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○第一話 大好きな紅い色

はじめまして、milkverです


処女作なので、文体やストーリーがややおかしく更新もまちまちですが

見てくださると嬉しいです


○更新は二日〜三日に一回です


○サブタイトルに(挿)がついている場合、挿絵があります

拙者が大好きな色…


それは紅い色。


紅は強さを象徴し

闘志を呼び起こし

拙者をたのしませてくれる。


だから…拙者の鎧も紅い色。


敵に目立つと父上に叱られたが

それでも好きだから着て行く。



拙者が愛用するこの刀も

時として、好きな紅い色に染まった。


まあ、

斬ったのはちかくの山にいた猪とタヌキだけ。

父上の言い付けで、戦場に行けなかった。




とにかく、生まれた時から紅が好き。


だけど、

いま目の前にある紅は



…拙者の大嫌いな



紅い…色



私が育った古屋敷は

大嫌いな紅に容赦なく包まれた。



紅々と燃えるその紅は


まるで春の満開桜が風にそよがれているように

ゆらゆらユラユラ揺れている。


大嫌いな紅だけど、

近づきたいと思うほど綺麗でもあった。


だけどこれ以上は近づけない。

とても熱くて近づけない。


『父上ー!!母上ー!!!』


呼んでも答えは帰らない。

何度よんでも無言のまま。


大嫌いな紅は拙者の声など無視して

パチパチ音を鳴らすだけ。


『父上!!母上!!小太郎!!拙者はここじゃ!返事をしてくれ!』

しばらくして

桜が散って葉桜になるように

拙者の心は悲しみから憎しみの葉桜へ変わっていた。


屋敷が紅に包まれる前

月明かりに照らされる男をみた。

あの顔ははっきりと覚えている。

あまりこの時代にはそぐわない風貌だった。


絶対にみつけてやる…


そして


大嫌いな紅を見せてくれた御礼に



大好きな紅で染め上げてやる!!!!!


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