恐ろしい子
「で、でかい…」
「でかいですね」
「うわー今にも動き出しそうな感じですね…」
俺達はみんなが困っているという大きな岩がある橋の所まできていた。
「こんな大きな岩確かに津波とかきたら近くのある村がとんでもないことになるぞ」
大きな岩の近くには村が3つあるらしく川の流れが3つに分かれているため、村の近くには川から流れてくる滝があるらしい
「妙ですね、町の人から聞いた岩とはまた別の大きさになっているような…」
「けど、これぐらいの岩ならリンネの岩の技でうごかせないのか?」
「いえ…むしろ」
そりゃあそうだよな、こんな大きな岩どうやっても動かせる訳でもないし、なにより10メートル以上あるんだぞ俺達の技じゃどうあがいてもビクともしなさそうな気が…
「破壊なら可能ですね…周りにある岩を槍みたいにして下からと上から突き刺せば可能かと…メルティはどうなんですか?」
「前なら無理って言ってましたけど今ぐらいのレベルでしたら、リンネと同じく粉々にできますね…」
「な!」
おいおいまじかよ2人ともまだレベル10ぐらいの後半だぞ!なんでこんな馬鹿でかい岩を粉砕やら粉々とか簡単に言えちゃうわけ!俺良いパーティーに恵まれてるのかな?けどこの2人と組んでからろくな目にあってないような…
「なあ…2人ともあの大きい岩退かせるのか?」
「え?まぁレベルが上がればだいたいの人は壊せるかと…」
「私もそうですね!1つの技を極めていた人であればだいたいはいけるかと!」
2人は当たり前のように簡単に壊せますよと真顔と笑顔で言われた。
「なら、他の人はなんでこの岩壊せたりどかす事をしなかったんだ?」
「さあ…けど猫娘さんが言ってましたね地脈の力のせいでだんだん固くなっているとそのせいではないでしょうか?」
「地脈の力で固くなるか…なら岩を調べる必要があるか…」
岩を調べようと手を伸ばそうとした瞬間…
「螺旋水臥!」
「は?」
「え?」
俺とリンネはメルティが何を言ってるのか理解できなかった。だが時既に遅しメルティは技を放ってしまった。
「うわー!!」
岩に大きい螺旋の描いた水の龍が岩を呑み込むそれをなんとか俺はその場から離れることができた。
「メルティ!技をかける時は何か一言いえ!けど…おー!!まるっと岩を飲み込んだぞ!これいけるんじゃないか?」
「うん?岩を飲み込めたのはいいんですけどなんか違和感が…」
「違和感?」
メルティが水の技で岩を飲み込んだのはいいが、破壊かどかす事をしない理由はその違和感のせいなんだろうか?
「誰だ!ワシの眠りを妨げるのは!」
「な、なんだ!いったいどこから声が!」
急にどこからか声が聞こえた。
「あ!私の技の中から声が聞こえます。一旦水の威力弱めますね!」
メルティの螺旋水臥の技が弱まった所で大きい岩の姿が半分みえた。すると…
「ワシに水の技は効かんぞ!それよりよもなんじゃあ貴様らは!」
大きい岩が喋り始めた。
「な!岩が喋った!しかも顔もあるし!」
「気持ち悪いですね…」
「おお!顔があるとなんとも新鮮ですね!」
俺達は大きな岩が喋っていることにびっくりした。まさかの岩が喋るなんて誰が思うだろうか
「いったいなんのようじゃ…ワシはここを動きたくないんじゃここをどいてほしかったら他の戦士達みたいに技でなんとかしてみたらどうじゃ? 笑」
大きい岩は絶対にどかす事は出来ないと、もう既にわかっていて話している。確かにこれまでの戦士達やら町の人達から聞いてもどんな技をかけても破壊する事やどかす事も出来なかったって聞くし…いくら2人に自信があっても難しいのではと思う。
「ふん!そこの男はどうやら悟ったみたいだな他のやつらから情報は聞いたじゃろ!なら諦める事じゃなさっさと帰ってワシが邪魔している事をもっと広めるんじゃな!しかし何故じゃ…今まで他の奴らの技で目覚めなかったワシがこんなチンケな技で目覚めるとは…」
「カチン」
急にメルティから何かキレたような音が聞こえた。
「他の奴からの技で地脈源としてのエネルギーを吸って成長できておるのに、何故かこのチンケな水の技では成長できておらん何故なのじゃろ?」
なにか大きな岩がブツブツいっているどうやら他の戦士達のワザの地脈のエネルギーのせいでこの岩をどんどん成長させてしまったらしい、いやそれよりもメルティのほうが怪しくなってきいてる。
「ふん!まあ良いじゃろ!こんなちんけな技じゃきっとしょうもなくて目が覚めてしまったんじゃろ…こんな技いったい誰がやられるんじゃ、どうやらそこの赤い髪の女が放ってるみたいじゃがまだまだひよっこじゃのう〜それに…」
岩がまたなんか言おうとしたがその時
「ふん!」
「ドカーン!」
「な!」
「やれやれ…」
大きな岩はメルティが弱めていた技螺旋水臥は一気に丸飲みにし喋っている途中で粉々にしてしまった。
「何度も何度もチンケな技とかよくもいってくれましたね!これでも自慢の技なんですよ!あなたにとやかく言われる筋合いはありません…ってあれ岩はどこに?」
メルティは我を忘れてかどうやら怒りのままに岩を粉砕してしまったらしい。
「メルティ…なんて恐ろしい子なんだ…」
「メルティは怒ったら怖い子ですよ…私は何となくわかってましたからレベルよりも自分の潜在能力が恐ろしいですね…」
それをお前がいうか!自分も相当恐ろしい技を使うじゃないか…ともかく大きな岩をなんとか退かす?じゃなく粉々にできた俺たちは何とか橋を渡れるようにできたのだが…
「って上からいっぱい岩が降ってくるぞ!しかもでかいでかい!2人ともここを離れるぞ!」
「全くあなたはもう少し加減ができなかったのですが?」
「リンネもきっと私と同じようになったはずですよ!」
「そんな事はありませんね私ならもっと抑制できてましたしそれにあの岩からいろいろと情報も聞けたのではないかと…」
「揉めるのは後だ後!!てか2人とも俺の話を聞けってば!」
10メートルぐらいあった岩は粉々に降ってきてそれぞれ別れた川に落ちていって流れていった。
俺たちは何とか降って来る岩を退けながら橋が無事かを確認した。
「ふぅーまあ何とかなったかな結構時間がかかるかと思ったけどなんとか無事ミッション達成だな」
「あ…」
「どうしたリンネ?」
「橋の先にいる人」
「橋の先?」
よく見ると橋の先には馬車にのっている女の子がいた。更にはこっちに手を降っている。
「おーい!リンネ!」
「もしかしてあの子リンネの幼馴染か?」
「そうです…意外に早く馬車を連れてきてくれましたね。」
「馬車を連れて来てくれるのは本当にありがたいこれで2つ目のミッションもクリアだ!後は3つ目の国のハイド王国に向かうだけ!」
そう俺は意気込んだが…突如流れ落ちていって砕かれた岩が村に被害を及んでいた。
「うわーなんだ!岩が流れてきたぞ!」
「え?何?あー家が水の流れによって破壊されていく!」
「わー水に飲まれて!ガポガポ…」
「誰だ!上の岩を粉々にしたやつは!」
「粉々にするなら先に知らせろ!うわ!村が大惨事に!」
遠い3つの村から悲鳴声や喚き声が颯爽と聞こえた。俺たちはどうやら3つの村を災害にしてしまったらしい。
「はは、まじかよ…」
「おや?なんか喚き声が聞こえますね?何かあったのでしょうかねご主人様?」
「私は今回何もしてませんから…」
俺はとりあえず、3つの村から早く離れる事を考えた。なので、リンネに頼み幼馴染の子に理由を言って馬車に乗りながら3つ目の国ハイド王国に向かった。
「本当なんでこんなことになるんだよ…」
「ご主人様どうやら3つの村がピンチのようです国に向かう前に助けに行きましょう!」
「……」
メルティは自分が起こした災害というのを理解できていなかったらしい俺は無言のままメルティの襟を引っ張りながら馬車に乗り再出発した。
「なんでだんまりなんですか!ご主人様!!」




