リンネの幼馴染 シネマ・ルーリエ
俺たちは災害があった村…もとい災害を起こしてしまった村を後にし3つ目の国ハイド王国へ向かっていった。
「いやー助かったよ馬車に乗せてくれてすまない」
「いえ、それよりもまたなんかリンネが良からぬことをしたのでは?」
「なんですか…それでは私が常に厄介事を起こしてるみたいじゃないですか…」
「起こしてるの」
「起こしてるんだよ」
俺とリンネの幼馴染はお互いリンネの事について理解して同じ事を言った。
「むむ」
リンネは少しむくれた顔でそっぽを向いた。
「ふふ、リンネは変わってないね」
俺はリンネの幼馴染に自己紹介とお礼を改めて言う。
「えーと、とりあえずさっきは馬車をそのまま載せてくれてありがとう。それと俺は山本一夜それでこっちの…」
「ご主人様!みてください!原っぱがいっぱい見えます!野良うさぎや鳥もいっぱい飛んでます!」
「……えーとこっちのはしゃいでるのがメルティ・マーター」
「はい!私はメルティ・マーターです!よろしくお願いします!」
「ふふ、よろしくお願いします。私の名前はシネマ・ルーリエといいます。リンネとは8年間幼馴染をやっています。」
シネマ・ルーリエは珍しい物を見る目でこちらを見てきた。
「あのー少しお尋ねしてもよろしいでしょうか?」
「あー俺に応えられる事があるのなら、答えるけど…」
「それでは、あのー名前の方が少し珍しい名前ですね?それにメルティさんは何故あなたの事をご主人様と呼ぶのでしょうか?」
「えーと…それは…」
俺はこの世界にきた救世主の事やメルティが俺をご主人様と呼ぶきっかけのことはメルティ自身が話してくれた。にわかに信じがたい事かもしれないがそれでも彼女シネマ・ルーリエさんに納得してもらうしかなかったのだ。
「そのー、信じて貰わなくても構わないがどうかこのままハイド王国までは連れていって…」
俺はそのまま聞き流すように促したのだが…どうやら彼女も
「まさか!あなた様が救世主様なんて!そんな事が…」
「え?」
何故か食い気味になっていた。
「私自身、あなた様が救世主様である事は信じたいです。ですがその証拠はありません。ましてや嘘までついてリンネを誑かそうとするのなら尚更です。」
「ごもっともな意見だ…」
そう、普通なら誰でもこんな反応するだろうメルティやリンネが信じて俺と一緒に旅をしてくれる方が珍しい。
「ご主人様は嘘なんてつきません!」
「私も彼はそんな人じゃありません…一夜さんは私の事を大事な仲間だといってくれました。それに私の事を離さないとも言ってくれました。なのでいくら幼馴染なあなたでも一夜さんを暴徒化するのは許しません。」
「メルティ…リンネ…」
「そうです!ご主人様は少しスケベで、すぐ可愛い女の子を見ると見境なく仲間にするのが悪い癖ですが!、それでも私たちを大事にしてくれています。」
「メルティさん!せっかくリンネがいい事言ってくれてたのに水を差すような事は言わないでくれるかな!」
俺はメルティにいらない事を言わないように口を抑えたのだがルーリエさんは…
「ふふ、あはははは!」
「ルーリエ?」
「?」
「?」
俺たちは何故ルーリエさんが笑ってるのか理解できなかった。すると彼女の口から
「大丈夫です。もう十分わかりましたから…それにリンネがそこまであなたに執着してるなんて思いもしませんでした。それにメルティさんもあなたの事をよっぽど信頼されてるお方だと…」
「あ…ありがとう?」
俺はまとめられたのだろうか?それとも何か試されてる?
「ルーリエ私は別に一夜さんの事、信頼してるとかそういう事では…」
「もう…本当にリンネは素直じゃないんだから…けどこれから信頼に当たっていくには何か条件が必要ですね…」
「条件?」
やっぱり何か試されてるみたいだルーリエから信頼を得る為にはそれしかないのならやるしかない!
「はい、今向かっている3つ目の国ハイド王国では少し困った状況なんです。王が呪いにかかって代わりの王様が町の事を見るようになったんです。ですが、それが少し妙な噂を聞いて…」
「妙な噂ですか?」
「ルーリエまさかあなたその妙な噂を解決してほしいと一夜さんにいうのでは?」
「その通りです。救世主様、これはただの噂に過ぎませんが本当の事だと少し厄介なんです。」
「一体どんな噂なんだ?」
「はい…なんでも、代わりの王は町の人から無理矢理お金を巻き上げ呪いにかかっている王を救う為の資金にしているのですがどうも怪しいらしいのです。そしてもう一つ町の子どもが1人ずついなくなっているという噂もあるのです。」
「王を助ける為の嘘資金に子どもが1人ずつ消えて行っている…」
急な展開で自分も少し悩み始めていた。あの酒場で言っていたおっさんはこの事もいっていたのかけどその噂はあの町には流れていなかった極秘情報かなんなのかな?けど流石に放っては置けない信頼してもらうためにもここでいい所を見せないとな。
「わかった。その条件のむよ!」
「本当ですか!なんでのんでくれるのですか?危ない任務なんですよこれは…」
「そんなの、困っている人がいるのなら助けるのが救世主じゃないのか?それに俺たちは元々ハイド王国に行く理由があるからな。」
「そうですか…それは本当に助かります。ついででも私は誰かが助けてくれるのなら何も…」
彼女がなんか悲しそうに話そうとしたが俺は思った事を言った。
「別についではついでだけど、そんな条件出させたられたらついでじゃなくなるんじゃないかな?」
「え?」
ルーリエは何故って言う顔でこっちを見てきた。
「だって遠回しに助けてほしいみたいな言い方をされてるような気がするんだよな、ルーリエさん自身は俺を認める条件としてだしたけど、俺はルーリエさんが困っているようにも見えたよ。」
「私はその本当にただの条件として…」
「うん。だからそれでいいよ」
俺は彼女が心の中で助けを求める声が聞こえたそんな気がしたのだ。それに彼女の顔は何処か嘘をついて困ってる感じに見えた。
「俺は君が困ってるのなら普通に助けるし、もし何かあれば俺が守るよ。リンネの幼馴染とかそんなの関係なしで、ただ単に困ってる女の子がいるそれを助けたいとかじゃダメかな?」
「別にそんな事は…」
「それに君1人みたいな可愛い女の子をそんな物騒な町へ行って下さいなんて言わないよ。俺はそんなの放って置いたりはしないから。」
「……」
なんか急に彼女がしおらしくなったさっきまであんなにたんかをきってたっていうか自分の方が正しいみたいなことを主張してたのにそれになんか顔が赤い風なのかな?
「ぎゅーーー」
「げし!げし!げし!」
「痛い!痛い!メルティ前よりも頬のつねり方が酷くなってる!それにリンネなんで3回も足を踏んだ!」
メルティとリンネから頬をつねられそれに足を踏まれた3回も…
「わかりました…少しならあなたの事を信用しても構いません…少し嬉しかったですし…」
「へ?今?なにひゃいっひゃ?」
「いえなんでも!それよりももう少しでハイド王国です!皆さんくれぐれも用心なさってください。」
「ふぉふお!」
「ご主人様本当に反省してますか!」
「一夜さん…私の幼馴染に手を出さないで下さいよ!」
2人からさらなる追加攻撃、もはやこの2人は他の子を励まそうとすると何故か怒り出す。何故なんだ…
「2人ともその辺にしとかないと救世主様本当にとんでもないことになりますよ…」
「た、たひゅけて!!!」




