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違う世界にきたのはいいが規制がかかって自由に技が使えない!  作者: Fantome
1章 7つの世界の理と技に規制がかかる真実
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技が使えない規制の理由 異世界生活と冒険の始まり!

とうとう技とスキルの規制をかけた事について知ることができる。いったいどんな理由が……


「面白くないからです。」


「え?」


俺は頭の中が停止した。なんて言ったんだ?面白くない?どういうことだ?


「面白くないとはどういうことでしょうか?」


俺は彼女に聞き返した。すると彼女は…


「だって〜いきなりすごい技が使えたりスキルが使えるのって誰がどう見ても面白くないじゃないですか!だったらここは規制をかけて面白い戦いにしたらよいのではないかとLBちゃんは考えたのです!」


俺はその言葉を聞いて、しばらく思考が停止し少し時間がたってから


「ふ……」


「ふ?」


「ふざけんな!!!!!」


俺はどうしても我慢できず、大声を出しLAST BOOKに怒鳴りつけた。


「ひぃー!!」


彼女はびっくりしながら涙目でワナワナとこっちを見続けながらびっくりしていた。そしてそんなのお構いなく山本一夜は怒りをぶつけた。


「俺は自分の命がかかってんだぞ!なんでそんな、「面白くないからじゃないですかあ〜」の下らない理由で規制をかけられないといけないんだ!あんたバカなのか!アホなのか!」


怒鳴り続けると彼女は涙を堪えながら


「ふん!別にいいじゃないですか!どうせ私はこの異世界の管理者なんでですからどうしようと私の勝手です!べー!」


彼女は反省どころか舌を出し開き直った態度で管理者だから何をしてもいいという結果に終わってしまった。


「なんて、軽率な考えなんだ…そもそも異世界の管理者ならあんたが世界を救えばいいじゃないか!俺の力を規制させる意味とかある?」


俺は世界を救うんだったら彼女がやったほうが早いのではないかと考えた。それに自分が犯人探しの効率を上げる為には彼女の力が1番最適だと確信した。それにLBちゃんの力っていうのもおそらく規制の魔法かなんかをかける事なのではないかと思う、きっと喋ってはくれない気がするし、質問したLBちゃんの力は恐らく別の話題ではぐらかしてくるだろう。とりあえずLBちゃんの力について、今は自分の中で納得した方がいいと判断した。


「残念ながら、私は異世界での監督役、ルールを守らせるのが私の立ち位置なんです。ですので攻撃に関しては一切助力はできないのです。技やスキルの規制も面白いという部分も含まれてはいますが、この場合7つの世界によって規制が変わってくる事もあるのです。」


「つまりどういうことだ?」


俺は単なる遊びで技やスキルを規制させたっていうのが本音かと思ったんだがどうやら違っていたかもしれない、彼女は彼女なりに何か考えがあるのではないかとそう思っていたのだが。


「………」


「………」


「………」


「忘れちゃいました。テヘペロ!」


彼女は手をグーにし頭にコツンとやっちゃったみたいな感じで舌を出し誤魔化した。


「忘れたんじゃなくて、単に嘘をついただけじゃないのか?」


俺は呆れた顔で嘘を指摘すると彼女の反応は


「そんなことないもん!本当だもん!先輩のバーカ!バーカ!」


子どもみたいに場を退こうとしたのだがやっぱり彼女は単に技を規制がしたい為のド変態娘だった。


「とりあえず!、世界を救う度に技に規制がかかってしまう事はどうしようもできないので諦めて下さい!」


彼女は頬を膨らませながら両手をパタパタ動かしながら無理矢理ねじ込ませてきた。


「はいはいわかりましたよ」


俺はもはや彼女に技を規制されてしまってる以上どうする事もできないとしぶしぶ諦め承諾した。


「それと犯人の居場所の事なんですが、この異世界7つの世界のどこかにいるっていうのも断定はできません。」


彼女は急にシリアスモードになり犯人の事を話しだした。


「断定はできないって…犯人の居場所の手掛かりはないにしてもだいたいの位置はわかるんじゃないのか?俺はてっきりそういう意味で犯人の居場所が特定したのかと思ったんだが…」


そう、まだもう一つ教えてもらってない事がある。犯人の居場所だ、LAST BOOKは犯人の居場所についても説明してくれるといったのだが…


「すみません先輩、正確にはわからないのです、どうやら犯人自体もこっちの存在に気づいたのか、次元を移動しながらいろいろな世界を飛び回ってるみたいなんです。」


本当に申し訳なさそうに謝るLAST BOOKこんな姿は初めてみた。しおらしい所もあるんだなとちょっと嬉しい気持ちがあった。


「それじゃあ1つ1つ世界を救って情報を集めても違う世界にとんでしまうんだったら意味が無いんじゃ……」


俺は心が折れかかろうとしたその時LAST BOOKからこんな言葉がでた。


「先輩、大丈夫です!言ったではないですか!1つ1つ世界を救うのが先輩の役目ですと!世界を救う事で犯人が使う次元能力の回避もしくは次元の狭間で追い詰める事が可能なんです!」


彼女からとんでもない発言を聞き俺は少しホッとした。


「それを早く言ってくれよ…もう無駄足で終わるんじゃないかとヒヤヒヤしたぞ。」


俺は安堵した。これならLAST BOOKの規制能力がかかっても頑張ってレベルさえ上げればまだ生き残れる価値はあるんじゃないかと自分に言い聞かした。


「因みにレベルが上がった場合規制がかかってない技とか使えたりするのか?」


「ええ!可能ですよ!私が今規制をかけさせてもらってるのは……とりあえずスキルに関してはほぼほぼ使えないので無視して構いませんので!それとエクストラスキルって言うのもあるんですがそれもまだまだ使えることは無いのでほぼ無視で大丈夫です!」


「そ…そうか…」


俺はガッカリした、そんなすごそうなエクストラスキルやほぼほぼ使えないスキルをどうして所有してるんだろう?


「あなたが規制のかかってる技は……レベル5になれば2つ使用は可能ですね!まあ、これはおいおいレベルを上げればわかるでしょう!とりあえずは今回使える技はその2つが限度でしょう後は自分のステータスの見方も教えといてあげますね!」


彼女は他のかかっている規制の技を教えてはくれなかったが、ステータスの見方をまんべんなく教えてくれた。


「なるほどな…てか…ステータスがみれるのならそれを先に言ってくれよ!!!」


「てへ!失敗!失敗!こんな私を慰めてくれてもいいんですよ!先輩!」


「さてとステータスはどうなってるのかなっと…」


俺は彼女の言葉をさらっと流しながら自分のステータスを見始め、彼女はやっぱり頬を膨らませながら構ってちゃんアピールをし怒り始めた。


「やっぱりなんで無視ばっかりするんですか!!やばい本当に泣きそうです。私なんか…私なんか…このまま先輩を置いて何処かの世界で引きこもってます!」


彼女が宙を浮き始めそのまま何処かへ飛び立つのを俺は必死に彼女の手を引っ張った。さすがにそれはやばいと思いながら彼女を引き止めた。って言うより引き止めざる追えなかった。


「待った!待った!今のは俺が悪かった!流石にこの草原の中で置いてかれるのも困るから行かないでくれ頼む!」


「しくしく、仕方ないですねー特別ですよ!」


彼女は何とか機嫌を直してくれた。


「さて!話はここまでです!」


(急にテンション変わったな〜)


彼女はさっきまで泣いてたのが嘘のように話を切り替えてきた。


「先輩にはこれからこの草原の人と獣の世界を救って貰わなければなりません。いいですか?くれぐれも死なない様にお願いしますね!恐らくこの(人と獣)の世界にはあなたの事を助けてくれる人物がいるかもしれません。ですので私の役目はここまでです。それでは先輩良い旅路を祈ってます!」


「ちょっとまってくれ!」


彼女がこの場から去ろうとしたのだが俺はまだ話があったため彼女の足を掴みそのまま下へ引きずり下ろした。しかしそのせいで


「ぐへ!」


「あ…」


見事に顔が地面に着いてしまった。


「す、すまん…」


「先輩酷いです…乙女の顔になんて事を…」


彼女は顔に着いた泥を手で払い落とし、泣きながら怒りを抑えて聞いてきた。


「それで何の用なんです…」


「そのLAST BOOKってのはなんなんだ?」


彼女はびっくりした顔でこっちを見てきた。


「そんな事で!私は地面に顔を塗りつけられたのですか!!!」


俺は内心悪いと思いながらもどうしても聞きたかったのだ。


「ふぅ、そうですね…私は世界の管理者っていったじゃないですか…LAST BOOKって言う名前は元々7つの世界の管理をする名前なのです。詳しくは私にもわかりませんが私の上の者が存在しましてその方から付けられた名前なのです。ですから、そこまで気にする様な事ではないのでご安心を。」


「そうなのか…」


なんか曖昧な表現な気がするが、彼女の言葉に嘘偽りは感じなかった。


「もうよろしいですか?では今度こそお元気で!」


彼女が再び飛び立とうとした瞬間


「待ってまだ聞きたいことがあるんだ!」


俺は再び彼女の足に手を伸ばし下へ引きずり下ろしたのが


「ぶわっしゃ!」


「またやっちまった…」


俺は冷や汗をかきながらまたもや彼女の顔を地面にぶつけてしまったと思ってしまった。


「セ・ン・パ・イいい加減にして下さいよ…」


「本当にすまん!最後に聞きたいことがあるんだ…」


俺はLAST BOOKに何回も謝りながら彼女に質問をした。


「その先輩っていうのはなんなんだ?」


彼女はまたもやびっくりした顔でこっちを見てきた。


「また、そんな下らない理由で……別に大したことじゃないですよ、単に先輩の方が私より年上ってだけなんで先輩ってよんでるだけですよ。これで満足ですか?」


「あ…ああ…」


納得はできないが納得せざるを得なかったのだ、この子にはどこがであった気がする。そんな感じはあるけど見に覚えがないし単なる勘違いってこともあるかもしれないからなのだ。だから深く追求する事は無いと今じゃなくてもいいと確信した。


「全くこの役目は辛いですね……」

彼女はまたもや小さく山本一夜に聞こえないように呟いた。


「また何か言ったか?」


俺は彼女の声が聞こえなかったので聞き直した。


「いえ!なんでもありません♪」


彼女は楽しそうにしながら、何か言ったのを誤魔化した。


「ならいいんだけど…」


大まかなな流れはだいたいわかった。後はこの先どうなるかわからないけど、自分のスキルや技が規制されてしまって、大変な目に合うと思う。犯人も見つけ復讐しようとしてるのか?それとも自分はどうしたいのかもまだわからない、けどやれるだけやって見ようと思う。せっかくの異世界生活なんだ!7つの世界を救わなければならないがどうせなら自分がやりたい事を思う存分にやっていこうと心にきめたのだが…


「セ・ン・パ・イ?乙女の顔に2回もドロを付けた罪ここで支払ってもらいますよ?ふふふふ……」


彼女は、不気味な笑みを浮かべながら謎の閃光を放った。


「いったい何をするきなんだLB!」


「ふふふふ………」


俺は彼女の不気味な笑みを予想する事は出来なかった。そして、これから待ち受ける様々な困難にこれからどう対処できるのだろうか?山本一夜の異世界生活が今幕をきった。


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