表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームみたいな現実世界  作者: 匿名希望
3/19

初めての戦闘

外は、特に変わった事もなく見慣れた景色。

どこにでもある住宅街。

ひとまず、深呼吸を1回。

浮き足だっていたら、重要な事を見過ごすかもしれない。

少しだけ、自分が落ち着いた事を確認すると、ユックリと歩き出す。

特に目的地はないが、避難所指定されている公園へ向かう。

歩いている途中でも、何か分からない生き物の鳴き声や人の叫び声が聞こえた。

まずは情報収集を第一優先に設定して、公園へと足を速める。

ケータイの事にしても、周りの騒ぎにしても、何かとんでもない事が起こっている様に思う。

慎重かつ柔軟な対応をしなければ、自分が自分でいられなくなると、何となく感じる。

こういったカンも、今までの経験則から来るものだろうと、感じたカンを心の片隅に留めておく事にした。


周りの騒がしさと反して、公園までの道のりは何事もなく進む。

遊具があり、陸上のトラックやサッカーゴールがあるグラウンドを横目に公民館へ足を向けると、向こう側から、何かが向かってくる。かなりの速さだ。


左腕を前にして、腰を少し落として構える。

すぐにドンッと凄い衝撃が襲ってきて、ふらつきそうになったが堪えると、すぐさま右手の棒を思いっ切り振り抜いた。


〔ギャンッ。〕

鳴き声が聞こえたが、攻撃を仕掛けてきたのは相手だ。

あのタックルは、敵意を感じられた。

目標物を確認する事無く、初撃で蹲る生き物をたこ殴りにする。

どの位、殴ったのだろう。

ピクリとも動かなくなった生き物が淡い光に包まれて消えた。

そして、頭の中でファンファーレが鳴り響く。


【たららっ、たった、たったた~。】

ファンファーレだけでは終わらない。


【コウはレベルが上がった。】

益々、RPGっぽい。


【ファーストアタックボーナス】

【ファーストキルボーナス】

【ファーストエリアボーナス】

【ファーストレベルアップボーナス】

【レベル10到達1位ボーナス】

何だか色々とボーナス入ったし。


††††††††††††††††††††

コウ・ミヤムラ

学生 17歳


レベル  12

HP   75

MP   102


攻撃   43

魔攻   54

特攻   48

防御   40


††††††††††††††††††††

レベルもステータスも上がりまくってます。

・・・・・

僕、何を倒したんだろ?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ