも物分かりがよすぎて私その子の事少し気味が悪いと思った。」
「いやいや寧ろ私を襲おうとした相手側がそんな事言ったって誰も信じないわよ。でもそのピクシーがその子の目となって見ているなら…話が別だと思うけど…」
変な話しの疑りのある腹の探り合いの話しだな。どっちが本当でどっちが嘘をついている。正直俺としてはどっちも信用したいが…ここではどちらかが嘘をついていると言うことになる。明確な嘘がハッキリ分かるまでは迂闊な発言はできないな。
「そもそも前提としておかしな所があるよね?わざわざ遅れて登場?迷惑がかかるかもしれないから敢えて出なかった?あまりにもわざとらしい発言だと思うな。」
「あまり疑り深いのも考えものよ。第1私は皆んなに仲間として見られてるんだよ。それがどうして嘘なんか…」
「はい嘘はとても大事な事ですね。しかし度が過ぎる嘘は返って自分に跳ね返ってくるものです。立場上あまりにも自分勝手な行動で動いて周りを騙す…限度が来てしまいましたね。裏切り者…」
裏切り者?は?千夜までどうしてそんな事を…
千夜が妙な独り言をおえてなのか?こっちへ近づきトマソの事を裏切り者と呼ぶ。
「ちょっとちょっと何言ってるのよ。私が裏切り者って…それじゃあ君達をここに連れて来たという私の面子はどうなるわけ?」
「面子?それもはなっから騙していたのに面子もクソもないと思いますが……おっと失礼しました。そこまでに関してはあなた自身が手に入れた力なのか中身を入れ替わった千夜の脳を上手く自分にうつしましたね。やり方はどうしたのかは分かりませんが、それはあまり好ましくないやり方ですね。」
「千夜?あまりふざけるのも大概にした方がいいよ。そこまで言われてキレない奴が何処いる?」
「そうですか。そこまで頑なに否定するなら…もう予め私達をこの森に移動させた諜報人に聞きましょうか。」
そう言って千夜はある場所に電話しそれをスピーカーにして周りにその声の主を聞かせる為に音量をデカくする。
「………いや諸君元気そうでよかった。と言うよりもちゃんと生きていて良かったよ。」
「ワータン?お前今更何を…」
「ああその事については謝らせてくれ…どうやらそこにいる裏切り者に上手くジャックされて君の元へと行かせようにインプットしていたらしい…だがそのおかげで色々とコチラも情報をかき集めさせてもらった。そしてそれを調べた結果……私は偽物のトマソにギリギリ限界近くまで騙されていたという事になる。それも全員だ。」
「全員?え?じゃあ俺だけがそんな不安に陥れた訳じゃなかったんだな。」
「え?ああまぁそうだな。」
こっちの機械故障でそっちに行けなかったというのは今でもやっぱり言えないな。
「コホン!ともかくその偽物はあまりにも周りへの視線に対して疎かになったおかげでこうしてこの森から救われるという事を知ったわけなんだが…実際に自分は更なる間違いを起こしていた。裏切り者のセリフで上手くくくめられてしまい君達には本当に迷惑をかけたと思っている。だから許してくれとは言わないがそこでの事後処理を手伝ってほしいんだ。」
「………ああ、まぁ別にいいが…」
事後処理って…単に俺達で勝手に後始末してくれって言われてるような気もするな。
「誰?と言うか何でそんな所から声が流れてるの?神秘すぎるんだけど!」
「うん?そこにいるのはピープルか?いやにしては悪みたいな何かは感じ取れない…妖精の類いなのは間違いないが…」
「ああこの子はピクシーという妖精なんだって言えば分かるか?というよりその事についてこっちは何も知らされて無かったんだが…」
「ふむ…どうやら裏切り者によって情報操作されてしまったらしい…けどかえってコレは好都合。目の前に裏切り者を君達が始末してくれるからね。」
その言葉に全員がどうやらコレは本当の事なんだと思って視線をトマソの方へと向く。
「………まぁさすがに無理があるよね。こうも全員集結されてちゃどうあっても誤魔化せないか。」
キピン!
ズドン!
シュ〜〜
何かの黒い光が飛び出し一気にフーアというピープルの心臓を貫きその場から一瞬にして姿が消失してしまう。
「な!?」
全員構えを取りながらトマソ?との距離をとって警戒をする。
「やった。コレで5匹…後1匹で宝玉が手に入る。妖精の宝玉がね。」
「初めっから騙していたのですか私達を…」
「いやいやそんなわけないじゃないか。君達の知ってるトマソはもうここにはいないよ。暗い暗い奥底に彼女は眠っている。と言ってもそれが生きているかどうかは分からないけどね。」
「この森で私達を誘った理由…それは紛れもなく嘘ではなかったという事なんですね。」
「だからそう言ってるじゃないか……君達異世界の人間なのに頭悪いな〜あ〜多分もっと頭が悪いから私から君達に特別サービスをしてやろうじゃないか。」
「特別サービスだと?」
「そう特別サービス……君達が初めてあったトマソは紛れもい本人。でもそのトマソは実は私でもあるんだよ。」




