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別れ

俺たちはそれぞれの傷を治すことから始めたのだがそんな事は言っていられずまずこの国の王第二の王様を助けた。その王様はルーリエが予め危機に陥る事が分かっていたためこの国の地下へと待機してもらっていた。王様には特になんの異常もなくこの国の建て直しや第1王国や第3王国の事も見てくれると承諾してくれた。


カーストの戦いで倒れていたルーリエの執事さんも傷は負っていたがしばらく町の病院に入院する事にった。ルーリエが毎日のように見に行ってたりするので執事さんも元気になっていくだろう。


王様が一人で3つの国を見ていくのは不可能なのでルーリエみずからが調査に出て第1王国と第3王国の様子をたまに見にいくようにしていた。


第3王国の国王代理人ナルク王も会心してくれたのか今ではちゃんと町のことを気にかけてくれてちゃんと第3の国の事を考えて行動してくれている。


第1王国では国王の代理人などがいない為第3の派遣部隊のパライソが第1王国の管理者になってセッセッと動いていた。そしてチンピラの兄貴も管理者として候補になり町への治安活動を行なっている。

2人は未だにリンネの事で争っているが根はいいやつらなんだと思う。


ロフトはいろいろな国や町にいって酒場でよく自分の自慢話をしていた。救世主は俺がいてこの世界を救えたのだとかなんとかいって自分を崇めたてているが本当の理由は国への情報を集めている。国での悪い噂話やあくどい事をしてるやつがいたら酔った勢いでよく成敗しているようだ。


リンネはルーリエと一緒に第2国王に頼まれて第3国への手伝いをしていた。町に魔物が出ていないか資金や物資などの不満はないかまた無駄な税金をとっていないかハイド王国では不満の声を出す人もいる。正直言って第1や第2と違って一番ややこしいのは第3の国なのだ。


メルティと俺は第3王国を任せられているリンネとルーリエの代わりに第1王国の調査を任された。ある程度の事なら手伝えると俺はいい調査へと向かったのだが案の定ちょっとした不満が出ていた。何で第3の国の派遣の人が第1王国を管理してるんだのチンピラ風情にこの国を任せるわけにはいかないと腹を立てているものがいたが俺たちがきた事で割と大人しくなってくれた。それも救世主という名はまたたくもロフトが広めたお陰でこの国にも伝わったのか救世主様がいてくれたらこの国は安心だと安堵をもらす人たちが大勢いた。なので俺たちはしばらくの間この国を滞在しチンピラの兄貴達とパライソ派遣隊と一緒にこの国の改善を行った。


改善を行い役1ヶ月ぐらいがたとうとしていた。一夜は猫娘の宿シャルテイの宿で寝泊まりをしていた。一夜は疲れながらベットに倒れ込みあの7魔神のカーストを倒した時の事を思い出していた。


「それにしても…あいつを倒した時ステータスでチラッと見えた新しい技の所に何か出ていたんだが…規制されていて使えませんって…これLAST BOOKに聞かないとわからないやつなのかな?しかも…」


(あのカーストを倒した時ほんの少しだがレベルが50ぐらいまでは上がった。だけどこの1ヶ月間技の練習もしていたがリミテッド・プラズマは50になったら使える事が判明した。そして俺の必殺技ソニック・ヴォルトはレベル60までいかないと使えないらしいなのに何であの時使えたんだろうと不思議に思った。激情のせいなのか?いやわからない…メルティもリンネもレベルは54まで上がっていた。ロフトの方は56そしてルーリエは58にまで上がっていた。)


「やっぱり7魔神っていうのは結構レベルが高いんだなもうこの世界にはほとんどレベル50越えはいないし平和っちゃ平和になったが…なんか納得ができないしそれに…どうやったらレベル60まで上げればいいんだよ…ひたすら雑魚狩りでもするのかって?そんな余裕はないんだよな〜今は…」


「あ!ご主人様こんな所にいたのですか!」


「あ…メルティか?」


「メルティか?じゃないですよ!明日の事でお話があるとシャルテイさんが呼んでますよ!」


「え?もうそんな時間?」


てかこの世界にきてから時間の感覚がわかんなくなってきたんだがステータスにも時刻表みたいなのがあったらいいのに…何故かないんだよな……


「わかった今すぐ下に…」


ベットから立ち上がった瞬間急に声が聞こえたのだ。


「いつになったら!妾の所へ来るのじゃ一夜!」


「!」

「うわ!」


2人に大きな声でテレパシーみたいなので喋りかけてきたのだそれもなんだが懐かしい声が


「くーー!!ってその声ジュコンか?」


「ジュコンちゃんお久しぶりです!元気でしたか!」


「うむ妾は元気じゃ最近また肌のツヤが……ってそんな事言ってる場合じゃないのじゃ!一夜!お主何か忘れてはおらぬか!」


「忘れる?なんか忘れ物でもしたかな?」


「ほほう…その反応じゃと本当に忘れてるみたいじゃの?」


ジュコンは何処かしかお怒りのご様子だった。改めてなんで怒らしたのだろうと考えた。


「あ!」


「思い出したか…」


「陣中見舞いをし忘れてたとか?」


「違うわい!」


「じゃあ…リミテッド・プラズマの解放してくれたお礼?」


「そんなのもうええわい!」


「じゃあ……」


「お主もしかして本気で忘れておるのか?」


「ご、ごめんここんとこ忙しくて…やる事がいっぱいあって何のことか忘れてしまった?それで俺はいったい何の約束を?」


「もうええわい!よいか!2日後妾の森までくるんじゃ!それもリナ達も呼ぶようにな!」


「そんな急に言われても俺たちまだやる事が…」


「時間がないと言うとるんじゃ!よいか2度は言わんぞわかったな!」


「あ、ああ」


そう言ってジュコンはテレパシーみたいなのを切った。


「ご主人様いったい何を忘れていたんですか?すっごい怒ってましたよ?」


「わ、わからない…」


俺は考えてもわからなかったのでカーストと戦った仲間たちを呼び集め2日後ジュコンの森へと足を運んだ。


「久しぶりだな皆さんお元気でなによりですよ」


「ロフトも元気で何よりです…聞きましたよよく酒場で面倒ごと起こしてくるじゃないですか?」


ルーリエは若干苛立っていた。それはそうだこんな忙しい中王国の建設やら治安維持などをしている最中に面倒ごとを持ちかけられたら誰でも怒るだろう


「まぁまぁ今はいいじゃないか何か用があって俺たちを呼んだんだろ?」


「………」


「どうかしましたかリンネ?」


「いえ…以前にもここへきたのですが…以前には感じなかった違和感を感じるのです…」


「違和感ですか?」


「はい…こうなんていうか…小さい頃にここへ来たことがあるような…けど何でここへ来たことを今感じる事があるのかそれが私にはわからなくて…」


「………」


(良かったまだ心の中では覚えててくれたんだリンネありがとう…また2人でこの森に来ようね)


「所でジュコン本当に俺がここへ来なくちゃいけない理由が思いだせないんだが…」


「もうよい…妾が説明する。それに準備も整えておる。よいかまずお主は救世主である事を自覚しておらぬだろ?」


「あ……」


「その反応すっかり忘れていたみたいじゃの…」


「その…忘れていたっていうか…ど忘れしていたっていうか…」


この世界が救われた事でとりあえずひと段落はしたのだがまだこの世界でのやる事があったのだ。それはいろいろな国への運行をやること。それをやらなければいろいろと治安がどうのこうのと五月蝿いからなのだ。そしてそちらに専念していたた為次の世界へ行く事をすっかり忘れていたのだ。


「やれやれお主の周りにはご主人様やら救世主様と呼ぶ奴がおるのにそれで自分は世界の救世主という事を忘れておるとはまさに本末転倒じゃの…まあよいそれを思い出したなら話が別じゃよいかみておれよ」


ジュコンは三つの宝玉に自分の守護者の力を注ぎ込み樹木の真ん中にゲートみたいなのを開いた。


「これは?」


「お主が次の世界へ行くゲートじゃ」


「え?それじゃ俺このゲートをくぐったら次の世界へ行けるってことか!」


「そうなるの……」


「成る程それで私達5人を集め次の世界へ行くように呼んだのですねジュコン様」


「いや…お主らをここへ呼んだのは別れをする為に呼んだのじゃこのゲートに入れるのは世界の救世主だけなのじゃなので今のうちに別れの挨拶を済まなければお主達は名残惜しむかと思ってな…」


「そ、そんな…ご主人様とお別れなんて…」


「まさか…こんな所で別れを惜しむ事になるとはおじさん少し寂しいかもしれんな…」


「一夜さん…」


「ジュコン様もう少しだけ救世主様をこの世界に残る事はできないのですか!」


皆んなが別れを惜しむ中ルーリエはまだ一夜をこの世界に留めてほしいとジュコンにお願いしたのだが


「残念じゃが今一夜を次の世界に送らなければ次に送るのが10年後になってしまう…樹木の活性化までは年月によって違う世界へのゲートが開く仕組みになっておる。」


「そんなの嫌です!約束したんです!ご主人様と一緒に世界を救うって!」


メルティは泣きながら一夜に抱きつき胸の中でいっぱい泣いていた。


「メルティ…」


「一夜さん私もできるなら一夜さんと一緒に世界を救いたいです…なので待ってます!また一夜さんと会える日を!」


「リンネ…」


リンネはうつむきながら涙を堪えていた。そんなリンネを一夜は優しく頭を撫で励ましていた。


「救世主様!わ、わたしもその…いえ…こ、これをどうか受け取ってもらえますか!」


「これはペンダントか何かか?」


「はい…救世主様に似合うかと思い…その、特別に発注して作らせました。」


「ありがとなルーリエ…」


ルーリエはペンダントを一夜の首にかけようとした時


「っ!」


ルーリエはまたもや不意打ちにほっぺにキスをしたのだ。


「ルーリエあなたまた!」


「ルーリエちゃん抜け駆けはなしっていたのに!」


「こ、これぐらいいいじゃないですか…これがわたしの本音です…」


「は、は、は…」


「ご主人様も笑ってないで私にキスをしてください!」


「何でだよ!」


「その…できればわたしにも…」


「だから何でだ!」


「やれやれこれが最後だってのに騒がしいったらありゃしないな〜…まあ…次の世界でも頑張れよ一夜」


ロフトは最後の言葉なのか初めて一夜の名前を言った。もしかするともう呼ぶことが無いのではないかと思い心の中にちゃんと残せるように名前を呼んだ。

もちろん一夜には聞こえないように喋っていた。


「何か言ったか?ロフト?」


「んんや、それよりもそろそろゲートに入った方がいいんじゃないのかい?なんか小さくなっているような気がするが?」


「え?」


一夜との最後の別れの挨拶やそれぞれ想いを告げている中ゲートが少し小さくなり始めていた。


「そうじゃのそろそろ時間じゃな一夜よお主にはまだ世界を渡れる能力を持ってるかもしれん一旦ここでお別れかもしれんが妾もまた会える事を願っておる。」


「ありがとうジュコン!俺もまた皆んなに会える事を祈って次の世界でも頑張ってくる。」


一夜がゲートに入ろうとした時メルティが声をかけてきた。


「ご主人様!次は次こそはわたしも一緒に連れて行ってください!約束ですよ!」


「ああ…俺もまたメルティと旅がしたい、初めての仲間がお前で本当に良かったよ、俺もまた強くなって戻ってくる。」


一夜はメルティをもう一度抱きしめ安心させる為に軽く頭を撫でた。


「いっつもお前が抱きしめてとかよくいうからこうした方が喜ぶかなって思ってな…それじゃあこの世界の事を頼んだぞ」


「はい!」


「リンネもロフトもルーリエもまだ国の事とか大変かもしれないけどこの世界を頼む」


「一夜さんの頼みなら仕方ないですね…」


「本当に素直じゃないんですからリンネは、救世主様もどうかお元気で…」


「ああ、できる限り頑張ってみるさ…」


「ロフト?」


ルーリエとリンネはロフトに鋭い目つきで睨みちゃんと返事をするような目線を向けていた。


「はいはい努力しますよ〜〜」


「ま、まあ頑張ってくれ…」


一夜は少し心配していたがまあ大丈夫だろうと思いゲートの入り口に手を伸ばした。


「それじゃあ行ってくる!」


一夜はゲートの中に入り最後の別れの言葉と共に次の世界へと旅立ったのだ。


「いったか…」


「一夜さん…」


「……」


皆んなやはり一夜がいなくなって寂しいのか少しうつむいた表情でゲートを見ていた。


「さあ!頑張ってこの世界を国を元どおりにしなくては!行きますよ!」


「やれやれ…また仕事か…おじさん楽したいな〜」


「こらロフト!また酒場で変なことはやめてくださいよ後始末はほとんど私がしてるんですから…情報だけ集めてくれればいいんですから」


「無理いわんでくれよ姫さんよ」


「全くあなたという人は…」


(一夜さん私もっともっと頑張って皆んなに頼られるような存在になりますあなたのような仲間を守り人の気持ちに気づけるような人になりたいです。そしていつかはあなたに…)


「……」


「リンネ!!行きますよ!!」


「ええ!直ぐにいきます!さあメルティ私達も……ってあれ?メルティ?」


「どうかしましたか?リンネ?」


「メルティは何処にいったのですか?」


「え?さっきまでそこにいませんでしたか?」


「それが何処にも……」


「………まさか…あやつ…」


ジュコンは何かを悟ったのか一夜がゲートへ入ったことの間にメルティの姿が消えてしまった。この二つの関係を表す意味とは…


「ふむ…あやつが選ばれたかここにいる3人ではなくあやつが…これは妾も予想外じゃの…さて…あの髭の若者はともかくあの2人にどう説明すればよいのやら…」




一夜が違う世界にいった後カーストの倒した残りの影の残骸はまだ生き残っていた。その影はまた違う力のある場所へと向かっていた。その場所に影はモゾモゾと動き出し形を変えていった。影はいったい何を企んでいるのだろうか?

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