第2王国ジレット王国
2日後一夜達は第3王国で、ある程度準備を整え林の奥で潜ませていた馬車を町まで戻し荷物を詰め込み第2王国ジレット王国へと向かおうとしていた。
「そういえば?あのチンピラ兄貴とパライソはどうしたんだ?」
「私は何もわかりませんよ、寝てましたから…」
「いえ私も知りません…」
「………」
(いや、あんたがあの2人を動けなくしたんだろうと突っ込みたかったが何も言わないでおこう…)と思うロフトであった。
「残念だな…あの2人には先の戦いで世話になったから一言お礼をいいたかったんだが…」
俺は半ば挨拶できないのを悔やんでいたその時だった。
「ま、まってくだせい!」
「おまちになってください!」
チンピラの部下らしき人物とパライソの部下らしき人物がこちらに向かって走ってきたのだ。
「はぁ、はぁ、はぁ、あ、兄貴から伝言を預かって参りました!」
「私も隊長から伝言を!」
「わざわざ伝えにきてくれたのか、それはすまなかったな、で、なんて言ってたんだ?」
俺は2人からの伝言をちゃんと心に刻んでおこうと心して聞こうとしたのだが
「姉さん!後で絶対に追いつくんで怪我を治したら是非またお仕置きをしてください!っといてやした。」
「こ、この私に!愛の鞭を!どうか!愛の鞭を!との伝言でした!」
「……」
「……」
「……」
「ぷっ!」
俺はてっきり別れの挨拶の言葉かとおもったがどうやらお仕置きの伝言だったみたいだ。俺とメルティとリンネは思わず引いてしまったがロフトだけは笑いを堪えていた。
「それでは私からも伝言を1つ…」
え?リンネが伝言を言うなんて?いったい何を考えて…
「二度と近寄らないでくださいと、そして近づけば警備隊に連れて行きますといってもらえますか?」
リンネの顔は笑っていたが冷たい視線を部下2人に向けて放っていたのだ。因みにその部下2人も
「あ、姉さんの視線ありがとうございます!」
「はぁ〜、まさに天使だ!」
「ぷ!ぎゃあははは!これじゃあまるで変態の召使いじゃないか!やったなリンネちゃん!こんな部下ができて!おじさんうらやましいよ〜」
ロフトは空気も読まず何故かリンネの事をバカにしていた。そしてロフトは…
「少し黙ってくれませんか?」
「は、はい…」
顔中パンパンに膨れ上がっていた。自業自得としかいいようがなかった。そして俺は部下達に頼見事をした。
「えーと、俺からも伝言いいかな?」
「あ、はい!なんでしょうか?」
「わざわざリンネの為だとはいえ助けてくれてありがとうって、そしてまた何かあったら助けてくれって伝えてほしい、特にいろいろな町のほうでと」
俺はその伝言を伝え馬車を走らせ第2王国ジレット王国へと向かったのだ。
「馬車だとどれぐらいかかるんだろう?第2王国まで?」
「えーとですね?まってくださいね?今調べ……」
メルティが地図を開いておおよその距離で測ろうとした瞬間に馬をひいていたロフトと俺の隣にいたリンネが口を合わせていってきたのだ。
「2日だな」
「2日ですね」
「え?」
「2人とも第2王国に行ったことがあるのか?」
「まあ、昔に何回かは…」
「俺もちょっとした仕事でな」
メルティが調べるまでもなく2人が第2王国の事に詳しかったみたいなので、道順などは2人に任せる事にした。メルティは顔を膨らませながら「それなら早く言ってくださいよ〜〜」と地図を開きながらプンプンしていた。
「因みに第2王国には王様が生きているっていたが…王様を救出する前に宝玉をなんとかしないといけないけどそれも何処にあるのかわかったりするか?」
「はい…恐らくは玉座のイスのもたれる場所に丸い物が収められていたと思います。そこになければもしかしたら…」
「………」
「もしかしたら?」
「いえ、なんでもありません…第2王国の事はどこかで休憩するときにでも話しましょう。」
「ああ、そうだな…」
俺達は馬車を走らせ1日がたとうとしていた。その休憩の中で第2王国の事はきいたのだが、どうやらとんでもないことになっていた。
「な、なんですか!この王国は!」
「どうやら…黒い霧によってあちこち大変な事になっていますね…」
「これじゃあ中に入る事はできないぞいったいどうしたら…」
俺達は第2王国の近くまで無事たどり着く事ができた。第3王国から第2王国までの距離はそこまで険しくなく村もほとんどないせいか物資の支給などはこの2国が便利だときいた。しかし…王国の周りは黒い霧やら塊が徘徊みたいなのをしていた。
「道中何もない事はいい事だが、これじゃあさすがに近づけんな…仕方ない…裏の道を使うか…」
「裏の道?」
「ああ、この第2王国は向こうの山奥の滝と繋がっているんだ、なんで下の川の道もあるってわけさ、ちょいと遠回りだが無傷ではいるには仕方ないと思ってくれ」
「わかった。」
俺達はロフトの案内で川の道を通って、黒い霧と塊を何とか避けながら王国へと侵入した。
「王国の中には黒い霧はないんだな?ほらにいちゃん達手を貸しな!」
ロフトが川の道を通りながら王国に繋がる頑丈な扉を4人で押し開け王国の中の様子を確認した。
「特に何もなさそうなんだがな…」
「ロフト少しいいですか?ここに侵入した事をルーリエに伝えたいのですが、ここには確か特別に繋がる戦士通信部屋がありましたね?そこへ案内できますか?」
「何だ、リンネ嬢ちゃん行き方を忘れてしまったのか?仕方ないな…だがそこへ行くには慎重にな?そこまでいくには警報がなるよう地脈式のシステムがあったはずだからな」
「……」
2人ともやけにこの国に詳しい。今まで行ってきた国の中で断然にここが1番詳しいロフトはともかくリンネが何故ここまで詳しいんだろうか?何かこの国の関係者でもしていたのか?
「ご主人様、なんかリンネこの王国の中やたらと詳しくありませんか?」
「ああ…それも何故かリンネとロフトがこの国の中の事で話している事にビックリしている。」
(ちょんちょん)
「にしても本当に不思議ですね?あのロフトって言う人、やっぱり何か秘密が…」
(ちょんちょん)
「まあ、あの2人が話すまでは何も聞かないでおこうとりあえず今は宝玉を探さないと、それに今はルーリエに通信するのがさき…」
(ちょんちょん)
「もう!さっきからなんですか!私の背中をツンツンしているのは!」
メルティがさっきから後ろでツンツンしているのを気にしていたらしい、メルティはそれが気になって後ろを振り向くと
「え?」
「とにかく早いとここの国の事を調べないとってメルティ?」
メルティが一向にこないので俺も後ろを振り向いた。すると
「きゃーー!!!」
「うわー!!!」
でっかい黒い霧が後ろから迫っていたのだ。




