7魔神の塔、それぞれの思惑。
そこは、7つの世界とはまた別の世界、7魔神による構成された魔神塔あらゆるものを無効化し、全てを飲み込むいわば最強要塞、ここに入れた物は7魔神の部下と7魔神だけだ。
「ふむ…どうやらLAST BOOKは招かざる客人を連れてきてしまったみたいだな我々の目的が潰えてしまう前に処置をしなくてはならんな…」
7魔神の1人がLAST BOOKによって連れてこられた、山本一夜を警戒していた。
「まあ、まだ慌てるような段階ではないではないのかな黒炎よ!」
7つの席の内の1つの席に黒い靄みたいなのが出てきて喋り始める。
「貴様か…ここへ来たと言う事はそっちの世界に招かざる客が来たと言う事か。」
黒炎という男から1番目の席に靄のかかった影に語りかける。
「時間はまだそれなりにある、ならばやつ(LAST BOOK)の自由にさせてやるべきではなかろうか、我らの目論みを阻止する事は恐らく今はまだかなうまいて。」
影は山本一夜の事を危険人物とは思っていないらしく今はほっといてもなんの支障もないと判断する。
「なら、残りの5人の意見も聞こうではないか、姿形を現すのが嫌いなお前達はいったいどうしたいのだ?」
黒炎は残りの5つの席に喋り始めた。すると誰も座ってない席から声が聞こえ始める。
「うーんまぁ僕はいいと思うな早くこっちの世界に来てほしいって思うけど、そこまで我儘言っちゃいけないしね。」
「ハ!いいんじゃねえか?こっちはこっちで色々と準備してやきざきにしたいぐらいとんでもねえ物を用意して待ってから楽しみに待ってるさ!」
「俺は強い奴と戦えればそれでいい、そりなりに強くなってきてくれた方が楽しみやすいからな。」
「私も異論はありません…まだ、その時ではありませんから…」
「ふん!別にどっちでもいいんじゃない?この女王様が負ける訳がないんだし、なんならこっちからお出迎えしてもいいんじゃないかなって思ったり思わなかったり……」
5つの席から、誰も反論は無かった。むしろ楽しんで待っている。魔神達はどうやら山本一夜に対して興味を抱いてるみたいだ。
「ならば、今回は見逃がすとしよう、6人の意見によってLAST BOOKの召喚した者を招き入れるとする。さすればみなそれぞれ自分の持ち場で待機せよ何かあればまたここに集まる、それでは解散だ。」
黒炎は、6人の魔神に解散命令を出し、それぞれ気配を消し、その場を後にした。
(ふ…異世界からきた救世主かヒーローかわからないが久々に腕がなる戦いができそうだ…そろそろ俺の目的を果たす時がきたのかもしれん、LAST BOOKのいいなりになるのも気に食わんが、せいぜい期待しているぞ山本一夜)
最後に残っていた6番目の席から黒い塊みたいな者が気配ごと包みこみその席から消えていく。
「いったか…俺たちの目的が達成できなければ、新たな門は開かれん、俺たちは絶対に7つの世界を支配しなければならない…時間はまだかかるが暫し安寧の時を楽しもうではないか」
ここにいる7魔神はどうやら、違う目的を持っているものと持ってない物もいるらしい、何やら7魔神の中で不穏な動きがあるらしいが山本一夜は彼らにどう対処していくのだろうか………