ピープルという名の悪魔の妖精・例
俺達はワータンという妖精に歩きながら自己紹介をして、そのまま先程までのトマソが言っていた何やら例の関係性のある話をそのまま進めだす。
「ワータン、もし悪い冗談なら今のうちに謝った方がいいぞ。私達は時間が惜しいんだ。直ぐにでもやるべき事をやらないと…」
「それはもしかして、この妖精の宝玉の事なんじゃないのか?」
「ど、どうして!それを!まだその事については話していないのに…」
「言わなくても僕の天才的な頭脳の予測演算に狂いはないんだ!まぁたまにド忘れしてしまうのが難儀だけどね。」
「一夜さん!私妖精の憧れというファンタジーみたいなのが1番脳裏によぎっていたのに、何でこうもあの妖精さんはその夢をぶち壊してくるんでしょうか!」
「それはおまえの似たような力も同じ類いなものだからあまりズケズケという立場ではない気もするぞ俺は…」
「………そうですね。確かにそう思えばそんな気がしてきました。そもそも私達の身近にそう言ったファンタジー要素の類いな何かがあるわけじゃありませんしね。」
「ガヴは精霊だよ。ガヴは可愛い精霊だよ〜」
「あなたはまぁ……はぁ〜」
「お願い!何かガヴに言って!せめて溜息はやめてほしいかも!」
「フフフ、君達面白いね。何だから昔によく似たお笑いトリオを思いだすよ。おっとそんな事いったら、あのお笑いトリオ達に悪いか…」
何だろう悪気はないのかもしれないが、側から聞いたら多分俺らディスられてるよなこれ?
「さて、お笑い系的な話はここまでにして本題に移ろうかな。まず僕が話すピープルについてなんだけど、とりあえず関連性があるピクチャーを言っていくよ。まず第一に…
1つ先程の警備ロボットでのそこにいる精霊によって誤作動が発動。
2つトマソから受けた例の件、コレは妖精とエルフの村の境目で出てくる謎の怪物…記憶のカケラの損傷について
3つ宝玉による関係性がコレら1つ目と2つ目に連なってしまった事…
「では、コレらに該当する物は何かと言ってしまうと…全て妖精の類いによって引き起こした現象なんだ。」
「現象?じゃたことの発端は全て妖精が原因だと言いたいのですか?」
「すまない、訂正を加えるよ。妖精ではあるが、悪い妖精つまりピープルがその原因に連なってるって事なんだ。」
「さっきからそのピープルというのがどうにも気にかかるのですがあなた方も同じく妖精と同じ意味のピープルなのでは?」
「ああ該当に反して間違ってはいない…でも残念ながら善と悪この2つによって僕達妖精は羽の色で見極めれているんだ。つまり僕の羽は白いだろ?この場合は妖精でありつつもピクシーと呼ばれる。反対に羽の色が黒の場合はピープルと呼んでいる。そして最も希少価値で稀にいるかいないかとしてあまり見られていないのは…白と黒コレらが合わせて持つ羽の色、ブラウニーと呼ばれる妖精がいるんだ。まぁ単なる御伽話の話だと思ってくれればいいさ…ふっ」
いや目の前にいる妖精に御伽話とはコレ如何に…
いや目の前にいる妖精に御伽話とか言われても…
「でも残念ながら、達が悪いと言われているこのピープルの妖精はさすがのばかりに僕もまいっていてね。君達は悪い妖精について何か心当たりとかあったりするかい?」
「良い妖精という話しなら昔の絵本とかの話しでなら聞いた事はあるが、悪い妖精の話の事についてはあまり聞かされてはいないかな。」
主にピーター◯◯が子どもの頃に印象深かったのが記憶にはあるが…
「ガヴはそう言った話聞かないかも。というよりも妖精がいるなら精霊であるガヴ達が上の立場だから何も怖く何かないんだけどね!」
「ガヴリエル話がややこしくなるから、今は自分世界の中心で話はしないでくれ、ごっちゃになってしまうから。」
「……はい。」
ガヴリエルはシュンとしながら今は大事な話だと自覚しトボトボしながら歩いていく。
「私もこの世界での妖精はワータンぐらいの妖精でしか知らないからな。悪い妖精につては知らされて等いなかった。」
「まぁトマソの場所ここには昼間しか来てないからね。夜のこの湖の事を知らないのは無理がない…残るはそっちのお姉さんだけど、何か知ってたりするかい?」
「………すぅ〜主にと言えばいいのか分かりませんが怖い妖精ならば応えられる分野はいくつかあります。それでも宜しければですが…」
「お?それはもしかすると、ここでの概要に当てはまるかもしれないしもしくは未知の発見にもなり得る可能性があるかもしれない。聞かせてもらっても?」
ワータンはそう言って、千夜から悪い妖精いや怖い妖精について知ってる事を話してほしいとお願いし、そのピープルと該当するかどうかを確かめる審議会みたいなのが始まった。
「………まず1人目」
レッドキャップ
コレは英国に伝わる妖精の一種です。
とある国境地方にある廃墟や廃屋に住んでいて、自分の住処にうっかり近づいた人間や、出くわした人間を積極的に襲うと聞きます。
そして一般的にゴブリンと言えば悪戯好きの妖精として認知されている事が多いですが、その中でもレッドキャップは最も恐ろしいタイプのゴブリンであると言われます。
ライ・アーグ
こちらも古い伝承に登場する妖精の一種です。
単独で暮らす妖精で、海や湖などの水域が近くにある場所によく出没すると言われています。
ライ・アーグは人間よりも遥かに小さな妖精だと言われていますが、どういう訳か、兵士の恰好をしており、出くわした人間に決闘を申し込むそうです。
小さな見た目とは裏腹に、戦闘のスキルは相当のもので、ライ・アーグの右手はいつも決闘に敗れた人間の血で赤く染まっていると言われていますね。
また、ライ・アーグとの決闘に勝利した場合でも14日以内、または2週間以内に必ず死ぬと言われています。
ちなみに、一説によるとレッドキャップの司令官がライ・アーグであるとも言われていますが、伝承の中にその証拠は見つかっていないそうです。
デュラハン
主に米国に伝わる妖精の一種です。
その容姿は数いる妖精の中でも特に異形のものであり、様々な国や地域で語られる「首のない騎手」の伝説は全て他国のデュラハンが元であるとも言われているそうです。
また、人間に悪戯や悪さをする妖精はたくさんいますが、デュラハンほど恐ろしく残忍な妖精は他にはいないとも言われていますね。
彼はお祭りや饗宴が催された日の闇夜に現れ、人間の魂を積極的に奪いに来るらしいと諸説で読んでいました。
フーア
2つの国などの伝承に登場する妖精、または精霊の一種です。
Fuathでの別の国の言葉を意味すると悪意のある水の妖精で、2つの国での海や川、湖や入江に生息していると言われているそうです。
人間がフーアの住処である海や川、湖や入江に勝手に入り、彼等の怒りに触れると、水中に引きずり込まれて溺死させられてしまう事もあると聞きます。
ちなみに、フーアには変身能力があると言われていますが、変身能力はしばしば悪魔と関連付けられており、悪意のある妖精や精霊に多く見られる能力だそうですよ。
ボガート
こちらは例であげますと悪戯の類いに類します。例えば…
食べ物を勝手に食べたり、物を壊したり無くしたり、飼い犬に悪戯をしたり、寝ている住民の寝床に忍びこんで、顔に手を置いて窒息させようとしたり、耳を引っ張ったりするなどの悪事を働くと言われています。
また、家の外で暮らすボガートは家に憑くボガートよりも邪悪な傾向にあると言われています。
例えば、人間の子供を誘拐したり、一説によると吸血鬼のように人間の血を吸う事もあると言います。
ちなみに、一説によると、こちらの世界でのブラウニーやホブゴブリンなどと言った基本的に善い妖精と呼ばれる彼等も馬鹿にされたり、粗末に扱われたりすると怒ってボガートになると言われているそうですよ。
ファー・ダリグ
こちらの世界同様、アイルランドの伝承に登場するレプラコーンやクラリコーンなどと姿形、特徴などが似ているので近い関係にあると言われていますが、ファー・ダリグは特に悪戯好きであり、時には悪戯では済まされないような悪行をする事もあるそうです。
例えば、人間の赤ん坊をさらって、代わりに妖精の子供を残して行く「チェンジリング」という行為を行う事もあるらしく、これはもしファー・ダリグが人間だった場合は重い犯罪であり、懲役ものです。
……………
「とても醜いと言われる様な妖精の類いですが、私のいる世界での話ではこう言った妖精達が怖い妖精として人間達の童話でのあくまでも怖がらせたくないという為に一般公開ではさせては行けない類いの一部のモチーフとして表した妖精です。コレをここの世界でどう感じるかは分かりませんが、似てひなると私はそう思っています。」
………いやそんな童話の話、何で千夜がそんなに詳しく知ってるんだ。しかもそれって俺のいた世界の童話とほぼ変わらないんじゃないのか?……誰かに聞かされた?もしくは自分の目で確かめた?……分からないこちらの問題も然りだが、ここでの新たな問題がもう一つ追加された。千夜がいったいどういった存在なのか…今までそんな事気にしてる場合ではないとそう思ってきたのだが…隠し事があまりにもフエテだ。
「………難儀だな。」
「何か言いましたか一夜さん?」
「いや、ただ詳しすぎるなってそう思ってな。」
「ああ〜コレは私がある役目を務めていた時に他国の事を学んだ証です。何ら怪しく何かありませんよ。興味があったから覗いた…ただそれだけです。」
さらりと怖い事を言ってくるな。けれどそれが本当なら疑うのも筋違いだ…ともかくこれで、怖い妖精の例は挙げた。後はコレに該当するか否か…それにどう宝玉との関係性があるのか…ワータンの出方を待つ他ない。




