《閑章 なぜなに猫勇者~天神没落編~》
特別編です。
コミックスの巻末にあるような、ラジオ形式のキャラによる質問応答集です。
読み飛ばしても本編の展開には支障はありません。
(10/05/15:修正しました)
あるじ
「あるじと」
猫
猫の。
あるじ&猫
「『なぜなに猫勇者ー!』天神没落編」
あるじ
「今回は第一章終了を記念して『ネコが勇者の異世界召還論』略して猫勇者の解説をラジオ形式でお送りします」
猫
第二章までの場つなぎですね。
あるじ
「はっきり言うと、そうなんだけどね」
猫
で、何をするんですか? 私の小粋なトークで場を盛り上げましょうか。
あるじ
「今回は感想などにあった質問に答えていくぜ! のコーナーである」
猫
質問? ……………ああ、つまり作者の度量不足で書き切れなかった情報をここでまとめ……。
あるじ
「猫サン、そういう舞台裏の話は楽屋でしましょう」
猫
というか、そもそも感想来たんですか?
あるじ
「来たよ。HPに設置されている拍手コメントの方も来た…………けどさあ!」
猫
うわ、いきなり叫んでどうしたんですか。
あるじ
「みんなさあ、二言目には猫・猫・猫。なのに僕に対する応援メッセージないんだよっ」
猫
そりゃあ、仕方がないんじゃ…………。ヘタレとぷりちー猫じゃ、人気の差は歴然ですよ。
あるじ
「主人公は僕なのに…………」
猫
いや、私ですよ。『猫が勇者』ってタイトルにもあるじゃないですか。
あるじ
ぐぬぬ…………。そ、それはひとまず置いておくとして。
猫
出た。あるじの必殺技「逃げる」。
あるじ
「早速、お便りのご紹介に入りたいと思う」
猫
わー、ぱちぱち。
あるじ
「ラジオネーム…………は、味気ないな。勇者ネームで。勇者ネーム『楽都』さんから頂きました」
猫
ありがとうございまーす。
あるじ
「『レベルが上がるにつれ、あるじも猫もどれだけ強く、そして面白くなるのか、とても先が楽しみです!』」
猫
…………これのどこが質問ですか?
あるじ
「質問というより、指摘かな。
サブタイトルの『Lv27ほにゃらら』みたいな表記が誤解を与えたかな、と思ってさ」
猫
ああ。あれは第何回みたいなノリで実際にレベル上がってるわけではないってことですよね。
あるじ
「うん。第二章になったらまたLv1からやり直しらしい」
猫
……………そこはかとない理不尽感がありますね。
あるじ
「RPGのセーブ消された主人公みたいだ。続いて勇者ネーム『宮生』さんからのお便りです。
『ユニがよく二回同じことを言っているところです。
主たちも突っ込まないので、タイピングで間違えているのかと思ったんですが…』」
猫
ああ、ズバリ作者のタイプミスです。
あるじ
「こらこらこらこら、丸々一章ユニ出てるのに全部ミスするとか流石にダメすぎるだろ。
嘘言っちゃいけません」
猫
本当はユニの口癖ですよね。変だと思いますけど、猫の私が突っ込むのもどうかと思いまして。
あるじ
「え、変? 意外といるだろ、言葉を繰り返す人。
知り合いに『very very クールだな』とか『so so ファニー野郎め』とか繰り返すヤツいたろ」
猫
どこのエセ外国人ですか。
あるじ
「中華系だったけど。まあ、繰り返すのは可愛いいから良し。口癖って愛嬌あるしさ」
猫
そうだにゃん。語尾に付ける系もかわいいにゃん。
あるじ
「…………現実ににゃんとか付けてるとキモイな」
猫
シャァーッ!
あるじ
「痛っ。猫怖っ! っと、続きまして勇者ネーム『flat』さんから頂きました。
『「召喚」ではなく「召還」なのは誤字なのか、それとも意図的に使っているのでしょうか?』」
猫
? 同音異義語ってやつですか。私は猫なので、よくわかりませんけど。
あるじ
「あー、それ僕も思った。
勇者召喚とか召喚獣とかに使うのは『召喚』のはずなのに、【召還魔法】とかはユニだけじゃなく竜とかも【召還】って言うんだよな。なんでだろ?」
猫
ただのニュアンスの違いじゃないですか? 困らないですし、いいじゃないですか。
あるじ
「…………まあ、困らないけどな。多分、話が進んでいけば解き明かされるだろうし」
猫
それよりもあるじのヘタレっぷりをどうにかしないと『朝凪在名 異界ニ眠ル』とかになっちゃいますよ。
あるじ
「…………えー、続きまして! 勇者ネーム『神田白兎』さんから頂きました」
猫
また逃げた…………。ありがとうございまーす。
あるじ
「『異世界に行ってしまえば、むしろ異世界っぽさが出て、あまり気にならなくなるんですが、元の世界だと、未来舞台で日本じゃないとわかっていても、やっぱり「何でわざわざドイツ語に直してるの?」って思います』」
猫
あるじがドイツ語好きだからですよね。
あるじ
「好き、というか日常的に使うのがドイツ語と日本語だったな。
それともう一つ同じく『神田白兎』さんから。
『ドラグ・スレイブは聖剣とか、アイテム必要ないですよ。魔力容量が馬鹿みたいになくちゃ、使えないけど』
…………そうだったっけ? 昔、読んだり見たきりだったから覚えてないや」
猫
でも、それなら何で使えなかったんでしょうか?
あるじ
「うーん。レベルがまだ足りないとかじゃないか?
猫の能力って微妙に変だしさ。チート能力のわりに融通きかないというか」
猫
まあ、棚ボタ能力ですから。過剰な期待されても困ります。
そのうち使えるようになるんじゃないですか。
あるじ
「でも、使えたとしても猫が使うんだよなー……………。ほんと勇者ってズルイな」
猫
まあまあ、二人羽織みたいに二人三脚でやっていきましょう。
あるじ
「そうだな。じゃあ次のお便りは勇者ネーム『名無し』さんから。
『「猫勇者」の天使の【神文字】が全て四角になってますよ?
機種依存文字とか、IME2007の特殊文字使ってませんか?』」
猫
至急、確認してください。
あるじ
「携帯なんて贅沢品もってるわけないだろ」
猫
仕方ないですね。ぽちぽち。
あるじ
「お前持ってるの!? しかも片手打ちだっ!?」
猫
あー、たしかに文字化けしてますね。【Ⅎ】とか【ҵ】が。
あるじ
「携帯はチェックしてないからなー。どうしようか? 天使に頼んで変えてもらう?」
猫
そんな芸名じゃないんですからぽんぽん変えられても…………。というか今は破片になってますよ。
あるじ
「うーん…………じゃあ猫、描写増やしてみれば?」
猫
はい?
あるじ
「【Ⅎ】ならFを360度反転させたような~、みたいに」
猫
回りすぎて一回転してますよ。正しくは180度ですね。まあ、善処します。
あるじ
「お前は政治家か…………」
猫
その内、私が改稿しますよ。きっと。
(10/05/15:猫が神文字を修正しました)
あるじ
「さらに勇者ネーム『水森中也』さんから」
猫
ありがとうございまーす。
あるじ
「『ユニの幼竜解放までの流れが、やや唐突に感じました。
主人公たちが、どの時点で作戦の成功を確信したのかも、分かりにくかったです』」
猫
たしかに、幼竜解放の相談シーン入れないとビックリしますよね。
現にあの少年はすごく驚いてましたね。まあ、それが狙いなんでしょうけど。
あるじ
「………………………」
猫
ねぇ、あるじ。あの作戦、どの時点で成功を確信したんですか。
A『最初っから』B『あの少年に出会った時』C『戦いに勝利した時』どれですか?
あるじ
「………………………」
猫
正解はDの『実は何も考えてなかった』です! いえーい。
あるじ
「………………………」
猫
そうなんです。もっともらしいこと言ってましたけど、穴だらけのズサンな計画ですね。
怪鳥の件がなければボス部屋にたどりつくことすら出来なかっただろう事からもわかりますね。
たまたまうまくいっただけなんです。
あるじ
「………………………」
猫
人生全てが行き当たりばったり! それがあるじですっ!
あるじ
「………じゃあ次のお便りを」
猫
そして行き当たると逃げだすんですよ。
あるじ
「また! 同じく! 『水森中也』さんから! です!」
猫
大声でごまかそうとしてますね。
あるじ
「『個人的に気になったのは、元の世界の殺し屋〈タナトス〉たち、だったりします』」
猫
じゃあ、殺し屋〈タナトス〉について語りますか?
あるじ
「―――――――――ッ!!??!??」
猫
驚きすぎですよ、あるじ!?
あるじ
「いやだ、僕はあいつらの話なんて絶対したくない。
正直、あいつらがいないというだけで、この異世界に召還されて良かったと思える。
ほんの少しだけだけど」
猫
でも、殺し屋〈タナトス〉のお知り合いとかいますよね。
あるじ
「いるけどさぁ……………」
猫
それなりに話し通じる常識人もいますよね。
あるじ
「それはいない。
…………日本刀振り回したり、タオル一本でビルを制圧する奴らを常識人とは呼ばない」
猫
まあ、化物ではありますよね。
あるじ
「まあ、異世界にもドラゴンやら天使という化物はいるんだけどな……………」
猫
あるじが遠い目をした所で、今回はここまでです。『なぜなに猫勇者』パーソナリティ猫と。
あるじ
「あるじで………お送り、しましたー…………。
どうせこっちの世界でも化物から逃げ回るはめになるんだろうなー……………」
猫
第二章までしばしお待ちください。そして二章が終わるまで、また次回!
あるじ
「僕が生きていてこの物語が続けばの話だけどな…………はぁ」
猫
大丈夫です、あるじが死んでも私の冒険は終わりませんからっ。
あるじ
「二人三脚の話はどこ行った!?」
多くのコメントありがとうございました。
気付かなかったことや、新たな発見もあり、参考になりました。
第二章は3月終わるまでには更新したいな、うん。