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違う世界にきたのはいいが規制がかかって自由に技が使えない!  作者: Fantome
17章 第7世界 □□□□□□□ Order Reject
686/755

恐怖の街

天満月視点……その2


ヒューーーン……


「あ、ありましたありました。街にようやく到着しましたっと。」


鳥のモンスターの被害があったのも束の間何とかして月は目的の村を目指す為、ひとまず街で新たな箒を買う為にその街へと降りる。


「おい何か上から人みたいなのが降りてこないか?」


「あ?馬鹿な事を言うな今のこの状況でいったい誰がこの街に来るというんだ?」


「いや現に上上!」


「上?」


ヒューーーン

ガン!

ゴン!


「あ…」


バタン!

バタン!


「やってしまいましたか…というより手元が狂ってしまいました。こんな事になるとは予想外でしたが…いえこの予想外も許容の範疇です。何も気にせず街へ入りましょう。」


月は操作不良が原因なのをよそにし門番である兵士2人を気絶させそのまま街の中へと入っていく。


「………何やら街の雰囲気があまり宜しくありませんね。」


活気の良さもそうですが、主に気力が失われているのが分かります。いったいこの街に何が……


「ん?あ良かったどうやらお店はやっているみたいですね。ひとまずお金が事足りるぐらいには何故か懐には持っていたみたいですしある装備品はここで買う事にしましょう。」


カランカラン〜


「あの〜お店はやっていますでしょうか?」


「いらっしゃいにゃ!ようこそ!ねこたまはんてんライライブソク店へ!我が店に入って来るという事はお客様相当お目が高いにゃ!」


「うっ…」


私が1番苦手なタイプな種族…そして間違って入ってしまったという後悔が生まれてしまった。何か理由をつけて出ていって…


「あ?」


「え?」


「チッ人間族の小娘かにゃ、無理矢理接客して損したにゃ。」


「え!どういう意味での変わり身の速さなんですか!というより何か私に非があったりしましたか!」


「何を今更、この街のほとんどはお前ら人間族がお金をかっぱらっていったんじゃにゃいか。それをどの顔でここに入ってきたのかはしらにゃいが、甚だ不本意だにゃ。」


えーとどうしよう切迫詰まった話なのに語尾ににゃーにゃーと言われて全然話が頭に入ってきません。若干猫獣人族が可愛く見えてきます。


「あいやいやそう言う事じゃなくて…コホン!すみません私その事情とは無縁でこちらにやってきたんです。なのでその人間達がやった行いというのを教えていただけないでしょうか?」


「………お前まさか反対抗組織の連中とかの一味と関係があったりしないにょか?」


「反対抗組織?それって何ですか?」


「………それが知らないって事はやっぱり余所者のなんだにゃお前…」


そう言って不貞腐れていた猫店主は私の方へ近づき頭に手を乗せる。


なでなでなでなで…


「よくここまで1人で来れたにゃ寧ろ感極まって涙が止まらないにゃ〜〜」


「…………」


ええええ!!何で私頭撫でられて泣かれているんですか!全然意味が分からないんですけど、というより肉球が気持ち良すぎて頬がにやけてきちゃいます。


「おっと!話が脱線しちゃったにゃ、それでお前はここへ何しに来たにゃ?」


「…………は!?ここは!私はこの世界の住人ですか!」


「いや何言ってるんだにゃ?寝ぼけてるのかにゃ?」


しまったつい肉球が気持ちよすけでヘヴンへと誘ってしまいました。恐るべき肉球…


「いえコレは失態な姿をお見せしました。コホン!私はここへは武器や防具等の調達にきました。お手頃価格でいい武装等があればお願いしたいんですが…それにこの街の状況もできるだけお聞きする事はできますでしょうか?」


「な、なんにゃ!コイツ子どものくせに大人なの対応を!ま、眩しすぎて目も当てられないにゃ!」


「いやそんな大袈裟な…」


「そして寝るにゃ〜」


「何でそこで寝る体勢を整えるんですか!いえそうか眩しいつまり太陽が出てるから眠たくなったそう言う事ですか………いやいやそう言う事じゃなくて起きてください!接客する店主がここで寝てどうするんですか!」


「…………は!?ここはうちはここで何を!」


「よく見るボケをありがとうございます。お話してもいいですか?」


「あれ?何で怒ってるのにゃ?」


「それは今寝ようとしていた自分の心に聞いて下さい!」


「…………猫だから分からにゃいな。」


「でしょうね!いやでしょうねとしてもあまりにも都合が良すぎてよくありません!」


「それって結局どっちの意味なんだにゃ?」


「どっちでもいいです!とりあえずは話をして下さいちゃんと!」


店主の猫は怠そうな顔をしながら起き上がり月の言われた通りに装備品を整え目の前に差し出す。


「ん〜お前が、着れそうな服装は大体こんなものかにゃ?そこに試着室があるから着てみるといいにゃ。」


「は、はぁ…」


坦々とこちらへ渡してくる装着品に本当にこの武装でいいのかどうか心配する月はそそくさと試着室の中へと入り着替える。


シャー!


「おお〜やっぱし似合うにゃよくできていると思うにゃ…」


「うう…こんな短い丈のスカート…ちょっともう少しなりませんか。」


「見た限りお前は魔法とか得意そうな顔をしているから魔導師様に作った物をお前に合わす様に作り直したのにゃ、所謂オーダメイドってやつだにゃ。」


「私そんな事頼んでいませんが!」


「頼んでなくてもコレは絶対に必要な装備品だから、お前にはきっといずれ役に立つ時がきっとくるのにゃ、それに…ぐふふもっと驚く事があるからその時まで楽しみにしてるのにゃ。」


何とも猫らしい笑い方をしているのでしょうか…少しばかり悪意のある笑い方にも見えていますよ。しかし…これは完全に魔女の格好ですね。第3世界が懐かしく感じます。


ダダダダダダダダダ!

ダン!


「大変だクルルマニャ!急いで店を閉めろ!奴がこの街にやってくるぞ!」


「にゃにゃ!それは一大事だにゃ!」


「………奴?」


「しっ!とりあえず店を閉めるからお前も大人しくしてるにゃ、お代はその後にもらうから今は言う通りにするにゃ、レドリリアお前も手伝うにゃここへ逃げ込んできたって事は自分の所はもう終わったんにゃろ?」


「ああ、もちろんそのつもりでこっちにきたさ……ん?人間?何で人間がここに……いやそれは後だな。」


「ひとまず、外に出ている看板を仕舞うにゃ!」


バタバタバタバタバタ!


物凄い勢いで自分の店をたたみ始めている。いったい何が来るというんですか?それにあの人……人間じゃないですか。猫の店主さんが人間を嫌っているのに、あの人には何だか親しみがある様にも見えました。もしかして何か偽装していたり…


ブォォォォーーン!!


「何ですかこの音は?」


「しっ!お前も隠れて窓の外をみるにゃ。」


「窓の外?」


謎の警戒音みたいな音がこの街全体に鳴り響き、街のあちこちがクローズという看板を扉の前に出し灯も消し無人みたいに店の中を空っぽにしながらあちこちのほとんどが灯りのない空き家と同様に自分の家をさらけだす。すると街の中は妙な白い煙に覆われ何やら黒い影みたいなのが現れる。


「………あれはいったい…」


「しっ!ここからは声を出しちゃダメにゃ出したら全てが終わると思った方がいいにゃ。」


どういう事?全てが終わるっていったいあの影の正体って……!?


月がその影が何かを窓から覗き込むと、ヘドロ状態の口を開けた化け物が辺りいったいを見回し徘徊するかのようにうろちょろする。


グニョグニョグニョ…


な、何ですかあれは…今まで見た事のない形状のモンスターです。あんなのが何で街中に現れて徘徊しているんですか…それに何かを察知している?


「………!?」


月はまだ街中に怯えている小さな子どもが隠れもしないでただただどうしたらいいのか、周りに助けを乞うをせずただその場でじっと動かずにその黒いヘドロ状態の化け物をずっと見ていた。


「…………なんで逃げないのですか。」


「逃げたらその時点で食らわれてしまうからにゃ…」


「逃げたら食われる?でも、逃げないと食われるんじゃないのですか?」


私達は静かにしないという条件で声を小さくしながら街中で怯えている子どもが何で逃げないのかを話し、グルルマニャさんに理由を聞く。


「奴には目が見えないのにゃ、どういうわけか周りを悟す様に周囲を察知する何かアンテナみたいなのもで動く気配や声に反応するのにゃ、こういった感じでの小声ならこの家での遮断壁があるおかげで向こうには気づけないけど、あの子が後どれぐらい耐えれるかが問題にゃ。」


「それで、後どれぐらいであれは何処かへ行ってくれるんですか?」


「白い霧…それが晴れるまではこの街をうろづくにゃ…」


「待って下さいそれだとあの子が耐えられないじゃないですか。」


「言ってしまえばトイレの我慢比べだと思えばいいのにゃ…僅かな隙間にアレは取り逃がす事もある。けどそれは2種類の音でハモる事で唯一誤魔化しが発生させられるかそうでないかなのにゃ…」


「えーとつまり…」


「遠くにどでかい音でも鳴らしたら今すぐにでも助けられるそう言う解釈でいいにゃ…」


だとしたらあの子は今は後どれぐらいの時間ああしていないといけないというんですか…


グニョグニョグニョグニョ…


僅かに数分で黒いヘドロ状態のモンスターはこことは違う場所へと方向を変えて進行する。


「ふぅどうやら脅威は去ったみたいですね。早くあの子を助けに…」


「!待つにゃ!」


「え!何で止め…」


「もう遅いにゃ…」


「え?……!?」


咄嗟に口元を抑えられてしまった私は何であの子を助けに行かせてくれないかとそう思った矢先、グルルマニャさんがある方向へ視線で促せる。すると…


ムシャムシャムシャムシャムシャ…


「っ!?」


完全に気を抜いてしまった。いや私だけじゃなくその子が完全に気を抜いてしまったのでしょう。その子はみるみると黒いヘドロ状態の化け物が頭から食いちぎりながら食べる様を見て私は荒げる恐怖の声を抑えながらただただ黙って見ている事しかできなかった。

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