ピクシーとピープル
こっち側がこの森に仕掛けた?
「どう言う事だ?妖精達がこの森に入ってきて勝手に死んだとでも言うのか?」
「???いやまぁ何というか、その妖精達はここで身体を腐らせていってここの森を腐敗にしようとしたんだよ。そんなの他のピクシー達の代表から私を選ぶよ。」
「……悪いライ少しそのままで待っててくれるか。」
「うん!いいよ。」
ライは物凄い上機嫌に了承しどうやら俺達の事は敵と見做さないでくれたらしい…けれど話はここからだ。何やら何処かしらで話が食い違っているというのを把握した俺はひとまず千夜と相談する事とした。
「千夜お前から見てやっぱりあの子怪しいと思うか?」
「はい。話し的にもやはり私は信用できませんね。と言うよりも一夜さんは女の子に対して直ぐにそうやって気持ちが傾くのは良くないと思いますよ。だから直ぐに騙されるそして痛い目にあう…それはもう重々承知しているじゃないですか…」
「いやそれは確かにそうかもしれないが……いや待てその言い方には語弊があるぞ。それだと俺が見ず知らずの女の子は直ぐに何でも助けるほいほい釣られて失敗するやつみたいな言い方じゃないか。」
「そうだって言ってるん・ですけど・ね!」
うわ〜これ信用されてないというより俺の行動や何かしらの仕草に関して腹を立ててる様な感じだ。俺そんなに千夜に対して不快な思いをさせたか?
「……でも千夜。」
「でももへったくれもありません。あなたには人の事を疑うという事を学んでほしいです。あの時もそうでしたけど、ダークエルフの件やエルフの里そして妖精の村の所へ行ってあなたは誰かしらに対して何か訝しんだ行動をする人とかちゃんと観察した事があるんですか。」
「そ、それを言われたら元も子もないが…でも今の所そう言った奴はいなかったじゃないか…まぁエルフの里の村長が俺達を出しに使っていたというのがアレだが…けどそれは千夜だって気付いていなかっただろう。ならおあいこじゃないか…」
「人の揚げ足を取らないでください!私が言いたいのそうであってそうじゃないんです!」
「はい?」
いったい何が違って何が違わないんだ。
「ねぇ?何か揉めてるみたいだけど、早く話はつけられそう?」
「そんな直ぐにつけられるわけないじゃないですか。そうやって私達の仲を違えさせるのがあなたの目的の可能性だって…」
「ううん。そうじゃなくてね。ちょっとやばい事が起こってるみたいなんだ。」
「はぁ?今まさにこの事なんですが?」
「………千夜何か聞こえないか?」
「一夜さんそうやって話をはぐらかそうとしたって…」
「いやそうじゃなくて本当に何か聞こえないか?」
「ですからちゃんと私の話しを………!?な、なんですかこの妙な禍々しい気配は!」
「あちゃ〜まさか特効で倒されちゃうなんて…厄介な事をしてくれちゃったな。」
それにもう一つピープルの存在が1つ消えた。やっぱりこの人達…騙されてここに入ってきたんじゃ…
ドスン!ドスン!ドスン!ドスン!
森全体に響き渡る地響き…その地響き音はだんだんとコチラへ近付いてきておりまるででっかい猪が迫ってきてるんじゃないかと憎悪する。
「ねぇ君達の仲間に特効持ちな仲間っていたりするの?」
「特効持ち?いやそんな奴いなかった気がするんだが…」
俺はチラッと千夜の方へ視線をおろす。
「私ではありませんね。特殊系な技を使えたりはしますが、特効という様な持ち手段のような力はこの世界では手に待ってはいません。」
「じゃあトマソのやつか?」
「トマソさんは元々ダークエルフとしての力がずば抜けていたはずです。特効というにはあまりにも矛盾が生じるかと…」
「おいなら…」
「ええ恐らく…」
ダダダダダダ!
「くるよ!恐らく倒されたのはファー・ダリグ…東の森の番人としておいておいたんだけど、どうやら君達の仲間が倒したせいで魔獣変換されたらしい…」
「されたらしいって…ライの力であの巨大物をなんとかできないのか?」
「う〜ん。無理だね。そもそも私はピープル達をできる範囲でコントロールして召喚しているんだ。それをいったい誰が特効持ちの力で倒されると思う?ピクシー側の私からしたら本当にありえない事が起きたって泣いて喚くよ。」
「そんな泣き言はどうでもいいです。アレを空間の中に閉じ込めて出させないようにします。僅かですがそれで時間稼ぎはできるかと…」
「ああ無理無理。だってただの影だし…」
「はい!?」
「影?影なのにこんなにやたらとずしずし音がするのか?」
「物体は影でも物音はちゃんと出す事ができるんだよ。まぁこの森限定にはなるけどね。」
「くっ!それならばその影ごと消しとばして…」
それは問題ありません。その為にわざわざ食われてたのですから…
「今の声何処かで…」
ドドドドドドドド…
聞き覚えのある声に俺と千夜は誰だったのかを頭の中で試行錯誤する。いや具体的に俺は似たような声が聞こえたと言えばいいのか…
「この声まさかセラフィルですか。」
「セラフィルってガヴリエルのもう一つの人格の事か?」
「はい…でもセラフィルが出てこられるのは第6世界の聖域の場所だけだと聞いていたのにどうして…いや今はそんな事は後回しです。」
確かにその通りだ。目の前に迫ってきている特大の黒い物体それを何とかしない限り次の問題にはいけない…
「え!?どう言う事…暴走したファー・ダリグに食べられたはずなのに、どうして喋られるの!」
そのお答え直ぐにお答えいたしましょう。皆さんそこから離れていただくようお願いします。少しやんちゃな行為をしますので…
セラフィルは黒い巨体の中から何やら激しい光を解き放とうとしているのか、その部分に光る何かを俺達は感じとる。
「って!それ光の何かの技なのかと思ってよくみたら!閃光手榴弾系の何かじゃないか!」
俺は直ぐさまにその物体の小さな光の影を認識しライと千夜を連れて木の影へと隠れる。
ヒューーン!
ズパーン!
ブシャァ!
シュ〜〜
弾けた黒い巨体の物体はそのまま黒に破片みたいなのを疎に散らしていき姿形を消失させる。そしてそこから現れる光の衣に包まれた小さな女の子……いやよく見たらガヴリエルが現れる。
「ぷはーー!!え!何!何!」
ガヴリエルは何やらいったい全体何が起こってるのかわけが分からないような素振りを見せ、さっき語りかけてきた女性の声とは完全に違いこちらも何が何だか訳が分からずにいた。
「わあ!何か服が物凄く真っ黒だよ!ガヴいったいどうしたのか!訳がわかんないよ!」
「これはいったい…」
木の影から顔を出す俺達。俺は即座に困惑しているガヴリエルのもとへいき混乱になってる理由を聞く…
聞こえますか…元7魔神である天音千夜さん。
「……セラフィルさんですか。その言い方は不愉快です。普通に名前で呼んでもらって結構です。というより何で頭の中で話しかけるんです?」
はい少し込み入った事情がありまして、ガヴリエルとの接点となるパスが外れてしまいました。」
「理由はさっきの爆発と何か関係があるという事ですか?」
そうですね。主にそれが原因かと…というよりもたまたま今回ガヴリエルと体が入れ替わったのがイレギュラーにすぎなかったんです。本来私の存在は奥深くに眠っているもの…ガヴリエルの体から私を起こさせたのはあくまでも自分で対処できるかどうか分からなかったからというのが原因だと思います。
「第6世界でしか現れないみたいな事とか言っていませんでしたか?」
それはそれコレはこれとっいた諸事情関係ですねきっと…
「ああ〜自分でも分からない事が起こっているとそう言いたいんですね。」
はい。初めはもしかしてと思って確信を得たつもりだったのですが…今の入れ替わりで確信が薄れ明確な答えを出す事はできませんでした。……いえそんな事よりも重大な事をあなたに伝えなければなりません。
「それなら一夜さん達にもテレパシーみたいなので話しかければいいのでは?」
残念ですが、もう私がこうやって話す力もそろそろ限界が来たみたいです。恐らくもしまた入れ替わる時がくるとしたら…
「………なんだ千夜のやついったい誰と話してるんだ?」
「ねぇねぇこの子本当に精霊なの?私達ピクシーと何が違うの?」
「わぁ〜可愛い妖精さんだね!主様この子も仲間になるの!」
「いやまだそこまでの段階の話までは至ってはないが…どうやら敵じゃないっぽいんだよな。」
「あれれ〜さっきまで疑ってたのは何処にいったのかな〜」
「それはお前が何か異変があってどうのこうのと言うから有耶無耶になったんだろう。というかわざわざそんな事を言う辺り敵なら普通知らないふりをして自滅させると思うがな。」
「いったでしょう。ここの森に害する者は排除するけど、そうじゃない者は特に虐めとかそう言うのはしないって…と言うよりも君達人間側でのいたこざが1番の問題があるって改めて再確認したからもう君達に対して敵意はないよ。」
「いたこざ?何の話だ?」
「……話していいのか分からないけれど、私が召喚したピープルを倒した存在が3人いるというのは確信してるんだよね。その内確実に消されたのが2体…そこにいる小さな精霊ちゃんと向こうで何かぶつぶつ言っている人間の子…」
「後一体は誰なんだ?」
「もう一体は確実に君達の仲間を連れて行ったと思われるピープル・フーアその子が君の仲間を連れてここで晒し者にしようとしていたんだけど…どうやら君の仲間には裏切り者がいるみたいだね。」
「何?」
ああ〜何だもうほとんど終わってたんだ。コレじゃ隠れて上手く事が運ぶのは無理そうだね。




