ピープル退治その6
ビリバリビリバリ…
一夜は千夜に言われた通り弾丸を撃つ構えをとりレッドキャップが何処にいるか分からない所へ狙いを定める。
「おいもうすぐ充填が完了するぞ。ここからどうするって…千夜!」
千夜は俺の手にそっと触れ目を瞑りながらどんどん手の甲へと触れていく。
いいですね〜一夜さん力がかなり安定しています。周りへ落とす落雷もちゃんと森への被害を避けようと試みています。さすがは私のお気に入りのひとです。……さてここからが本番です。
千夜は空間の力を使って周り一帯をくまなく調べだしレッドキャップが隠れている所を散策する。
ピコン!
「ヒット!な〜んだ。意外と近くにいたのですね。となれば容赦なく反転を起こさせそちらにダメージを負わせられるというものです。」
「は?千夜いったい何を言って…」
「一夜さん。一夜さんが力を解き放った瞬間あなたの力は私の空間でレッドキャップのいる所へ向かって狙いを定められます。だからそのまま解き放っちゃって下さい。」
何でそんな意気揚々に言えるんだ。何処に自信あふれる要素があるのか分からない。でも千夜ならいけるかもしれないというちょっとした淡い期待があるのも事実。信用と信じるは別とか言ってた奴にまさかこんな風に思うとは今更ながらおかしな気分になってしまうな。てか俺は千夜の助けがないとやばいと思ってしまう程この世界での自分の生存確率がおかしな事に余計におかしいと思ってしまっていた事に我ながら情けなくなってくる。
ビリビリビリ!
「着眼点はバッチリ…レッドキャップが一夜さんの攻撃を交わされる事はまずありませんね。」
だからなんなんだその根拠は…
アイツらこの森に俺が隠れているのか分かるのか?いや分かるはずがない…俺は他のゴブリンとは違って、全てを掌握する力がある。どんな攻撃でも直ぐに交わし…
ドヒュン!!!
ビュルルルーー!!
ズバン!ズバン!
デューーーーン!
くくく!何処を狙ってやがる。そんな的外れな攻撃当たるわけが…
ビューーン!
ズパーン!
バリバリバリバリ!
「な、なんだと!!!」
シューーー……
「あららコレほどまでの威力…予想外でしたね。しかしそれをまともに受けてしまうとは私達を侮っている証拠ですね。やはり人間を甘くみない事が感じんですよ。」
今の感覚…周り全体に雷を放った瞬間まるで何かに吸い込まれる形を感じた。そしてそのまま一直線に向かって、敵を逃さないと言わんばかりの狙い……
「しかしアレをまともに受けてまだ生きているとは本当の方はやたらとしぶといですね。」
千夜は元7魔神云々とか関係なく1人の人間としての技やスキルの才をもたらす人材だ。となれば俺よりも千夜がこの異世界によって重要人物とかになるんじゃないのか。
「くそ〜〜貴様ら〜」
「レッドキャップ!お前そんな所に…」
「まぁゴブリン如きに手間をとってしまった一夜さんが原因というのもありますが、あなた方は本当にピープルの中でも強い部類にあたるのですか?デュラハンを倒した時もそこまで強いとは感じ取れませんでしたし…」
「な!?お前デュラハンをやったのか!」
「ええ、それが何か?」
「おいレッドキャップコイツらはやばいんじゃないのか!お前自体もやばいがデュラハンがやられたら…」
「デュラハンがどうした…デュラハンよりも俺の方が何倍も強いんだ!」
デュラハンってあの首なしデュラハンだよな。デュラハンが妖精の類いって言われてもイマイチぴんとこないな。悪魔にしか思えないのはきっと他のデュラハンの事で知ってる人間なら絶対違うと言ってるはずだ。
「いやそもそもデュラハンとゴブリンでの総戦力だったらデュラハンの方が強いだろう。」
「馬鹿をいえ!お前達ピープルの中でも上位付ではそれぞれちゃんとランク付されている。お前ら人間の中でも及第ランクみたいなのがあるはずだ。それと同じ俺達ゴブリンだってな!」
ああ〜うざったいからもうあなた達消えてくんないかな。
ヒューーン!
ヒューーン!
スパン!
スパン!
パン!
パン!
謎の女の声が聞こえ、その声と共に謎の矢が放たれそれがレッドキャップとグリーンキャップに命中し身体が風船の様に膨れ上がって爆発を起こす。
「ああ〜全く何の為にピープル6匹をこの森に置いたのか分からなくなるな〜本当に…人間1人も殺せないピープルなんて本当に雑魚すぎて困る。いや元々いらなかった存在だったかな。」
なんだあの小さい黒い羽を生えた子は…妖精か?でもこの森にはもう妖精はいなかったんじゃ…
「は〜い人間さん達私はライ。この森の管理者とでも言えばいいかな。まぁ管理者と言ってもピープル達を召喚して悪い事をさせている悪の親玉と言えば1番いいかもしれないね。」
「ライ……まさかお前もピープルなのか?」
「あ〜ピープルと言われるとちょっと残念な気持ちになるかな。何せピープルとピクシーってどっちも同じ意味での妖精だもん。それだと同じ弱者扱いにされてしまうからこっちとしては大体不本意かな。」
「ピクシーですか…また違った妖精が現れましたね。本当めんどくさい世界ですねここは…」
ピクシーって俺達人間にとってはいい妖精か何かじゃなかったか?でも千夜の反応を見る限りそうじゃなさそうな感じではあるが…
「ふふふ、ようこそようこそ迷える人間達さん。私は歓迎するよ。こんな何もないヘンテコな森の中へきてもらって私はとてもても嬉しかったりするかな。でもでも君達はこの森について何も知らないで入ってきてるよね。君達がいったい誰に騙されてるのかも知らないで…」
「は?どう言う意味だ。」
「一夜さん彼女の戯言を耳を貸す必要はありません。ピープルは基本的には人間に対して良心的な心を持っていますが、悪さで言えばレッドキャップ同様イタズラに関しては度が過ぎる部分があるんです。それは私達人間に対して惑わさせるという感情をもたらし誘うという妙なアグレッシブな姑息な神経の持ち主なんですよあれは…」
「ちょっとちょっと!変な言い掛かりはよしてほしいな〜それは君達人間側の主観でしょう。私達ピクシーは基本的には優しい存在なんだからあまり失礼な事を言って欲しくないな。」
「では6体のピープルを召喚して私達を始末しかけたのに対してどう弁明する気なんですか?」
「弁明?え?だって君達この森を排除しにきたんだよね?なのにこっち側悪側というのは何か気に食わないな。」
「あ?何の話だ。まさかそれも惑わす何かのつもりか…」
「……いやいや君達こそさっきから何か勘違いしているよね。」
「勘違いはするんじゃないんですか。さっきのゴブリン達への邪魔という単語…その言葉に対して邪念みたいなのを感じとりましたよ。その黒い羽と同様にね。」
「ああ〜そう言う事ね〜まぁそう思われても仕方がないか。というよりその事での説明を含めて誤解を解きたいんだけど…それも無理そうかな?」
「ええ、私達はそんな簡単に信用なんて…」
「待ってくれ千夜。」
「はい?一夜さん?」
千夜が否定というより頑なに聞こうとしないでいる姿にすこし考えていた俺はやはりあの子の言葉にちょっと耳を貸してもいいんじゃないかと思いながら千夜に静止をかける。
「まさかあなた…」
一夜はそのまま黙って頷きながらライというピープルの方へちょっとずつ近づいていく。
「あ〜〜もう!本当にあの人は私がここへ来る前の話しまるっきり聞いちゃくれていません。規制された力が目覚めて若干猶予ができたと思っているのでしょうか…」
僅かながらに妙な違和感を感じた俺は千夜の警告を思い出しつつ前へ出てライというピクシーの方へ進む。
「おやおや〜2匹のピープルのゴブリンに太刀打ちできなかった人間がこっちに近付いてどうしたのかな?」
「お前の言う事…少し詳しく聞かせてくれないか?」
「え〜でも私の話し聞く耳もたなかったじゃないかな。なのに今更になって聞くになったって虫が良すぎるんだけど〜」
「なら何でとっと新しいピープルを召喚して俺達にとどめを刺さない。お前からしてもう話し相手は無駄だと思ったならこの場で始末するんじゃないのか?」
「………」
「それにあの狂ったゴブリン達…アレはお前が制御できる範囲で動かせていたのか?それともゴブリン達が暴走した結果とかじゃないのか…」
「………君名前は何ていうのかな?」
「一夜。山本一夜だ。難しかったら一夜で呼んでくれて構わない。」
「一夜……ふ〜ん。君面白いね。そう言う所の部分は私人間としては好きかな。でもピクシー側からの主な大半は君みたいな存在の偽善者は大っ嫌いって言うかもね。」
「そりゃあどうも…それで話の続き的にどうなんだ?」
「うんそうだよ。暴走したゴブリンが邪魔だから私は始末した。そしてレッドキャップによる紛いな脅威…アレは単にこけおどしなんだ。まだ他にいるピープルの方が何倍も怖いけど…まぁ君達みたいな人間ならまず倒すのは無理だろうだから安心かな。主に特効持ちとかそのらへんの類いだから私的には何も問題はない。」
問題はない?ならあのデュラハンはなんだったのですか?アレはただの捨て駒?いやこのピクシーは召喚したピープルに対してそこまでの物事の考えで動かせていないかもしれません。となれば単独で私達を始末に?いやだとすればやはり彼女が天敵なのでは?
「成る程。なら話は変わるがこの森で何人者の妖精が死んでいる話を聞くがそれは本当なのか?」
「本当だよ。」
事実。と言う事はライというピクシーがこの森での犯人側という事なのか…
「でも死んでいってるのは向こうからきている妖精達だよ。私は単に森を害する者達に逸話の伝承を基に召喚したピープルを使って脅していただけだし…何よりもそっちからこの森を汚しにきたんじゃないか。」




