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11話 洞窟探検!!

 三人で先へと進んでいくのは良いが、休憩をどうするのかを考えていなかった。


「ノエル、レミー、休憩するときってどうするの?」


 克己は疑問に思ったことを二人に聴いてみた。


「休憩ですか? 不寝番を決めてそれで休んでいくしかないですね」


 そうノエルが答えたが、三人しかいない中で奴隷の二人でやるしかないという考えはノエルにはなく、ご主人の克己にもやらせるつもりであった。


「俺は嫌だよ、寝ずに番をやるのは!」


 克己が答えるとノエルが反論してきた。しかし克己は言い放つ。


「お前ら二人、最近忘れてないか? お前達は奴隷だぞ? 俺はご主人様!」


 克己は思い出したかのように二人に言って、二人にやらせることになった。


「こんな時に奴隷とか言われるのはキツいね……」


 レミーは珍しくノエルに愚痴をこぼした。


「仕方ないよ、きっとなんだかんだ言って克己様もやってくれるよ!」


 ノエルはそう言ったが、克己は手を振ってそれを否定して「俺は絶対にやらないよ」と、言い切った。ノエルは絶望的な顔をして先に進んでいく。

 暫く歩いて行くとゴブリンの集団が現れ襲いかかってきた! レミーとノエルは剣を抜いて一生懸命戦っているが、結構押されている。

 克己はその戦いを見つめているだけだった。

 全く手伝う気は毛頭ない感じで見ていたが、ピンチになったら助けてやろうと思っていた。

 しかし、ゴブリンは克己に攻撃を仕掛けてきて「おい、ご主人様が敵に狙われているぞ! 助けるんだ! 二人共!」と言って、余裕でゴブリンの攻撃をかわしながら二人見るが、二人はそれどころではない! 必死にゴブリンと戦っていて一進一退の攻防を演じていた。


「おいおい、相手はゴブリンだぞ、こんな奴らに何を苦戦しているんだよ!」


 克己は二人に文句を言いながら避けていたが、もしかしてゴブリンは強いの? と、克己は思いながらビームサーベルで簡単に斬り倒して観戦していた。

 二人は肩で息をしながらゴブリンをようやく倒し、レベルがあがったようでノエルは喜んでいた! 新しい魔法も覚えたようで、克己に自慢してきた。


「ゴブリン一匹に苦戦しているんだよ! 二人共!」


 二人の喜びは束の間で、ノエルとレミーは克己に怒られた。


「もしかしてこれなら俺一人の方が強いんじゃないか?」


 そう克己に言われて二人は凹んでいた。


「お、お言葉を返すようですが、ゴブリンはレベル5のモンスターです。レベル3の私たちには……」


 レミーは言い訳をしていたが、「お前ら、俺の護衛剣士だろ? そんな言い訳なんか聞きたくないぞ!」と克己に言われ凹んでしまった。


「まぁ、怪我がなかったから良かったが……」


 克己はそう言って二人の無事を確認して安心していた。


「取り敢えず、そんなんじゃ大変だろうから一旦この洞窟を出て、暫くはゴブリン退治に花をさかしたほうが良いのではないか?」


「「……はい……」」


 二人は返事をして、克己達は一旦、この洞窟から出ることにした。


「ノエルは新しい魔法を覚えたんだろ? どんな魔法なんだ?」


 戻る前に克己は羨ましそうに聞いてきたらノエルは嬉しそうに答えた。


「攻撃魔法です! ファイアの魔法を使えるようになりました!」


 ノエルはそう言って近くにいたスライムに魔法を使った! そうしたらスライムは蒸発してコアだけを残して死んだ。


「「おお! 凄い!」」


 レミーと克己は驚きながら見ていた。


「これで多少は役に立ちますよね!」


 ノエルが少しだけ強気に言ってきたが克己はビームバズーカを袋から取り出し闇に向かって撃ち放つ!

 レミーは腰を抜かし、遠くでは何が倒れた音がしたので見に行くと、トロルが死んでおり克己はコアを回収してノエルの方を向いた。


「まだまだだな、ノエル!」


 克己は勝ち誇った顔をしてノエルに言う。


「そんな武器卑怯すぎます!」


 ノエルはそう言って顔を膨らませていた。


「なんですかその武器は……」


 レミーが聴いてきたので克己はビームバズーカと答え、この間ドラゴンを倒した奴より強力な武器だと説明した。

 入り口に戻りながら三人は不寝番について話をしていた。


「護衛剣士か護衛ナイトはもう何人か必要か?」


 克己は二人に聞いてみたら、できる事なら二人欲しいと言っていたが「姫さまはどうだ?」克己は聞いてみたらノエルがレベルを聞いて見ないとわからないですね……と、答えた。

 できれば二人共自分よりレベルが低い人が欲しいはずだ、そう思いながら二人に聞いてみたら目を合わせてくれなかった。


「俺としては……俺レベルくらい強い奴が護衛してくれると嬉しいんだけどな~」


 二人は無言で聞いているのか分からなったが、絶対に耳に届いているはずだ。二人は内心はどう思っているのだろうと思いながら洞窟を出る。


「克己様……」


 ノエルが深刻な声で聞いてきた。


「何だいノエル? 深刻そうな顔して、尚且つ不安そうな声を出しているが……」


「できれば……同じくらいのレベルの……人間を選んでもらえないでしょうか……」


 ノエルは泣きそうな声で言ってきた。


「それは……何とも言えないけどできれば君達が強くなれば良いのではないのかな?」


 克己は分かっているくせにそう答えた。

 レミーも凹んでいるので仕方ないなぁと思いながら街に戻ることにした。

 外は夕方になっていて、レミーは一生懸命ゴブリンを探しながら歩いていた。

 二人ともゴブリン程度なら一対一では負けないことが分かったからだ。

 そんなに自信がなかったのかよと思いながら、何でこいつらは護衛剣士なんて選んだのかと思うと泣けてきた。

 もしかして王宮から来たあのヘッポコ兵士もレベルが低かったのかもしれないと思いながら歩いていると、レミーがゴブリンの集団を見つけた。


「集団だからやり過ごしたいですね……」


 レミーがバカなことを言っているので克己はゴブリンの方に石を投げつけた。

 やはりゴブリンは襲いかかってきた!


「何をするんですか! 克己様!」


 レミーは逃げる準備をしているが、ノエルは魔法を繰り出し一匹を焼き殺した。

 そして一対一で戦いながら頑張っていた! レミーも仕方ないという顔してゴブリンに剣を振り回し、二体を相手に頑張っている。

 克己はレーザーガンでゴブリンを一匹仕留め、これで三対二の状態で戦えるだろうと思いながら克己は座りながら見ていた。

 ノエルは魔法を駆使しながら戦い、簡単にゴブリンを倒して二体相手にしているレミーの助太刀に入る。

 克己は魔法使いがいたらもう少し楽になるのじゃないのか? と思いながら眺めて見ていた。

 職業とイメージしたら克己の職業は剣士とお店の店主と出ていた。

 最後に申し訳なさそうに卿と書いてあったのが泣けてくる。

 克己はこんなことも分かるのか……と、思いながら自分が剣士ということを始めて理解した。

 魔法使いもこんな感じで魔法を把握しているのだろうなと思いながら考えていると、ようやく戦闘が終わった。

 レミーはレベルが上がったようで喜んでいたが、ノエルは魔法を使いすぎたらしく疲れた顔をしていた。


「ノエル、大丈夫か?」


 克己は少し心配になり近寄ったら「大丈夫です」と言いながら歩き始めた。

 だが、意外とふらついているので少し休憩してから行くことにした。


「すいません、魔法を使いすぎたみたいです」


 そう言いながらノエルは苦笑いしていた。


「すまんな、ノエル。次は俺も戦ってあげるから」


 そう言って気を使ってあげるとレミーがコアを全部集めてくれた。

 克己達は暫く休憩をしてから街へと帰ることにしたのだった。

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