7つの世界を救え! 七魔神の成り立ち? まずは1つ目の世界?
LAST BOOKはこの異世界での成り立ちを説明した。
「それでは!説明致しまーす。まず、この異世界では7つの世界があります。1つ1つの世界では、それぞれ違った種族や力が備わっている物もいます。ですが、それぞれの7つの世界では、凶悪な敵が1つの世界に一体います。そいつらは7つの世界を支配している七魔神と言われる厄介な種族なのです。」
「その七魔神って言うのは、ボスみたいなやつなのか!」
俺は内心名前だけ聞いても物凄く強そうなやつではないかと思い思わず声を出してしまった。するとLAST BOOKは…
「いえいえ、私自身もその七魔神が本当に強いのかどうかも全然知らないんです。もしかしたら、名前だけの虚仮威しかもしれませんし、はたまたとっくに存在しない人物なのかもしれませんね。」
LAST BOOKはしらを切る様な言い回しをして、あたかも人ごとのように喋っていた。
「あんた、ここの世界の管理者かなんかなんだろ?この世界を見守るとかなんか言ってたんだから知らない訳がないんじゃないのか?」
俺は、彼女が嘘をついてるとしか思えなかったので彼女の言葉を追及した。
「それでは、次の説明しますね!これからあなたにしてほしいことは……」
「え!無視なの!」
俺の言葉をいとも容易くスルーし次の話をし出した。
「あなたには、7つの世界を救ってほしいのです。今7つの世界は良い状況ではありません。先程説明しました七魔神の力によってそれぞれの世界が無くなりかけてます。」
俺はその言葉を聞いてちょっと腑に落ちない事を思った。
「それってつまり…7つの世界が無くなることで…
」
「はい!先輩が今思ってる事それが正解です。そんなの困りますよね?そうなったら先輩の目的が達成できなくなりますもんね、うふふ……」
彼女の言ってる事、それはつまり、7つの世界が滅ぶ事によって俺を殺した犯人が特定できなくなる事もしくはロスト(犯人が消えてなくなる)してしまう事だ、確かに俺としては困る事だが彼女はそれを楽しげに喋っている。何故彼女は困らない…
「理解いただけたようでなによりです。次の話と行きましょうか、これからあなたが持っているスキルと技についてです。」
「お!」
そうそう!犯人探しも大切な事だが、異世界召喚されて世界を救えと言われたんだからそれなりに技やスキルもより、優れた物を持ってるいに違いないと思ったのだが……
「あなたはまだレベル1なのでスキルも技も一切使えません、もちろんレベル1でもそれなりに優れたスキルや技があるのはあるのですがそれも規制をかけて使えなくさせてもらってます!このLBちゃんの力で!」
「は?」
周りに冷たい風が吹いた。
俺は彼女の言ってる事が理解できなかった。最初はまあレベル1だから仕方ないんだろうなと理解したのだが、規制?LBちゃんの力?という言葉に俺は理解できなかった。
「あのー俺はいったいどうすればいいんだ?どうやってこの異世界を救えというんですか?その優れたスキルや技でたたかってレベル上げをして、違う技やスキルを覚えていくんじゃないのか!それに規制ってなんなんだ!LBちゃんの力ってなんなんですか!?」
いろいろとツッコムどころがあったので疑問に思った事を彼女に質問したのだが…
「それでは!あなたに行っていただく最初の世界ですが!」
「また無視かよ!」
彼女は都合が悪いことは全部話を逸らすらしい、ありきたりだが…
「まずあなたがここにいる世界、草原がメーいっぱい広がってますね!この世界は人と色々な多種族が住む1つ目の世界…言ってしまえば人と獣の世界とでも覚えといて下さい!その世界をあなたには……」
俺は彼女が次になにを言おうとしたのかを意図して先に言葉を発した。
「まずはこの(人と獣の)世界を救えっていうんだろ?」
「その通りです!話がわかって助かります!そんな先輩は好きですよLBちゃんは!」
「それで?まだ話の続きがあるんだろ?」
俺は彼女の甘い言葉を無視し話を続けさせた。
「くっ!私の甘々ボイスを無視するとは……
こほん!因みにこの(人と獣)世界を救う条件で新たなる世界が開かれる事ができます。他の世界の事については1つ1つ世界を救う事で話します!それと犯人はこの(人と獣)世界にはいませんので、けれど、もしかしたら犯人の重要なヒントが見つかる可能性があるかもしれませんね!」
「なるほど…とりあえずは1つ1つ世界を救って犯人の手掛かりを探せでいいのかな?」
「はい!他に質問はありますか?」
俺は自分が今思ってる疑問点を彼女に聞いてみた。
「ならまず1つ目っていうのを吹っ飛ばして…規制ってなんだ!後LBちゃんの力ってなんだ!包み隠さず全部はなせ!」
俺は最も重要であるこれから先使っていく技やスキルの規制とLBちゃんの力と言う言葉がひかかって腹が立った勢いでまとめて質問した。
「はあーーまあ、これっばっかりは話さないといけませんかね……」
俺はとうとう彼女が話を逸らしてきた重要な部分を聞けるんだ…いったいどんな理由で彼女は俺に技とスキルの規制をかけたんだろうか…