プロローグ
初めまして、きょんです
初めての連載小説、と言いますか小説作業自体初めてなので下手な所や誤字脱字などもあると思いますが暖かい目で見守ってくれとありがたいです。
気持ちが続く限りはどんどん書いていきたいと思います。
昔、魔力を使い奇跡を起こす人たちが現れた。
彼らを”魔法師”と呼んだ。
かれらはその魔法で沢山の奇跡を起こしてきた。
そんな魔法使いが現れると同じころに”魔物”と呼ばれる存在が出てきてより魔法使いに頼られる世界へと変わった。
しかし、魔法は強力な力を発揮する代わりに手順もしくは方法が必要なため使える人が少なかったがそんな魔法使いではない人が魔法よりも威力も範囲も少ないが魔法よりも早く、そして魔法使い以外の沢山の人でも使うことが出来る魔法が生まれた。
それを魔術とよび”魔術師”と呼ぶようになった。
魔法と魔術が出来たことにより魔物たちとの闘いはより激しくなっていった。
そんな争いの中、魔法を使わずに剣を使い戦っていた戦士たちに変化が起きた。
戦いの最振るっていく剣の扱いが上手くなってきたのだ。
そして動きが上手くなってきた戦士たちの頭の中に言葉が浮かび上がってきた。
これを”スキル”と呼んだ。
こうして魔法師・魔術師・そしてスキルを使う人々が協力し魔物たちとの戦いに勝利し、今だ魔物たちとの争いは無くならないが人々の生活には平和が訪れた。
グリフィス王国
大陸で中心に存在しており、経済の中心国になっている国である。
経済力は大陸屈指の力をもち、城下町などは毎日様々な国からの旅行者や仕事などで用がある人たちであふれている国である。
そんな王国には魔術を習うための学校が存在しており”アルバス魔術学校”がある。
この国では特に先生たちの質が高く外国などからその魔術や武器を扱うプロフェッショナルを高い給料で雇うことで学校を運営しており、意外にも学校としての質は高い方なのである。
そんな学校で今、一人の生徒の男子生徒がアルバス魔術学校の理事長室で一人の男の人と向かい合っている。
理事長と思われる男性は見た目は老人なのだが何より顔つきは凛々しく、姿勢も綺麗に伸びているためまさに理事長という役職にピッタリな人物だ。
その理事長と対面している少年は髪と目が黒くこの学校の生徒ではまだ入学して数年のような見た目をしている。
「君は本当に、学校を辞めるのかい?」
「はい。俺はもう魔道具作成の資格も取れたことですし、何より魔術の事は全てを学んだとは言いませんがある程度は知ることが出来たし何より俺の事は知っているでしょ?知事長」
「あぁ、君が今のこの世の中では活躍しにくい事は十分理解しているよ。だからこそ、もうここで学ぶことはもうないのかい?」
理事長はとても優しい顔をしながら少年に語り掛ける。それに対する少年の態度はとてもこれから辞める覚悟はとうに済ましたという態度だ。
「ええ。それはとてもとても楽しい日々でした。俺が一切、魔術が使えなかったとしてもこの学校で過ごした日々は決して無駄ではありません。それにここにいつまでもいると俺は成長出来ない気がするんですよ。だから俺は辞めます」
「そうか、そこまで考えているのであれば儂ももう止めはしない。最後に聞きたいことがあるんだがいいかい?」
「ええ、どうぞ」
「これから君はどんな未来を望むのかな?」
一人の教育者の立場として心配しているのだろうがそれよりもこの子が将来きっと何か大きな事をすると確信しているかのように問いかける。
少年はその問いに、
「きっと後悔の無いような毎日を過ごすと思いますよ」
とそれはそれは良い笑顔で答えた。
そして鞄に自分の荷物を詰め込み学校の校門まできて彼は手を挙げ
「ありがとう、これからきっと適度に働き適度に楽しい生活を送ります」
そういいこの日、魔術学校で唯一魔術が使えなかった少年が学校を辞めた。