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パン屋の魔道具

ここ最近仕事で忙しかったからよくやく落ち着いてた日常を迎えた。

久しぶりに何の考え事も無くすっきりとした朝を迎えた俺はまたいつもの様に飲み物を用意し、その間に身支度を整えた俺は事務所に降りた。


事務所に降りるとそこにはクロと小さな女の子が手にバケットを持って部屋にいた。


「おはよう、クロ、チコちゃん」


『おはようシロー』


「おはようございますお兄ちゃん!」


彼女は隣のパン屋の娘さんでこうしてパンを持ってきてくれる。

まあパンを持ってくるのは俺が前世でいう小麦粉のような植物やパンの作り方を教えたら大反響だったのでそこからよくよくパンをおすそ分けしてくれるようになったので、ありがたくいただいている。

その関係で彼女はよく俺の事務所にこうしてくることが多いので彼女とは仲の良い関係なのだと思う。


「いつもありがうねチコちゃん」


「いえいえお世話になってるので大丈夫ですよー」


そういいながら今日も俺はバスケットが入ったパンを貰った。

中には自分で作るよりも美味しそうなパンたちが入っており、とても良い匂いが漂っている。


折角飲み物も用意した時なのでチコちゃんに少しお礼として飲み物を用意しようと思った。


「折角だから少しゆっくりしていくかい?」


「そうですね、今日は相談事もあるので是非ゆっくりしたいです!」


相談事か、珍しい。

まあ俺は飲み物を入れるコップを用意しそれをトレイに用意し事務所まで戻った。


「早速、相談事の事でも聞こうかな?」


「はい!それでその相談事なんですが……」




私はチコです!

王都では大通りではないですがかなりの人気のパン屋の一人娘です!


そんな私は家でパンを作って働くパパ・ママにばあば、そして家の商品を買って喜ぶお客さんの姿を見る毎日が今は幸せです!

そんなパパママばあばが最近困っている様なんです。


「最近、家の商品が良く売れているようだけどもう少し売れてほいしところだね」


「まあ仕方ないよ母さん。パンもすぐ食べるのなら問題はないけど時間をおいて食べるようならそのパンも食べられるし。というか全てのパンが持ち帰って好きな時に食べることが出来るようになるのなら普通の料理も持ち帰ってもらうよになるしな」


そんな話をパパとばあばがそんな話をしているのが聞こえてきた。

何か悩み事を解決するのは私自身の力では出来ない。

けれど横のお店のお兄ちゃんならこの問題を解決できるんじゃないかな?


「チコー、シロー君にパンのおすそ分けでもしてあげに行ってくれない?」


「はーい!」


ちょうどお兄ちゃんの所に行くのならこの悩み事の解決の話をして解決して貰おう!と思いながら私はお兄ちゃんの所にパンが入ったバスケットを持って家を出かけました。




「という事でどうにかパパやばあばの悩みを魔道具でどうにか出来ないかなお兄ちゃん」


「なるほど。つまりお店で買ってくれるお客さんがどの商品を買っていっても腐ることもなく痛むことも無く食べれるようにする魔道具の開発ってことね」


「そうなんです!」


うーん。これは別に作ることに何の問題も無いのだけれどどうすれば良いものか。


「じゃあわかった。チコちゃんのいう通りその問題を解決するための魔道具の開発に取り掛かるよ」


「本当ですか!ありがとうございます、また明日パンでも持ってきますね!それじゃあねお兄ちゃん」


そんな言葉を最後に元気よく事務所を出て行くチコちゃんの後姿を見送りながら俺は残っているパンと飲み物を食べて魔道具の開発に取り掛かることにした。




事務所の奥にある魔道具の開発や倉庫の役割を果たしている部屋にやってきた。

今回の仕事は正直簡単だ。保冷剤や保冷バッグのような商品を作ってしまえば問題ないのだから。

ただこの世界にそういった商品の類がなぜないのかというとそれは魔術の存在があるからだ。


氷系などの冷たい空気などの魔術を扱える人達が商品の維持に魔術などを使い冷やしているのが大半で他にはよくある氷などを使って商品を冷やしておくことが今の主流だ。

なら冷蔵庫の様な魔道具でも作ってしまえばいいのだがそんな魔道具は値段も少しはる開発になるし何よりそれを俺一人で作るのも大変。

まあ権利を魔道具省に売って他の人に作って貰って普及させるのもありだがまあそれをしないのは怠いという理由からだ。


もし自分が売った権利で作った冷蔵庫が上手く出来なかったりして俺に被害が回ってくるのが面倒くさい。

今の俺は別に魔道具でそれは優秀な物を作るのに自身はあるがそれでもただの魔道具店である俺になんの経済的なバックもないのなら大人しくしているのが正直過ごしやすいからってのもある。


「という事で商品を作るのは簡単だ。だけどなー思ったより数がいるからなー」


そう。今回お客さんがそれぞれ開発する保冷目的の魔道具をみんなが利用するとなるとそれなりの量が必要だ。

しかし、それを行う人は俺一人。

ならば今回こそ俺はこの前貰った金を使って自動で作業を行う魔道具の開発にでも取り掛かるとしようか。


それからはめちゃくちゃ簡単だった。

全自動にするための魔道具の素材をマジックバッグにどんどん入れていく。

ここでのマジックバッグはよくあるダンジョンなどで手に入るものなのだがとても便利な物なのでマジックバッグはとても高価な取引が行われている。

俺は魔道具屋のお店の店主だから実はこっそり自分の力だけで作っているが別にこれがダンジョン産だとはばれないので別に問題ない。


部屋に戻るとまず保冷の方の魔道具の作製に取り掛かる。

今回は中に”保温の刻印”を使う事で暖かいものでも冷たいものでも両方の食べ物を保温することが出来るように刻印を刻んでいく。


そしてその中と外側には少し空間をあけておく。

前世では保温やら真空やらには空気の壁を作って効果を出す商品があったのでそれに倣って空間を作っていく。

魔術があるとはいえ効果があるのならやっておいて損はないだろう。

そこの空間の内側に”固定の刻印”の魔道具を刻んでおく。

これはよく弁当などで中の商品がぐちゃぐちゃになったりすることがあるのでそれを防ぐ目的。

これをしておけばいれたままの状況で食べる時が簡単になるだろう。


次に蓋部分に”その刻印に魔力を流すための電池的な作用の刻印”を刻む。

こうすることで魔道具に人や魔石などでこの魔道具に魔力を充電する機能を持たせることでより使いやすいものにする。


あとは蓋が閉まるところに”刻印に魔力を流れるオンオフのような刻印”を刻む。

こうすれば無駄に魔力が使われることも無く蓋をしていない時に充電することも出来る。

あとはこれに魔力の残量が分かるようにメーターでもつければ完成だ。


この魔道具の作製はこんな風に簡単に終わったので次に量産体制に取り掛かるための魔道具の作製に取り掛かることにした。


今回作る魔道具のイメージはよくある工場のように流れるイメージだ。

まず刻印を刻むためのアーム。そして物を動かずためのアーム。

それぞれを二つずつ作った。この時の刻印を刻むのは中級レベルくらいの刻印ぐらいなら完璧に刻めるように関節部分を増やし何体動物のごとく滑らかな動きを可能にした。


そしてもう一つ、俺は量産体制を可能にするためにゴーレムの作製に取り掛かった。

ここでのゴーレムは簡単な作業を行うのにとても便利な存在でいわばその作業が終われば役目を終了する使い捨てのような存在なのだが俺はそこに変化を与えることにした。


イメージしたのは家の掃除を勝手に行ってくれるお掃除ロボットのように魔力の残量が無くなれば勝手に戻るように設定し、そこでタブレットに行うべき作業の工程を映像や文字としてゴーレムにう学ばせることで繰り返し使え、何度でも命令の再設定を行えるようにした。


このゴーレムはとりあえず6体作った。

そうして刻印を行うロボット一つにゴーレム2体が配置されぞれぞれでそこであらかたの作業を完成させると残りの完成させる作業を残り2体のゴーレムたちが行い完成させるように作った。


そしてここkのロボットやゴーレムなどを動かすための魔力を作るために家の屋上に多いなパネルを配置した。一応洗濯物や日差しが欲しいところは配置せず日差し除けのようにパネルを配置することにした。


そんな事をしていると一日は終わった。

翌日にチコちゃんが再びパンを持ってやってきたのでチコちゃんにその開発した魔道具を渡した。

するとチコちゃんはパンが入ったバスケットと魔道具をバッと交換すると「ありがとー!見せてくるー!!」なんて言いながら凄い勢いで事務所を出て行った。


俺はまたいつもの様に飲み物を飲みながらパンをクロと一緒に食べることにした。

すぐにお父さんの所に行ったのだろうパン屋のお父さんが走って事務所にやってきた。


「シロー君!娘が無茶なお願いしをしたそうだ、申し訳ない!」


そういい店に入ってきてすぐに勢いよく頭を下げた。

俺は頭を上げるようにいうとそういわれてお父さんは頭を上げた。

彼はヘンリーさん、隣のパン屋の息子さんで昔はシェフをしていたそうだが家のパン屋を継いだらしく最近パン以外にも普通の食事も作り始めたそうだ。


「すまない、いきないチコが魔道具を持って帰ってきたのでね。正直なんのことかわからなかったがすぐに君の所で作って貰ったのだと思って聞いてみれば案の定。本当に娘が済まなかった」


「いえ別に、気にしなくてもいいですよ。きっかけはチコちゃんかもしれないけれどいずれこんな魔道具は世の中に出てくるはずの魔道具を俺が今回で作っただけだから気にしなくてもいいですよ」


その後も申し訳なさそうにするヘンリーさんの姿を見ながらも今回開発した魔道具の効果に関しての説明を行うのだった。


「今回の魔道具はチコちゃんがヘンリーさんとおばちゃんの二人が困っているからという話を聞いたからどうにか出来ないか?という切っ掛けでした」


「本当に申し訳ありません」


「いえいえ、大丈夫ですよ。それで本題に戻りますよ。今回の魔道具の効果はその発売した当時の状態をそのまま保存する物です」


「その状態を保存」


そしてヘンリーさんが持ってきてくれた俺の魔道具を机の上に置き、魔道具の説明を始めた。


「保存といっても時を止めているようなものではなくその時の状態を維持しているだけなのでこれは時間がたちすぎると勿論中の食べ物は痛みはしますがその作ったときのままの維持することが出来るんですよ」


「つまりその時の冷たさや温かさなどの状態を入れた時のまま維持してくれると」


「はい、その通りです。そしてこの魔道具は魔力を込めるだけで使えるものなので繰り返しつけるように魔力を込めるか魔石を使うだけでその保存の魔道具の効果は繰り返し使えるようにしているので一度買っていただいたらもうそれを繰り返し使って貰えるようにしてますよ」


「……凄いですね。因みに大きさの違いなどは?あとこの魔道具の生産量はどのくらい用意することが出来るのでしょうか?」


「勿論、出来ますよ。それに一日に300個くらいなら生産可能だと思いますよ」


「確かにそれなら今から準備していけばいいですね。ではもしその魔道具の作製をしてくれるのなら取り合えず千個まで生産してもらってもいいかな?」


「了解しました。なら値段も千Gくらいで大きさが増すにつれて500Gずつ増えるくらいの値段で良いでよ」


「そんな低い値段で売ってもいいのかい?まだ高くても売れるものだと思うけど?」


「そうですか。なら二千円から始めましょうか」


そう話終えた後に最後まで済まなかったと言いながら事務所を出て行ったヘンリーさん。

その姿を見届けた俺は一般的に売るので魔道具省に許可を届けに行くことにした。


「クロ一緒に外へ行くか?」


『そうだね久々に一緒に生きましょうか』


俺はクロを方にのせ今度発売するための魔道具の届を出すために今回開発した魔道具を手に魔道具省に出かけた。

大通りを抜け数々の魔道具省がある建物にやってきて早速中に入っていった。


受付で窓口の担当祖しているお兄さんにルークを出してもらうように頼み待つこと数分。

奥からルークがやってきて首をクイッとやられてそちらの方向に歩いていき奥の部屋に入っていった。

何度か待合室に利用したことのある部屋なので今回の俺がやってきた理由も察している様だった。


「それで、今回は何を作ったんだ?」


「おうなんだその態度は。一応客のような立場だぞ今回の俺は」


「今までこうしてやってきたお前は碌な物の魔道具の届け出はないからな。過去の事例からだよ」


まあ確かに何度かこうやって魔道具の届を出しに来たことはあったがその態度は良くないぞこんにゃろ。


「まあいいや、今回の魔道具はこれだ」


そういいながら俺はマジックバッグに入れていた魔道具を出した。

そしてこの魔道具を隣のパン屋で発売するための魔道具の商品だと説明をした。

そうして聞き終えたルークはさっきまで構えていたようだが話を聞いていた途中くらいから態度を楽なものに変えていった。


「じゃあ今回はそのパン屋のための魔道具を開発したって事でその魔道具に似たような商品が出ないように魔道具省に届け出を出しに来たってことだな。よかったよ~またいつもの様に奇想天外な魔道具かと思ったわ」


「いや俺も毎回そんな迷惑な魔道具を開発しはいないわ」


その後は他愛もない話を済ませた俺たちはそのまま見送られて魔道具省を出て行った。

その帰りにパン屋でパンを買いながら数日後に魔道具の商品を届けに行く予定だと教え、パンも買っていきながら事務所に帰った。




その後は簡単だ。

魔道具の刻印を読み込み、機会にイオンプットさせクロに協力してもらい動画をとってもらいその魔道具の組み立て工程を読み込ませて魔道具の生産に取り掛かった。

まあそこまでやればもうやることも無いのであとはクロとイチャイチャしながら千個できるまで待ち、出来上がった頃にお店に置いて貰えるようにスペースも作り何個かそこに置いて俺は店を出て行った。


その日の明後日の朝にチコちゃんがもう半分も売れてしまうくらいの人気だとパンを持ってきたときに教えてくれた。


その数日後に魔道具省からルークが大層疲れてあ様子で俺の店にやってきた。


「どーしたー。今回はお前別に問題無いって判断しただろー?」


「そうだな、俺もバカだったよ。まさかこんなにもあの魔道具の価値があるとは思わなかった俺の馬鹿さ加減を殴りたいくらいだよ」


そういいながらルークはここ最近の魔道具省での忙しさを語ってくれた。




魔道具省。

その中でルークは事務所の中で事務作業を行っていた。

するとそんな彼の元に一人の男がやってきた。


「ルーク君、君がこの魔道具の届の受付をしたのかね?」


そうこの魔道具省のトップであるダイナだ。

実際は知られていないが今回の事件で実はかなりの減俸になったりと実は諸々の事が彼には起こってはいるが実の所、彼自身はその魔道具の才能と家柄が貴族だという事もあり実は案外痛手はなく何より前よりも正確が丸くなったのは知られてはいない。知られてはいない。


「はい所長、その魔道具の事なら確かに自分が対応しましたが書類に何か問題でも?」


「いや、書類には何の問題も無いんだがここ最近その魔道具に関しての問い合わせがかなり来ている様でね」


「問い合わせですか?」


確かに便利なものだが別にそんな問題を起こすような魔道具とも思えなかったルークとしては何事なのかと身構えた。


「実のところ、この魔道具の作製を自分たちもしたいという問い合わせなのだがそれがかなりの数の問い合わせせ量なのだよ」


「……ちなみにどのくらいの問い合わせが?」


「もう既に百件以上のものが来ているかな?」


あの魔道具にそんな価値があったのか!?と声には出さなかったがかなりの驚き具合でルークは驚いていた。


「それにあの届け出には権利を保護するために数年の間、製作権の保護もされていたようだから問い合わせの中には製作者に解除さしてくれないか?って内容が多いのだが」


「なるほど。けど今の所、まだ彼はそのまま保護したままの状態でいるとは思いますが」


「そうか。では他の者にもそう通達しておこう」




「って事であれから毎日なん十件もの問い合わせが来ていて大変なんだよ。よくもまあ化け物の皮を被った魔道具を何の変哲もないような風に持ってきやがったな」


「でもお前も何も文句言わなかったし別に俺もそんな事になると思っても無いからさ」


「って事で秘匿の保護はまだ解除しないよな?」


「今のところは自分だけで補えているような気配がするからまだしないかな?」


そう伝えると「わかった」といい事務所を出て行った。


『あの魔道具って相当な価値だったのね?』


「そう、みたいだな。まあパン屋であんだけ人気だって言うのならそりゃ売れているだろうな」


そんな会話をしていると店のドアが開いて女の子が二人、事務所に入ってきた。

そこには魔術学校の現役女学生が仲良さそうに入ってきた。

勿論その二人とはフィーナとルナなんだが。


「こんにちは、シローさん!」


「こんにちはシローさん」


「おう、こんにちは二人共」


「にゃー」『こんにちは』


そんな二人はここ最近の状況などの事をここで話すだけなのだが流行りに敏感な若い女の子がいる状況ってのは以外にもありがたかった。


「そういえばシローさんは最近、隣のパン屋さんが人気があるって知ってますか?」


そんなイチャイチャした二人の中で突然俺に話がフィーナから話が振られてきた。


「でもあのパン屋は前から人気じゃなかったか?」


「それが最近、便利な魔道具を一緒に売り始めた時くらいからそのお店のパン屋料理を外で食べ始める人の姿が王都中で見られるようになってから凄い話題になっているんですよ」


「そのお店の魔道具ってのも凄くてなんと商品が買った時のままの状態で保存できて魔力がその魔道具にあれば繰り返し使えてなにより、そんな高性能な魔道具なのに値段がとっても安いんですよ」


と二人からそんな話を聞かされた。あの魔道具ってまだ高くても良かったのかな?

そんな事を思いながら俺は話の続きを聞いていった。


「その値段とその魔道具の性能からもっと高くても良いのにもの凄く安くて、他にも自分の家での保存目的にも活用できるので皆さん欲しがっているそうです。他にもそのパン屋のパン以外にもどうやら料理もかなり美味しいようで、お店の料理がどこでもその時の美味しさのまま味わえるって事で今もの凄い人気らしいですよ」


「あーそうだよな、お店以外にも使えるよな」


いやー確かにお店以外にも使えるようにしたけどそりゃー冷蔵庫が無いようなこの世界にはめちゃくちゃ必要なものだったのか。

まあも元より、値段は安く売るという方針の予定だったのでそれは別にいいのだが今後冷蔵庫の様な魔道具でも発売したときにはどんな事になるんだろうな。

なんて考えをしているとなぜか話が止まったので二人を見ると懸念そうな顔になり俺の方を二人してみていた。


「なんだよ二人共」


「もしかしてなんだけどシローさん、あの魔道具作りました?」


「まあそうだよ、俺が作ったよ」


「「えー!!」」


二人共が急に驚いたので何事かと俺もつい驚いてしまった。


「あの今話題の魔道具の製作者がシローさん!?」


「なんであんな凄い魔道具を安く売っているのですか!?」


「まあ俺はあのパン屋で商品を買ってくれる人の為に作ったからそんな高い値段のものにしたくたいし何より俺はそんな儲けようなんて考えで魔道具を作ったわけじゃないからね。なんならパンと一緒にその魔道具でも要るかい?」


「「欲しいです!!」」


丁度今日も隣のパン屋からまた差し入れがあったのとまた今日も魔道具の補給を行く予定だったのでその魔道具の中に貰ったパンを入れてあげ二人に魔道具事あげた。


そんな調子で魔道具目当てにくるお客さんもついでに買っていくパンや料理の美味しさにリピーターになる人が多いそうで勿論、隣のパン屋の商品も良く見かけるようになったのだがそれ以上に俺の作った魔道具が王都中で見かけるようになったのは決して俺の所為ではないと思いたい。


(まあパン以外にも普通の料理が食べれるようになったのは嬉しいなー)


(『パンの方が嬉しいなー、料理も食べれるけど』)




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