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冷たいカフカ
冷たいカフカ
レポートのような文体で
綴られた日々は味気なく
ただ忘れ ただ過ぎて
今を語るにも意味はない
いつだったかそう
あの日だったかそう
特別なものは何もなく
僕の掌には星もなく
降る雨のようなニヒリズム
冷たいカフカのように
まるで小さな僕だけが
取り残されたように苦悩
苦悩
苦悩
羽虫のような世界観で
描かれたシュールな日々だけが
ただ積もり ただ消えて
これからの未来を黒く塗る
いつからだったろう
あの日だったんだろう
輝いたものは何もなく
僕の掌には月もなく
降る雨のようなニヒリズム
冷たいカフカのように
まるで断片の僕だけが
目覚めたように鼓動
鼓動
鼓動
降る雨のようなニヒリズム
冷たいカフカのように
まるで喪失した僕だけが
気がついたんだ希望
希望
希望