地脈源の大樹2
「地脈源の神様だって!そんなのがいたんだ知らなかった…」
「けど、可愛い神様で私は良いと思います!」
「いえ、それよりも地脈源の神様がいるのは初耳です…本にも書いていませんでした。まさかここぞとばかりのデマでは?」
「まあ、無理もないじゃろ、何せ地脈源の神がいるというのはこの世界では知らせてはおらんからな、何故かといえば気になるところじゃがほとんど人前では出ることはないのじゃよっぽどの限りではの、それにデマって言われても仕方なかろうて」
「それじゃあなんで俺達の前にでてきたんだ?何かよっぽどの事がおきてるからじゃないのか?」
「ほう、察しがいいのそこの若造、いや救世主様と呼んだ方がいいかの?」
「!」
「どうしてご主人様が救世主様ってわかったのですか!」
「私たちまだ一言も一夜さんが救世主様って事を言っていませんよ」
「なあーに簡単な事じゃ今お主達が立っている場所から地脈の流れで記憶をちょちょいと覗き見させてもらったのじゃ」
「まじか…」
「まじじゃ」
お互い冷たい声のトーンを出し、もはや俺達には何事も隠し通せなくなってしまった。立っているだけで地脈の力で記憶を覗き見だとそんなの反則じゃないのか?
「まあ、今はそんな話はよいじゃろまたゆっくりできるときにでもはなそうかの今は、呪いについてのことじゃの?」
「そ、そうです!3国の王の呪いを解いてくれませんか?地脈のエネルギーもなんとしてくないでしょうか?」
メルティは可愛い神様だからきっとなんとかなるような頼み方をした。けどジュコンさんからとんでもない事をきかされた。
「お主ら何か勘違いしているみたいじゃの?」
「え?」
「勘違いっていったい何が?」
「この大樹のエネルギーは無限大なんじゃ決して尽きる事はない、それに呪いがかかってるのは王の方ではないむしろ国の中にある宝玉に呪いがかかってるのじゃ」
「え!だけどルーリエちゃんから、聞いた話だと王様があまりにも大量に地脈エネルギーを吸っちゃってそれで枯れてしまって新たな地脈ができて、その新地脈源が王様に呪いをかけて地脈エネルギーを保持できているって話を聞いたんですけど…」
「……」
ルーリエが嘘を言ってる様にも見えなかった。そしてジュコンさんも嘘をいってるようにもみえない、そしてあの酒場であったおっさんも嘘をついてるようにも見えなかった。胡散臭はあったけど、どうにも噛み合わないだらけだここまで話がこじれてしまっては何も収集がつかないここまでの流れで怪しい所があるとすれば…
「ふむ、どうやらお主ら一杯喰わらせたらしいのお主らの記憶を読み取った限りじゃ皆嘘はついとらん、怪しいといえば第3王国かの…そこで書物みたいなのを読んだんじゃろ?」
「あ、はい…確かに読んだのは俺じゃなくてルーリエって子がよんだんだけど…」
「その書物どうやら擬態能力か何かで文字変換していたみたいじゃの、先読みしたらわかったのじゃが…どうやら何者かがあらかじめその本に嘘を書き込んでいたみたいじゃ3国の王が呪いにかかるのは嘘で本当は宝石に呪いがかかっていると言うのが本当のことじゃの」
「けど、何故そんな事を…」
「バレたくなかったのではないか?その王国での秘密を守る王の代わりが何かが企んでやったことではないかの?」
「あの王様の代表のことか!」
それならば合点がいく!何故かは知らないがあの国にには謎が多すぎる黒い霧の事や子どもがいなくなった時の対処の仕方が、曖昧過ぎるそれに何故かルーリエの事を目の敵にしてるような…
「ふむ、どうやら困惑しているようじゃなならもっと真事実を教えてやろうか?」
「真事実?」
「お主ら王が呪いにかかっているのはもう嘘とわかってくれたのじゃろ?ならばその王は今どこで何をしているか気にならんかな?」
確かに呪いがかかっていないのなら王さん達はいったい何をしているんだ?
「何か何処かで、表へ出さないようにしているのではありませんか?」
リンネが王様の行方を明確にしようとしたのだが
「残念じゃな、王はすでに死んでおる。何者かに殺されておるのじゃ」
「な、なんですって!」
「嘘…」
「王が殺されているだと…」
これは更に厄介な事になったぞ王が殺されたつまり3つの国は今や王のいない国じゃあ誰が3つの国を治めてるんだ。
「ジャガそのうちの1人の王はまだ生きておる、そこのリンネという子の言ってることは半分あたりじゃの」
「ほっ、ですよね、でなければあの子はこんな活動をしていませんから…」
リンネは何やら思いつめた感じでブツブツと言っていたがよく聞き取れなかった。
「それじゃあ、地脈源が他のエネルギーを吸い取っているって話しと吸いすぎて枯れてしまったって話しも嘘なんですか?」
「いや、その3人の王が地脈のエネルギーを吸い取ってしまった話は本当じゃな何かの研究材料にでもするつもりじゃったんじゃろうな、だがワシ達地脈の守護者はそんなもののために地脈源を用意しているわけじゃないんじゃあくまでも力を持たぬもの何かに役立てればと思い地脈源を発動させているのじゃなのに人間どもときたら無駄に地脈の力を使うやなんのでほとほと困っていたのじゃ、なので3人の王から吸い取られていった地脈源を枯らしこの森に誰も知られないように久々と隠れて新地脈源を生み新たな地脈の流れを発動させたというのに、何故かお主らが来たことで眠っていた光の地脈が目覚めてしもうたのじゃ」
「なんか、すみません俺達が来たせいで目覚めてしまって、けどお陰でこうやってジュコンさんに会えたし真実を知ることができました。後はその3つの宝玉の呪いをなんとかしなければいけないっていうのもわかったしとりあえずはまた一歩前進したのかな?」
「ご主人様まだ話は終わってませんよ!地脈源のエネルギーは本当に無限大なんですか?なにか代償が必要なんかじゃありませんか?」
メルティはたまに察しがいい俺達が気になっていなかった所をこの子はズバッというのだから
「そうじゃの、代償というよりは今問題なのはその3つの宝玉の呪いなのじゃ代償は全てその宝玉が持って行っておるなのでそれを全て呪いが解ければエネルギーは無限大につかえるぞ」
「因みにその呪いを解く方法はあるのですか?」
リンネは呪いの解く方法をジュコンさんに聞いた。3つの宝玉を解く手段がなければ行っても無駄に行くだけだった。リンネにも感謝だな。
「それは簡単じゃ今降り注いでる光の玉を瓶か何かで詰め込むと良いその光の玉で呪いは解けるはずじゃそしてその宝玉3つをまたこの地脈源まで持ってくるのじゃ、すればこの世界はまた平和にもたされるのじゃ」」
これであらかた、地脈源の事や呪いの事についてもわかった。そして、第三王国の王の代理人が怪しいということもわかったのだ。
「あ!後なんか御利益のある岩も探してるんだがそれも探して湖に投げないといけないんだけどどこにあるかわかるかな?」
「岩?ああ、あの湖の川から落ちきた。岩の事かあの岩ならばもう消えておるぞ」
「え?」
「どういうことですか?」
「簡単に言ってしまえば、この森に住む魔物がその岩を食らってしもうたのじゃそれにあの岩は何の御利益もないぞあるといえば顔ぐらいじゃろ、しかも村の奴らが御利益がどうのこうの言っただけじゃし家にすることはない。代わりにこれを持っていくくといい村のやつらにはこの紅玉で反応が変わるじゃろ恐らく村の連中はこれをみただけでわかるじゃろうし」
そして辺りはだいぶ暗くなった頃ジュコンさんは俺に何かまだ言いたそうな顔をしていた。




