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魔眼を使いこなしたい少女 ケースB


魔術が使えるようになってから毎日毎日魔術の練習ばかりしている日々を送っていた時の事。

いつもの様にどんな魔術を使おうか教室の空き時間に考えていると私に声を掛けてくる人がいた。


「どうしたのルナ?」


「あのね、フィーナちゃん。私もこの目に慣れようと思うの。だから協力してくれないかな?」


彼女はルナ。昔からの友達で今でも同じ学校に通っている同級生でもあり親友の子だ。

ルナの姿は綺麗な金髪で綺麗な顔立ちをしているのだがそれ以上に、ルナの目は『七色の目』と言われるくらいに綺麗な瞳をしていることで有名だ。


しかし数年前にルナは眼鏡をかけ彼女自身も好きであった瞳を隠すように前髪を伸ばすようになり、それに伴い内気な性格に変わっていった。

そんな変わってしまった彼女は魔術が使えないとわかった私にも前と変わらず接してくれたから、本当に心支えになった人物の一人なのだ。

そんな彼女からまさかまだクラスメイトがいる教室でそんな風に声を掛けられると思わなかった。


「確か、祝福で魔眼になったのよね?」


「う、うん。その魔眼を上手く使うために協力してほしいの!」


「わかったわ。とりあえず場所でも変えましょうか」


私たちは教室から中庭へ場所を移動し彼女の相談を詳しく聞くことにした。


「それで、その魔眼を上手く使うってのはどういう事かしら?」


「実はね……」


話を聞くとどうやら彼女は祝福を受けた日から魔眼のせいで普段とは違う景色を常に見ることになったとのこと。


「祝福の日、私は『精霊眼』を授かったの。けどねこの精霊眼はとても普段から使っていられないくらい眩しいの」


「眩しい?」


「うん、普段の生活にも精霊がいることはフィーナも知っているよね?その精霊が見えることも私にも嬉しい事だったんだけどあまりにも数が多すぎるの。それも自分の部屋にいる時にも、夜でもまるで太陽の下にいるくらい眩しいの。それも毎日ずーと、祝福の日から」


「祝福の日から……」


正直祝福の日からという言葉で耳を疑った。なにせ祝福の日はルナと一緒の年に受けたのだから彼女がもう数年間もその眩しい生活を送っているとわかったからよくそんな生活を続けれこれたものだと思った。


「それに魔術を使うとね、自分の想像以上の力が発動するの。どうやら精霊たちが私に力を貸してくれるようでどの魔術にも精霊たちの手助けので魔術が協力になるものだからいつも力を弱くするように気を付けてるの」


「じゃあ今までルナが魔術の実技の時に苦しそうだったのはいつも力を制御する為だったのね。でもなんで急に、魔眼を上手く使おうと思ったの?」


そう聞くとルナは顔を伏せた。











私は自分の目が好きだ。目から見える景色が好きだ。


私、ルナはの公爵の一人娘で随分両親には愛されて育てられてきたと思います。

そんな家での生活で私は山奥の湖に建てられた別荘から見える景色が大好きだった。


別荘から見える景色は普段の家から見える景色とは違い、まるで物語の中にいるような気分になれたのです。

湖はとても綺麗で湖の水は水面まではっきりと見えるくらいに澄み切っていてその周りには綺麗なお花畑がありその向こうには私のお父様が治めている領地が見えるのです。

なので神秘的な景色の向こうに私たちがいつも住んでいる世界が見えるこの場所が大好きでした。


その景色も祝福の日が来るまでは。


祝福の日、家にやってきた協会の人に儀式を行ってもらい、私は『精霊眼』を手に入れました。

そしてその儀式を最後に私の世界は一変しました。


初めは部屋の隅で輝く光が輝いているのに気づき次第に、それは部屋中に見えることがわかりました。そして私の目には光が世界を覆いつくすことになりました。


このあまりにも眩しい世界の事を両親に相談すると、両親は魔眼を制御する為の魔道具を買ってくれました。

その魔道具は眼鏡の形をしており、魔力を制御することで見える魔眼を制御するもです。

けれど、私の目には抑えきれない光たちが見えます。

そう、魔道具では私の目は完璧には制御できないのでした。


それでも眼鏡をかけているといないでは全然光の強さが違うので付けている生活を送っていました。そんな眼鏡越しで見える別荘からの景色は今まで見てきた景色とは違いました。

眼鏡をかけているのにも関わらず消えない光たち。

街中で見るよりも自然が多いためかもっと多く精霊たちが見えるようにも思える。

何より、その景色はレンズ越しで見るしかないという事が何よりも私の心を揺さぶるのでした。


話を聞いた限りでは魔眼を持っている人たちは魔眼を使いこなす事が出来るそうだがそのいずれの魔眼使いの人たちも生まれ持っていた先天的な魔眼の様で、祝福で手に入れた私は後天的な魔眼使いの私にはその制御する感覚を身に着けていかなければいけないようでしたがある問題がありました。


それは魔力のコントロールが出来ないという事でした。

先天的な人たちは生まれた瞬間に本能が理解しているようですが、後天的の人は自らの魔力をコントロールをすることで制御するのですが私の精霊眼はその魔力コントロールにさえも干渉してくるのです。

なので私は一切のコントロールが出来ない生活を送ってきました。


結局、私は眼鏡をかけていないと満足に過ごせない日々を送っていましたが次第にその眼鏡越しの目も見られることが嫌いになってきて自慢であった瞳を隠すように前髪も伸ばすようになりました。


そんな生活も勿論、嫌でしたがそれでもどうにか妥協していられる理由がありました。

それは親友のフィーナちゃんの存在です。彼女は名門の魔術家系に生まれながら魔力もある、才能が有るはずなのに魔術が使えなかったのです。


そんな私に似たような境遇の彼女がいたから私は我慢できていました。

けれど彼女はある日、魔術が使えるようになったのです。

魔術が使えるようになったことはとても嬉しいのですが私の心のどこかには嬉しくいな私がいました。


けれど彼女はいずれ魔術が使えるようになるだろうとは思っていました。

魔術が使えない日々もひたすらに魔術を使う練習をしている姿は何度も見ていたから。

それに対し、私はそんな同じ境遇の彼女の存在に甘んじて今の立場のまま過ごしていました。


そんな彼女が魔術を使えるようになったことで私もフィーナちゃんのように諦めることはやめようと思ったのです。










「私もね、フィーナちゃんが頑張ったように私も頑張ろうと思ったの。だからお願い!」


「そうなのね。わかったわ、私も協力するわ。けれどどうすればいいのかしらね?」


そうなのだ。結局のところ、私にはルナのように魔眼持ちでもないから力になれることなんてわからないし、魔力コントロールもまだ初心者。なら魔眼持ちに聞くのが一番手っとり早いのでしょうがルナほどの魔眼持ちの人も知らないからどうすることも出来ない。


「おや、また会ったね」


そんなどうすればいいかわからない空気になっていると背後から話しかけられました。

そこには私に魔道具店を紹介してくれた、理事長先生がいたのでした。


「先生、ちょうどいい所に!是非相談させてもらいたいことがあるんです!!」


「おやおや、私が力になれるのであればいくらでも相談に乗りますよ」


そういい私たちはルナが魔眼の制御を出来ないからそうにか制御するための方法はないかと話しました。

話を聞き終えた理事長先生は満面の笑みを浮かべ私たちに解決策を話してくれました。


「フィーナさん、前回あなたに紹介た魔道具店を覚えていますか?」


「?はい。何度かお店に伺うくらいには」


「ほほぅ、それはそれは。さて、その彼にまた頼むと良いでしょう。彼なら、ルナさんのその魔眼問題を完璧に解決してくれるでしょう」


「ええ!!シローさんが魔眼解決を!?魔道具店なのに?」


「シローさん?魔道具店?」


そう聞き何の話か分からないルナと彼が魔眼までも解決できるのかと驚く私を。

そんな対照的な姿の私たちをみて理事長先生は先ほどよりも、もっと愉快そうな顔へと変わりました。




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