やっと使える技そしてパーティへの不安
「よし2人の技を見てよくわかった!2人のを見ても聞いても参考にならん!なので…自分でなんとかする。」
俺は2人に教わるよりかは自分の感覚でなんとかやるしかないと決心した。
「ご主人様!の救世主としての力楽しみです!」
「そう言えば救世主だったんですね…忘れてました。」
メルティはともかくリンネが何か気にかけるような事は言っていたがそこはあえて無視をしよう。
「とにかく、地脈の力を感じとって……」
山本一夜の周に雷みたいなのがバチバチと光り始めた。技を放った。
「くらえ!サンダー!」
近くにある岩場に自分の技、雷技を放つと
(バシャン!)
と岩を半分に割るほどの威力しかでなかったが技を放つ事に関しては成功したらしい
「え?これだけの威力しかないのか!ショボイな!」
他にも何回か岩に向けて雷技を放った。威力はちょっとずつ上がってはいるのだが半分に割る程度にしか力は出なかった。
「はぁ、はぁ、俺って技のセンスないのかな……」
「だ!大丈夫ですよ!ご主人様!私だって最初の頃はご主人様程度にしか技が使えなかったんですから!」
グサ!俺は彼女に言われたことが胸に刺さった。
「程度って……」
「あわわ!別に蔑ろにしてるわげじゃないですよ!単にこれからですよ!って励ましてるだけです!ね?リンネ?」
メルティはリンネに尋ねると
「レベル7でその程度ですと…この先苦労しますね。」
グサ!
「それよりも技の改善か今の技を忘れて新しい別の技を習得した方がいいのではないかと私は思います。」
グサ!
「それから…」
「ちょっとリンネ!誰が心を抉るようにしろっていいましたか!励ますようになんとかしてくださいって相槌をうったのですよ!」
「もういいよ…十分にわかったから…」
俺はどうやら本当に技を磨かなければならないみたいだ。2人みたいにレベルが上がっても技は強くならないとようやく理解した。
「とりあえず、技の練習は何となく理解した。それにリンネの練習も付き合わないといけないしな。」
俺はまだ、リンネが参加してくれた条件を満たしてはいない技の練習とレベル上げこの2つはさっきのイノシシでそれなりに上がったとは思うが本人は納得してるのだろうか?
「私はもう十分です、それよりもあなた方に少し興味を持ちました。なんでも世界を救うらしいですね。」
「なんで!それを、知ってるんだ!」
俺はリンネに言ってない事をなぜ知ってるのか疑問に思ってしまった。
「すみません私がその、リンネに喋ってしまいました。」
メルティは照れくさそうに謝っていた。
いや、照れくさそうにする意味がわからんからな
「それで…なんで俺たちに興味をもったんだ世界を救う事を聞いただけで」
「私も目的がありますので…」
「目的?」
「はい…私は地脈に用事があるのです。どうやって地脈の流れで私達の力を引き出せるのかそれに3国はどうしてそれを奪い合ってるのか…その目標を達成するにはあなた方みたいな変わり者と一緒に行けば何か掴めるのではないかと私は確信しました。」
どうやらリンネは、地脈の主な原因と3国が何故争ってるのかを調査しているらしい…俺達とどうやら同じ目的らしいが…変わり者は余計だな…
「俺としても来てくれるのはありがたいがさっきみたいに変な被害者や騒動を、起こさないでくれると助かる。」
「わかりました。それではいきましょう…」
リンネは本当に理解してくれたのだろうか?俺はこの先不安要素しか含まれないと感じた。
「それにあなたにも興味があります。」
「俺だと?」
「むーー」
リンネはてっきり俺たちの行動に興味があるのかとおもったのだが、俺に興味があると言ってきた。それにメルティは何故かむすっとした顔をしている。
「はい…だってここまで私に接してくれた人はいませんでしたから、他のパーティに入っても、あの子は変わった子だのこれ以上関わったら死に至るだの何故か疫病神みたいな感じで言われいろいろなパーティに遠ざかれました。」
そりゃあそうだな、なんせ技の練習に付き合ってくれるのかと思いきや、いろんな人に迷惑をかけまさかの警備隊にまで被害をおよぼうとした。こっちの話は全くの無視!ここまで世話を焼かせる子はいただろうか?
「あ…」
「どうしましたご主人様?」
ここにもう1人面倒な子がいた。
だけどリンネは不安がっているのだろうまたパーティーから除外される自分がいる。ここまで接してくれた自分に何か恩返しがしたいと心の中で思っているかもしれないそんな彼女を蔑ろにするわけにはいかなかった。
「リンネは、不器用な子なんだな」
「え?唐突になんなんですか…」
俺はリンネ自身が言えない事をそのまま伝えた。
「リンネは単に友達が欲しかったんだろ?パーティーでレベル上げだの技の練習だのそんなのただの効率に過ぎなかったんだと思う。違うか?」
「そ、それは…」
「俺はそんな不器用なリンネが好きだぞ」
「な!」
「ご主人様!」
あくまでもこれから仲間として大切にするという思いやりを俺は伝えようとしていた。
「リンネは恐らく自身自分が嫌いなんだろ?それなら自分自身が嫌いにならないように俺はこれからリンネを支えるし、なんならメルティだっている。だから、いっぱい頼ってくれ!まあ、まだまだ技が未熟な俺だけどな…はは、はは…」
リンネは照れくさそうにうつむきながら、間を置いた後に、ポロポロと涙を流し笑顔で山本一夜に伝えた。
「わかりました。なら私はあなたを信用します。なので私の事ちゃんと離さないで下さいよ!」
俺はリンネの言葉にうんと頷いた。そしてリンネも心なしか嬉しそうに、初めての笑顔を見せてくれたのだ。
「ご主人様……」
「ど…どうしたメルティ…何故そんなに怒ってるんだ…」
「やっぱりご主人様は浮気者で変態さんです!」
「何がどうなって!変態で浮気ものなんだ!」
「自分の胸に手を当てて考えてください!ご主人様なんて大っ嫌いです!」
メルティは何故か機嫌を損ねていた。そしてメルティの機嫌を直すのに1時間もかかった。




