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僕は魔王  作者:
7/8

頭が

「……んで、姉さんっ」

「何?」

 僕は、姉さんと一緒に朝食を摂っていた。

 目の前には、甘い香りが漂うフレンチトースト。一口食べて、その甘さに顔がほころぶ。まぁ、作ったのは……僕だけど。

「あの子の事、どうするんだよ」

「……誰?」

 忘れるのが早すぎる。どれだけ記憶力が悪いんだろうか。とても、姉さんの弟で恥ずかしいのだが。

「昨日、姉さんがここに住まわせてあげる、って」

「……あぁ、思い出したわ!!」

「遅いよ……」

 というか、見知らぬ女の子が家に上がっていて、しかも僕のベッドで寝ている、なんて忘れる人がどこにいるんだ。見ていないならまだしも、それを促したのは姉さんだというのに。

「んで、どうすんの?」

「住まわせてあげるけど」

「食費は?寝るとこは?」

「なんとかなるでしょ」

「それほど世の中は甘くないよ……」

 基本、姉さんはとても大雑把な性格だから、細かいことは僕が全部やっている。

「ま、なんとかなるわよ」

「ほんとかなぁ……」

 そんな話をしていると、なにやら階段の方から音がする。あの子が起きてきたのだろうか。

 どたどたと音を鳴らして、それは徐々に近づいてくる。そして、リビングのドアの前。

 ドアが、開いた。

「……おはよう、ございま、しゅ……」

「しゅ?」

 あの子――リサは、めちゃくちゃ眠たそうな顔をして、目を擦っている。髪もぼさぼさだ。洗面所の場所を教えていないから当たり前だけど。

 リサは、ふらふらと僕らの方へ近寄ってきた。

「おーい、リサ大丈夫?凄い眠たそうだけど」

「だいじょうぶ、れす……」

 リサは、おぼつかない足取りで、ゆっくりと歩く。

 そして、前に座っている姉さんが、話しかけてきた。

「どうしたのよあの子」

「眠たいんじゃないの?」

「ああ、そうなの」

「多分ね」

 僕と姉さんが話している内に、いつの間にかリサが目の前に来ていた。

「大丈夫……?」

「………………」

 見た限り、大丈夫そうではない。立っているだけなのにふらふらしている。

 と、その時、

「―――――――!?」

「なっ……!!」

 いきなりふらっ、と倒れたかと思ったら、ガンッ、と凄い音を出して、リサがテーブルに頭をぶつけた。

 そのまま、反動で後ろに倒れるリサ。

「んんーー!!んんーー!!」

「ちょっ、大丈夫!?」

「どうしたのよ!?」

 リサが、頭を抱えて床でごろごろしている。ごろごろ、というより、どたばた、だ。

 僕と姉さんは、朝食を中断して、リサに近寄る。

「リサ!!だいじょ――」

「復活ですっ!!」

 僕が声をかけて抱え上げようとしたら。

 起きた。

「復活ですーーっ!!」

「ちょっと!!どこ行くの!?」

 リサは、起き上がったと思ったら、いきなり走り出した。そして、笑い出した。

「あはははははは!!」

「頭おかしくなってない!?」

 ドドドドドドドドドドドドドドド。

 ガチャガチャ。

 ギィ~。

 バタン。

『あははははははは!!』

「外行った!?笑いながら疾走してったよ!!」

 リビングの窓から覗くと、ちょうどリサが疾走しているところだった。そして、すぐに見えなくなった。

「……あれ、追いかけなくていいの?」

「っ、行ってくる!!」

 僕は、外へと走り出した。

すいませんっ!!

次はゲームにはまってしまって……。

更新遅れてしまいますが、どうか許してください。


更新状況とか、いつ更新するかはブログに書きたいと思っています。

来てくださいねっ。


ブログ↓

http://hujimiya1006.blog106.fc2.com/

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