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194話 騎士団長!!

 ――アルトスク兵会議室内――


「おい、レデオウィールという田舎の城はどうなっている! 近況報告が無いぞ!」


 フカフカな椅子に座り、両側に女を侍らせた男が言う。


『騎士団長! レデオウィールですが、何者かに襲撃を受けて作戦は失敗したとの報告が入っております!』


「なんだと! 何処のどいつが我々アルトスクに歯向かうというのだ! 新型の武器だって持って行ったはずだろう!」


『ラスベルを襲った国かと……』


「忌ま忌ましい……! 確か、ジエタイとか言う奴らか……」


『奴らは妖術を使うと言われております……』


「妖術? こちらにも似たようなものがあるでは無いか」


『マルクス様ぁ~、そんなにカリカリしないでぇ』


 騎士団長……マルクスと呼ばれた男の隣で抱き付いている。女性はマルクスの頬をキスしながら甘えた声を出す。マルクスはその女の胸を揉み扱くと、女は甘い吐息を吐く。それを見ていた兵士は身を翻し、その場を離れるのであった。


『マルクス様ぁ……アルトスクは最強です……マルクス様さえ居られれば滅ぶ事はありません……あ、ん……』


 マルクスは女の股間に手を伸ばし、唇を貪った。もう片方の女はマルクスの股間に顔を埋め、上下に顔を動かし、マルクスを喜ばせるのであった。


 数時間後、マルクスは取り巻きの女達を引き連れ城内を歩く。すれ違う人々はマルクスに頭を下げ、マルクスは満足そうな顔をする。


『マルクス様、ご機嫌麗しゅう……』


 侍女達はスカートを摘み挨拶する。


「ウム、調子はどうだ」


『マルクス様のお陰で城の中が快適になっております……』


 そう……コアに関する武器や設備は、全てマルクスが作ったものであった。


「そうであろう! 俺が作った物は凄いだろう!」


 マルクスは嬉しそうに言う。侍女たちはマルクスが声をかけてくれたことに喜んでいた。マルクスは城の英雄……皆が憧れる存在だった。


 会議室に入り、マルクスは奥の席に座る。各大臣が部屋にゾロゾロと中に入ってきて今後の対策会議が始まる。


『現在までの状況を報告せよ』


 大臣の一人が言うと、兵士の一人が説明を始める。このとき初めて領土が縮小されている事をマルクスは知るのだった。


「なんだと! パロセキの街とコトブーダの街、それにパドログの街が我が領土から離れたというのか! どうなっているのだ!」


 マルクスはテーブルを叩き、怒りを露わにする。


『騎士団長の貴殿が知らないと言うのは……どういう事だ?』


 各大臣達が睨むようにマルクスを見る。


「報告が上がってなければ知ることなんて出来ん!! どうなっている!!」


 踏ん反り返りながらマルクスが言う。各大臣はこれが騎士団長かと思いながらマルクスを見ていた。


「方角的には……レデオウィールがあった方角だな。レデオウィールはジエタイとか言う者たちと手を組んでいるそうだ」


 ジエタイという新たな単語に室内はざわめく。


『マルクスよ、この後はどうする予定なのだ? まさか我が領土を盗られたままにするのではないだろうな?』


 扉が開き、王冠を被った男がマルクスに言う。


「へ、陛下!!」


『マルクスよ、どうなのだ? このままで良いのか?』


「こ、このままで終わりません!! 我々騎士団が領土を取り戻します……見ていて下さい!!」


 マルクスは立ち上がり、背筋を伸ばして王に言う。


『分かった、貴公に任せるぞ……』


 そう言って王は下がり、一同は息を呑んだのであった……。


 数日後、騎士団第1隊長シーザー率いる3,000人もの兵が新兵器と言われているレーザーガン(巨大)を持って、一番近場の街であるパドロフの街へと進軍していく。


「シーザーだけに任せて良いのか!! カサエル、チェーザレ、セザール!!」


「マルクス様、兵が整い次第すぐにシーザーの後を追いかける所存です」


「私も同じでございます」


「某も……」


「手柄をシーザーだけに取らせるでないぞ! アルトクスに騎士団ありと世界中に見せつけてやるのだ!!」


「「「はっ!!」」」


 三人は膝をつき、マルクスに頭を下げる。


 マルクスは取り巻きの女の胸を揉み、他の取り巻きの女は股間に顔を埋めマルクスを奉仕する。


「ジエタイとかいう奴らに目に物を見せてやる!!」


 マルクスは揉む手を強め、女は小さく悲鳴を上げる。だが、マルクスは気にする様子は全くなく、女を抱き上げ自分の股の上に載せて腰を振らせる……。


 数日後、次々とパドログの街へ兵士たちが進軍していく……。それを城から眺めるマルクスは、声を上げて勝利を確信するのであった。

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