正体がバレた
「ようやくホテルまで着いたな…」
「そ、そうですね…」
俺たちは何とか検問を通り抜け目的地であるホテルにまでたどり着いた。
あの水色の髪の子に結局帽子渡し損ねてしまったな、まあまたいどこかで会うだろう憎たらしいやつだったけどな
俺たちはホテルの中にある入りチェックインを済まそうと受付に声をかけようとしたのだが
「は!お金まだ返してもらってなかった!」
俺はすっかり忘れていた。あんな騒動があったから普通に奪われたお金を返してもらうのを忘れていたのだ。
「ど、どうしよう…」
「どうかされましたかお客様?」
「え、いや、その…」
せっかくここまできたのにこのまま何もないまま帰るのも少し気が引けるのでなんとかしてホテルに泊まる方法をメルティにも一緒に考えてもらおうとしたのだが…
「ご、ご主人様!この宿凄いです!なんか!キラキラ光る物がいっぱいあります!それになんですか!この椅子みたいなの!フカフカして飛び跳ねる事もできますよ!」
「うっ……」
恥ずかしくてとてもじゃないがメルティに考えてもらうのは諦めた。しかし…
「あの〜お客様あちらのお連れ様どうにかしてもらえないでしょうか?その〜他のお客様にご迷惑がかかるので」
「うっ!」
やっぱりどうみても連れだと思われてしまうやはりこのままこのホテルから出て別のホテルに…
「これ、あそこではしゃいでる子とここにいる人の料金ね」
「え?」
そこにお金を突如だしてくれたのは俺たちが先程敵対していた水色の髪の髪女の子だった。
「あ!おまえは!」
「おひさしぶりです〜おにい〜さん!」
「なにが!久しぶりだ!俺の金をそのまま盗んでいきやがって!」
「後、私も別の部屋で入りたいんだけどいけるかな?」
「お前もここで泊まるのかよ!てか、俺の話は無視かよ…」
水色の髪の子は俺の話をスルーし俺と同じくここのホテルにチェックインをしようしていた。
「ええ、アイリス様でしたら特に問題もございませんお代の方は結構ですのでどうぞごゆっくりどうぞ」
「ええ、ありがとう」
「な、なんだ常連かなんなのか?おまえ?」
「まあ、そんな所かしらほら案内してあげるからあの子を連れてきて頂戴」
「あ、ああ、ほら!メルティ遊んでないとっといくぞ!」
「え?あっ!待ってください!ご主人様!ってなんであなたがここに!…ふぎゃ!」
メルティ跳ねていたソファーから上手く飛び立とおうとしていたのだがアイリスと名乗る女の子を見てビックリし見事顔ごと床にダイレクトした。
「お部屋は16階のお部屋となりますのでどうぞ気をつけながらごゆっくりどうぞ…」
「?」
俺は受付の人の言葉に違和感を感じながらメルティが顔をぶつけいたがっていたので手を引っ張りながらエレベーターに乗った。
「すっ凄いです!ご主人!ここ高いです!しかも何ですか!この乗り物!動いてますよ!」
「その子…本当に何処から来たの?エレベーターぐらいでこの驚きと喜び果てしなくおかしいわ後五月蝿い…」
「あははは…」
まあメルティがエレベーターに乗るのにはしゃぐのは無理もないだろうなんせ機械なんて目にした事無いんだから浮かれるのも当然だ。けど…俺自身もびっくりしている。ホテルの玄関の前でもそれなりに高いビルの様な階数があったのに驚いたからだこんなホテルに泊まれる事自体がありえない
「ところで、えーと確か…」
「アイリス、私の名前は左鹿島 アイリスまだ自己紹介してなかったね気軽にアイリスって呼んでくれていいから」
「えーと、じゃあ俺も俺の名前は山本一夜であっちではしゃいでいるのがメルティ、メルティマーター」
「ふーん、一夜おにいさんにメルティかわかったよろしく」
彼女は徐に手を伸ばしてきたおそらく挨拶のつもりだろうと思い俺も手を伸ばし挨拶をしようとしたのだが
「!」
シュー!
「へぇー、やっぱりよくわからないけどその敏感差はするどいねメルティ?」
「なんのつもりですか?あなた?」
あれだけはしゃいでいたメルティがいつの間にかアイリスの頭に近づき銃口を向けていた。
「メ、メルティのいう通りだ、なんのつもりで俺に刃物を突きつけてるんだ?」
「いえ、ただの挨拶程度だよ、ほら受付の人の言葉に違和感を感じなかった?」
アイリスは刃物を自分の懐へ戻しメルティも拳銃を腰に回していた拳銃の入れる場所に戻した。
「そういえばお気をつけてゆっくりしてくださいって言ってたな?なんか日本語がおかしかったから気にはしたんだが…」
「まあ続きは部屋でゆっくり話そうここだと誰かに聞かられたりする怪しまれるからね、メルティもごめんねこんな真似をしちゃって後でジュース奢るからそれで許して!」
「本当は許しませんが…まあ今回は大目にみます!」
メルティのやつ飲み物につられてたなそしてあわよくば食べ物も奢ってもらうという算段だな、俺の命って奢ったら許されるものだったんだなメルティの心理がよくわかったよ
「とりあえず俺の部屋でいいか?」
「ええ、それでいいわ」
俺はアイリスから鍵を受け取り鍵を開け自分の部屋へ入った。
「な!なんですか!この部屋は!またあちらこちらに光る物が!それにまたソファーがありますよ!」
メルティはどうやら光る物とソファーが珍しいのとてもお気に召していた。
「……」
「いやーそれにしても本当に広いなこの部屋、本当にここに泊まっていいのか?」
「これなんの操作でしょうか?」
メルティはテレビの近くにあるリモコンに触りやたらスイッチを押しまくっていた。そしてテレビがつきメルティは興奮しながら何か写ってますよとテレビにしがみつきながらガタガタと動かしていた。
「やめんか!メルティ壊れるだろう!弁償とかになったらどうするんだ!」
「ねえ、もしかして貴方達…」
「え?」
アイリスが何故か深刻そうな顔をしながらこちらに顔を向け思わぬ事を発言した。
「別の世界から人間なの?それとも2人のどっちかが救世主だったりするのかな?」
「!」
俺はアイリスの言葉に思わずビックリして空いた口が塞がらなかった。これはバレちゃいけないやつにバレたのではないかと心の中で不安がよぎった。
「あれ?でもこれ…変ですね?こっちを押せば…あ!映像が変わりました!どういう仕組みになっているのですか!これは!」
メルティは話を聞いていないのかテレビに無我夢中だった。




