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鴉、情報漏洩する。


あのピヨピヨっていうヒナ??


まさか自分がヒナとかに例えられる

とは思わなくて固まったまま

四堂君を見るとニッコリ笑い返された。


「うん。羽化したばかりの雛鳥ね」


ダメ押しの一言。

や、やっぱりそういう意味なんだ。


「変……なのかな?俺」


「悪いわけじゃない。

君、その人の話ししてる時

すっごい嬉しそうだし」


「え?そうなんだ……」


一体どんな顔して俺は話してるんだろう。

四堂君から言われる一言一言が

メチャクチャ恥ずかしくて

顔から火が出る程熱くなった。




あ……モチロンここら辺は端折って

適当に誤魔化して兄さんには

さっき話した。


だって兄さんの事ばかり

話すねって言われたとか

本人を目の前にしてとても言える

訳が無いから。


一応、訂正を入れるならこの部分位だけ。





それから……



「石川君」



それまで笑っていた四堂君が

今度は凄く真顔になって、


「とはいえ、固執し過ぎだね。

少し距離取れない?

そしたらもっと周りが見えてくるよ」



「距離?兄さんと?」


「うん、そう」


「君は賢いし、何より性格が良い」


「そんな事ない!俺全然性格良く無いから」


「それは君の自己判断だろ?

評価は常に他人がするものだよ。


狭い世界にいるとね、対その人だけ。

実に勿体無いと思わない?

それはその時の相手への感情でしか

自分を測れなくなるから、

逆も然りで更によく見える事だってある。


損は無いだろ?

先ずは視野を広げることが必要かな」


「視野を広げる……」


「色んな人と付き合ってみると

周りの影響で自分がどういう人間か

見えてくるもんだよ。

兄離れする良い機会にもなるし

試してみるのも悪くないって」




「……君、幾つ?」



「石川君と同じ年。

ただ精神年齢が少し上なだけ」



謎の微笑みで〆た四堂君が

やたら印象に残ってる。







「……聞いてるのか?零一、言えよ」



回想からハッと我に返った。


「えと、えーと、

だからもっと色んな人と付き合って

視野を広げた方が良い。

兄さんばかり頼りすぎちゃいけないって

言われたって言ました。

確かに俺も兄さんに甘え過ぎてる面

あったし気を付け―――」


指摘された部分を自分なりに

気を付けていこうと

目下、実践中のつもりなんだけど。


「……つまり、

最近お前が変わったのはその所為か」


「変わった?俺がですか?」


「ああ、随分とな」


全然自分では自覚がないけど

俺ってそんなに変わったんだろうか?





「成程、例の転校生の助言の賜物って訳か。

ホント…………だな、ソイツ」


小さすぎる呟きは

俺の耳には届かなかった。



「なぁ、その転校生の名前、

何て言ってたっけ」



「え?四堂君?四堂覚士君です」




「四堂ね……もっと情報ある?」



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